シンフォニーなどの演奏会に比べると、オペラを聴き(観)だしたのは
最近のことだ。もっぱら新国立劇場オペラということになるが、浜野さ
んにお誘いを受けた『ローエングリン』(H24[2012]/5/29)あたりか
らだったかしらん(--その前に『鹿鳴館』があった)。『ローエングリ
ンは、題名役のフォークトがすばらしかった。
右上の「ブログ内検索」で見ればすぐに分かるが、その後、新国立劇
場では『タンホイザー』、『アイーダ』、『ヴォツェック』、『カヴァレリア・
ルスティカーナ』、『道化師』、『さまよえるオランダ人』、『こうもり』、『ば
らの騎士』、『ラインの黄金』、『トスカ』、『イェヌーファ』(GP)、『サロメ』
と観てきた(--他に東京二期会も見ているが)。
2016/2017の今シーズンは、『ワルキューレ』、『カルメン』、『蝶々夫
人』、『ジークフリート』(6月公演)を「ヴァリエーション」で申し込んだ。
ちなみに、来2017/2018シーズンは、『神々の黄昏』、『愛の妙薬』、
『フィデリオ』の予定にしている。
2月8日(水)、先月の『カルメン』に続き、『蝶々夫人』を初めて観た
(於新国立劇場オペラパレス)。
あらすじは、すでに有名だ。要約の勉強のようだが、
アメリカの海軍士官ピンカートンの「現地妻」となった蝶々さんが、ア
メリカに帰国したピンカートンを子どもとともに3年間待ち続ける。が、
ピンカートンが正妻を伴って再び長崎へ来たので自害するというも
のだ。
家内から、「子どもがいるのになぜ自害するの?」とツッコミがあっ
たが、ピンカートン夫妻から子どもを引き取りたいと申し出を受けた
のだ。
言ってみれば、「それだけ」のことだが、観ているといろいろな「感情」
がわいてくるから不思議だ(当然?)。音楽は感情だ。
とくに第2幕第2場では、ピンカートンが戻ってきてくれたと思ってい
る蝶々さんに、ピンカートン夫妻が現れる場面であり、蝶々さんがか
わいそう。わがままなピンカートンには「反米感情」すら持ってしまう
(笑)。子どもを残して自害するラストシーンには、ブラボーさえ叫べ
ない想いだった。しかし、幕が下りた後のブラボーはすごかった。
舞台は、単なる「お涙頂戴」(--もう少し適切な言い方は何かしら
ん?)ではなく、なかなか格調高いものだった。
<Cast>
蝶々夫人;安藤赴美子
ピンカートン;リッカルド・マッシ
シャープレス;甲斐栄次郎
スズキ;山下牧子
ゴロー;松浦 健
ボンゾ;島村武男
神官;大森いちえい
ヤマドリ;吉川健一
ケート;佐藤路子
他
新国立劇場合唱団(合唱指揮;三澤洋史)
東京交響楽団
指揮;フィリップ・オーギャン
演出;栗山民也
「蝶々夫人」の安藤さんは、国立音大、新国立劇場オペラ研修所の
出身。年齢的には40歳を迎えたのかしらん。新国立劇場の主役だ
けに脂が乗っており、これから全盛期を迎えることだろう。国立音大
の紹介がおもしろい。→こちら。
ピンカートンのリッカルド・マッシは「期待通り」かな。
甲斐さんのシャープレスもさすがだったが、山下さんのスズキは存
在感(!)があった。
余談だが、スズキは、60年前、栗本尊子さんの当たり役だったとい
う。
台詞のない子役も上手かった!
どうでもいいことだが、
ピンカートンのフルネームは、ベンジャミン・フランクリン・ピンカート
ン。
ピンカートンが、3年後に長崎にもどる時の船名は、「アブラハム・
リンカーン号」。
蝶々さんの子どもの名前は「Dolore(悩み)」くん
--知らなかった~。
ちなみに、
Q.『ラ・ボエーム』の主役の名前は?
A.ミミ?
--No. ルチーア。
(「みんなは私のことをミミと呼びますが・・・・・・」)
というのは、ダグ先生のお得意の話?
チラシ
こちらはプログラム
2017/2018シーズンの「ご案内」
全10公演
新国立劇場オペラパレスは、響きがややデッドに感じるのだが、オペラ
にはこのくらいの方がいいのかしらん?
12:20
12:24 あざみ野2丁目 快晴
12:29 梅が満開 いい香り
12:36 あざみ野
13:00 渋谷
13:01
13:03 井の頭線渋谷
13:16 明大前にて乗り換え
13:25
13:28
13:31 新国立劇場オペラパレス
13:33
13:35
13:41
13:42
13:46
14:58 休憩中(以下15:13まで同じ) ワイン500円
14:59
15:01
15:10
15:13
16:51 終演後
16:53
16:59
左;特別アンケート 右;終演後のバックステージツアー案内
17:00
右のカウンターにアンケートを提出、下のファイルをいただく。
アンケートの御礼のファイル
17:01 安藤赴美子さんのインタビュー記事
17:06 初台
その後、水天宮前のTCATに家内を見送る。
17:31
17:33
17:36
18:33 どこからでも召し上がれ
19:22 「ボン・ボヤージュ(よい旅を)」どこに行くのかな?(笑)
* * *
今日は、畑中良輔先生の95回目の誕生日。
今年は、新国立劇場開場20周年を迎える。
新国立劇場オペラオープンの頃、畑中先生は本当にお忙しかったという。
あれから早くも20年である。
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