5月10日のブログに書いたことであるが、本年5月に「小泉信三生
誕120年展」が開かれた。その際の展示品はほとんど¥1500のカ
タログに掲載されていたが、カタログに掲載されていない展示品
があった。
それが「小泉信三御進講覚書」である。
「御進講」とはいうまでもない、当時の皇太子(今上陛下)に対
するものである。小泉はその年に東宮御教育参与に就任したばか
りであった。
展覧会は無論撮影禁止であったので、私は簡単にメモをしブログ
の中で必要最小限の引用をさせていただいた。
その昭和25年4月24日の御進講覚書の全文が、おそらく小泉家の
許可を得たのであろう、ノンフィクション作家の保阪正康氏によ
り「文藝春秋」8月号(p108)に掲載された。
全文は1600字を超え、たしか大学ノートに万年筆書きだったと記
憶しているが、「文藝春秋」から今少しく一部を引用させていた
だくと
(前略)
責任論からいへば、陛下は大元帥であられますから、開戦に対
して陛下に御責任がないとは申されぬ。それは陛下御自身が何
人よりも強くお感じになってゐると思ひます。それにも拘(か
かわ)らず、民心が皇室をはなれず、況(いわん)や之(これ)
に背(そむ)くといふ如きことの思ひも及ばざるは何故(なぜ)
であるか。一には長い歴史でありますがその大半は陛下の御君
徳によるものであります。(中略)殿下は・・・・・・(略)・・・・・・
よくよくこの君徳といふことについて御考へになっていただき
たいと存じます。
最後は「Good manner の模範たれ。」で終わっている。
(念のための注)
上記「陛下」とは昭和天皇、「殿下」とは当時の皇太子のことで
ある。
そういうと氏の性格上嫌がるであろうが、あらためて小泉信三の
偉大さを実感するのである。この時、皇太子は満16歳であった。
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