人生ブンダバー

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現在は、暇に飽かして、日々更新。

6/19 苑地専門委員会(第1回)  『真説 日本左翼史』

2021-06-22 05:00:00 | 読書

講談社現代新書の最新刊、池上彰・佐藤優『真説 日本左翼史』
(2021/6/20刊)を読む。両氏の対談形式だ。

amazonで確認するとお二人は、共著という形で10冊以上の本を
出版している。


<目次>
序章「左翼史」を学ぶ意義
1.戦後左派の巨人たち
2.左派の躍進を指示した占領統治下の日本
3.社会党の拡大・分裂と「スターリン批判」の衝撃
4.「新左翼」誕生への道程

目次は以上のとおりだが、帯による「本書の内容」はもう少し具
体的だ。
・日本共産党の本質は今も「革命政党」
・社会党の栄光と凋落の背景
・社会主義が支持を集めるアメリカの現状
・アメリカを「解放軍」とみなした(日本)共産党
・野坂参三「愛される共産党」の意図
・宮本顕治はなぜ非転向を貫けたか
・労農派・向坂逸郎の「抵抗の方法論」
・テロが歴史を変えた『風流夢譚』事件
「共産党的弁証法」という欺瞞
・労働歌と軍歌の奇妙な共通点
・(日本)共産党の分裂を招いた「所感派」と「国際派」
・毛沢東を模倣した「山村(さんそん)工作隊」
・知識人を驚愕させた「スターリン批判」
・天才兄弟と称された上田耕一郎と不破哲三
・黒田寛一と「人間革命」の共通点
・現在の社民党は「右翼社民」

佐藤氏が高二から大学二年まで社青同の同盟員だったとは知らな
かった。

知らなかったといえば・・・・・・
○『菊と刀』を書いたルース・ベネディクトがヒアリングした日
 系アメリカ人はアメリカ共産党の党員だったという(佐藤)。
 本当?
○私も中学時代によく歌った「若者よ」(作詩:ぬやまひろし、
 作曲:関忠亮)は、歌う共産党時代の、革命に備えて、身体を
 鍛えておけという曲だった?
○新聞労連はどんどん左傾化し、今では日本でも最も左派的な主
 張をする産別労組になっている。NHKの企業別労組である日本
 放送労働組合も「保守的な組合としてスタートしたはずが、す
 っかり左傾化してしまった」という(池上)。


赤旗は香山リカ氏や山口二郎氏には接近してくるが、池上、佐藤
両氏には来ないという話は興味深い。


むろん「スターリン批判の衝撃」(1956)は大きく取り上げられているが、「コ
ミンフォルムの野坂参三平和革命路線批判」(1950)、自殺者まで出た「六全協
決定の衝撃」(1955)についても大きな出来事として、もう少し分かりやすく整
理してもよかったのでは?




池上彰・佐藤優『真説 日本左翼史』(講談社現代新書)


    *    *    *

6月19日(土)、14時より本年度第1回の苑地専門委員会(於集会
所)。
<私の自己紹介>
 本年度、苑地専門委員会の諮問委員を拝命しました。諮問委員は「役員経験者
 ・・・・・・より選出し、理事長が委嘱する」ことになっています。
 私の役員経験はまだ半年なので、引き続き勉強しながらやってまいります。
 よろしくお願いします。



13:38 資料の大荷物


13:39


13:41 三丁目公園


13:45 集会所会議室


15:46 会議終了~。


15:48


15:51


16:05 持ち帰った資料等


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