12月2日(金)、中央大学クレセントアカデミー佐藤元英教授の「『昭
和天皇実録』から読み解く太平洋戦争」最終回だ。4月の開講からあ
っという間だった。皆出席は何十年ぶり?
最後は佐藤先生への拍手でお開きとなった。
来年度も、佐藤先生の(別の)講座が開講するという。
今から楽しみだ。
<レジュメ>
第12回 天皇とマッカーサー元帥の会談
・いつか明らかにされなければならない戦後史の重要な空白な部分
・会見は昭和20年9月の第1回から26年4月までの11回
・会見に立ち会った日本側の三人の通訳者奥村勝蔵、寺崎英成、松
井明らは何を書き残したか
最終回にあたってアンケートを提出--私の回答
(小学生の作文のようだが・・・・・・)
大変お世話になりました。
何と言っても『昭和天皇実録』原文を参照することができ、大変勉強
になりました。
従来から昭和史にかかわる本は読んでおり、ある程度、「歴史の流
れ」は理解していたつもりですが、自分で史料に当たって細かな事
実を調べることのおもしろさを少しく覚えることができました。
また、特に太平洋戦争に至るまでの米国の動き(--もっと勉強し
ていきたい。)、大日本帝国憲法の大権、東郷、重光、木戸、東條な
どの各論、参考図書などは勉強になりました。
また機会があれば、佐藤先生の講座を受講したいと考えております。
昭和史はいまだ現在進行形でしょうか。 以 上
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講義の最後で、
満州事変、二・二六事件等クーデターで、当時の指導層はビビッて
しまい、陸軍を抑えられなくなってしまったのではないでしょうか?
--どこにも書いてないのですが・・・・・・。
と質問された男性がおられた。
その方と、終了後、トイレでお会いしたので、以下少しく雑談。
「(常識的に考えれば)そういう面は大いにあったと思いますよ」(私)
「ですよね。それがどこにも書いてないんですよ」
「たしか『昭和天皇独白録』にその類のことがあったんではないでしょ
うか。帰ったら調べてみます」
「そうですか・・・・・・」
「また教えてください」(といっても、またお会いするかな?)
「あ、いえ、こちらこそ」
あらためて、<寺崎英成が残した>『昭和天皇独白録』をみてみると、
「大東亜戦争の遠因」から始まっている。
次が、「張作霖爆死の件」である。田中内閣総辞職にあたって、久原
房之助等が重臣「ブロック」とか宮中の陰謀などと触れ回ったという。
ちなみに久原は明治22年慶應義塾本科卒業だ。
少し不思議だが、「満洲事変」に対する直接的な言及はない。東條に
関する記述はあるが、木戸のついての言及もない。
私の記憶にあったのは、『昭和天皇独白録』の
「開戦の決定(昭和16年)」(p.70)、
「若しあの時、私が主戦論を抑えたらば、陸海に多年練磨の精鋭な
る軍を持ち乍ら、ムザムザ米国に屈すると云うので、国内の与論は
必ず沸騰し、クーデタが起ったであらう。実に難しい時であった」
および
「結論」(p.136)
「開戦当時に於る日本の将来の見透しは、斯くの如き有様であった
のだから、私が若し開戦の決定に対して「ベトー」したとしよう。国内
は必ず大内乱となり、私の信頼する周囲の者は殺され、私の生命も
保証できない、それは良いとしても結局凶暴な戦争が展開され、今
次の戦争に数倍する悲惨事が行はれ、果ては終戦も出来兼ねる始
末となり、日本は亡びる事になったであらうと思ふ」
という部分だろうか・・・・・・。
軍部を抑えられなかったのはなぜか?という質問は、12回の講義
に、他にも行った人がいたように記憶しているが・・・・・・
私なりに、ざっくりとした「仮説」を立てると、
2大政党(政友会と民政党)がお互いに難癖ばかり付けて足の引っ張
り合いをし、内外の問題に対応できなかったことが大きいと言えるの
ではないかしらん。また疑獄事件の暴露合戦により、政党が信頼を失
っていく。
・大正デモクラシー
↓
・1925/T14(衆議院)普通選挙法
→選挙資金の巨額化→政治(政党)腐敗
←中国問題、昭和金融恐慌(1927/S2)、世界恐慌(1929/S4)
そうこうしているうちに、軍自体も政治化し、五・一五事件の発生をみ
る。五・一五事件では決起した軍に国民の同情が集まっていく(五・一
五事件に対する感情は忠臣蔵の討ち入り同様?今から考えれば、犬
養首相暗殺などとんでもないことだが、当時は被告らへの助命嘆願
運動が起きた)。
五・一五事件の判決が軽くなったので、また二・二六事件を誘発する
という流れになって行く。
統帥権干犯を大問題として国会で取り上げたのも政党だ(--具体
的には、昭和5年、政友会の犬養毅と鳩山一郎が本件で民政党の浜
口内閣を攻撃)。
司馬さんが問題視した、「統帥権」の一人歩きが始まった?
