満州事変関連図書として、久しぶりに大杉一雄『日中十五年戦争史』
(中公新書)(→こちら)を手に取った。いい本だ。
講談社学術文庫には『日中戦争への道』と改題されている。
大杉氏は歴史学会の人ではなく、東京大学経済学部を昭和27(1952)
年に卒業、日本開発銀行に入社された、いわば会社員の方である。
在野の歴史家と言ってもいいのかしらん。
参考までに、目次の大項目を書いておこう。
Ⅰ.満州事変とは何であったのか
1.ポスト満州事変
2.満州問題とその「解決」
3.満蒙問題の総括
4.石原莞爾批判
Ⅱ.日中戦争への道
1.戦争前史(1935年)
2.戦争前史(1936年)
3.戦争前史(1937年)
Ⅲ.日中戦争の拡大は防げなかったか
1.日中戦争の勃発と拡大
2.人々はどのように戦争をみたか
なお、著者は、「はしがき」からすると、「十五年戦争」という言葉を
使用するにためらいがあるのではないかしらん。それが講談社学術文庫
で改題された理由かな。
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