この頃から日本の「空気」がおかしくなっていったのではないかしらん。
ちなみに五・一五事件は、昭和7(1932)年。だから、当時、国民の
「大人」(というとやや語弊があるかもしれないが。)である30~50
歳の人は、明治13(1880)~明治33(1900)年生まれで、私の
祖父母の世代だ。
私の祖父母の世代の多くは軍部を支持していた??
講義終了後は、晩秋の多摩キャンパスを散歩した(下の写真ご参照)。
佐藤先生の教科書・参考書 細かな事実がおもしろい。
11:22 嶮山交差点の戸建住宅 完成間近!
青葉さわい病院がだいぶ隠れてしまった。
11:25 快晴
11:26 新百合ヶ丘駅行東急バス
11:53 新百合ヶ丘駅着
11:54 新百合ヶ丘駅改札前
11:55 中央改札口
11:55
12:09 小田急車内 「シルバー世代の健康を考える」
12:11 小田急多摩センター着
12:11 小田急多摩センターPH
12:12 小田急多摩センター駅内 パンのHOKUTO
12:12 改札口を出て、左へ
12:12 小田急多摩センター駅南側
12:13 モノレール多摩センター駅へ向かう。
12:14 多摩センター駅
12:15 エスカレーターで2階へ
12:15 モノレール多摩センター改札口前 ファミマがある。
12:15 多摩センター改札口
12:16 12時16分発上北台行
12:17 モノレール車内
12:18 中央大学・明星大学の次は多摩動物公園
多摩動物公園には一度行きたかったが、来年の「課題」かな。
12:19 車両最後部 ワンマン運転のため、誰もいない。
12:23 中央大学・明星大学着
12:23 中央大学・明星大学PH
12:24 中央大学・明星大学駅改札口
元々、明星大学があったところ(日野市)の隣に中央大学が移転して
きたのかしらん。中央大学が神田駿河台からこの地に移転したのは
昭和53(1978)年だ。
多摩都市モノレールは平成10(1998)年開通であり、比較的新しい。
中央大学・明星大学駅は、多摩都市モノレール唯一の地上駅だ。
ちなみに同じ駅でも「所在地」は、中央大学が八王子市、明星大学は
日野市だ。
(JRで八王子駅や日野駅に行ってはいけない)。
12:24 ここにもファミマ
12:24 改札口を出て、右へ。
12:25 中央大学入口
12:26
12:26 中央大学クレセント・アカデミー
12:26
12:27 中央大学出版部
12:28 聴講したい講座は他にもたくさんある。
12:28
12:28
「『昭和天皇実録』から読み解く太平洋戦争」の教室
12:29 本日のレジュメとアンケート用紙
12:31
12:35 こちらは「はじめてのタップダンス」の教室
15:05 講義が終了して
15:09
15:09
15:10
15:11
15:11
15:13
15:13
15:14 春は桜の花がきれいだろう。
15:15 霜柱 はかねのこゑを 者なちけ里 八束
15:15 八束は、石原八束(1919-1998)?
15:15 この後ろへ回ってみると・・・・・・
15:16 中央大学の韓国同窓会が建立?
15:16
15:17 昔の正門を移築したのかしらん??
15:17
15:18
15:20
15:20 11号館(総合政策学部)
15:22 こちらが正門
15:23
15:25 芝生で死んだように昼寝する人
15:26 右は8号館(大教室棟)
15:27 軟式野球場
15:28
15:28 陸上競技場
15:29
15:31
15:31 左8・9号館 右7号館
15:32 左6号館(法学部)
15:33
15:33 ヒルトップ'78 食堂
15:34 生協
芦田均『第二次世界大戦外交史』(岩波文庫)を購入(1割引き)。
16:06
16:18 1号館(本部棟)
16:20
16:21 3号館(文学部)
16:22 自習ルーム?
16:23 4号館(サークル棟)
16:23
16:24 モノレール駅へ
16:25 無論、若い人々が多い。
16:25
16:27 中央大学・明星大学駅 16時27分発多摩センター行
16:36 多摩センター着
16:37
16:38
16:39 多摩センター こちらの三越は来年3月閉店
16:39 京王プラザホテル多摩
向こう側はイトーヨーカ堂 高いビルはベネッセ。
16:40 多摩センター バスターミナル
16:41
16:41 小田急多摩センター
16:42 小田急多摩センター駅改札口
16:43
16:47 16時47分発急行柏行 新百合ヶ丘まで急行で10分だ。
16:56
16:59 新百合ヶ丘着
17:00
17:00 はらドーナッツを家へのお土産に
17:05
17:10 あざみ野駅行 この時間は多くの人が並ぶ。
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