5月18日(金)、中大クレセント・アカデミー「『昭和天皇実録』は
昭和史の謎を解いたか」へ。
今季は「満洲事変」が大きなテーマだが、今回は、昭和6(1931)年
6~8月の「中村震太郎大尉事件」だ。
教科書等には簡単にしか触れられていないが、当時の動きを学習し、当
時としては、「大事件」だったことが分かる。
『昭和天皇実録』には、昭和6(1931)年9月上旬、陸海軍大臣に軍紀
問題に関する御下問が出てくるが、中村大尉事件は直接的には出てこな
い。
「中村大尉事件」に対する
昭和天皇
政府
陸軍
マスコミ(=新聞)
中国側
の動きを整理してみたい。
(参考)
中村大尉事件とは、教会書等にどう書かれているか(筆者調べ)。
『詳説日本史B』(山川出版社)・・・・・・記載なし
『改訂版日本史A』(山川出版社)
日露戦争以来、日本が満州(中国東北部)に獲得してきた租借地・
鉄道・鉱山などの権益は、ワシントン体制の下で国際的承認を得て
保たれてきたものであった。世界恐慌の波が中国にも及び、満州に
も恐慌が押し寄せると、満州経営の中心である満鉄の経営も苦しく
なっていた。また中村大尉事件や万宝山事件も起こり、軍部は、日
本の生命線「満蒙の危機」を叫び、幣原外交を攻撃するようになっ
ていった(欄外に若干の説明あり。p176)
『もう一度読む 山川日本近代史』
1931(昭和6年)7~8月には、満州で兵要地誌の調査にあたってい
た日本の参謀本部員中村大尉が中国兵に殺されたり(中村大尉事件)、
・・・・・・(p209)
半藤一利『昭和史』(平凡社)
(昭和6年)6月27日、発表は8月17日ですが、中村震太郎大尉とい
う人が、スパイ容疑で中国軍に殺される事件が起きました。(p66)
『昭和史(新版)』(岩波新書)
8月、さらに中村大尉事件がおこった。中村震太郎大尉とその部下1
名が軍人の身分をかくして興安嶺付近の奥地を旅行中、行方不明に
なった事件である(中村大尉は、6月に地方軍閥軍によって射殺さ
れたことが、のちになって判明した)。(p78)
臼井勝美『満州事変』(中公新書)(比較的詳しく、冷静な筆致)
万宝山事件にひきつづき、幣原外相は中村大尉事件を処理しなけれ
ばならなかった。中村震太郎大尉は参謀本部の部員で、対ソ作戦の
兵要地誌作成のため、ひそかに興安嶺方面の偵察任務につき、洮南、
索倫の中間地で、中国軍(第三屯墾軍)により、6月27日殺害され
た。(以下、3ページ半に詳述)
ちなみに、昭和6(1931)年満州事変当時、「歴史上の人物」が何歳
だったかについては、次のとおり。
昭和天皇;明治34(1901)年4月生。30歳 (お若いですね~)
西園寺公望(最後の元老);嘉永2(1849)年12月生。82歳
若槻礼次郎(首相);慶應2(1866)年3月生。65歳
幣原喜重郎(外相);明治5(1872)年9月生。59歳
南次郎(陸軍大臣);明治7(1874)年8月生。57歳
建川美次(参謀本部第一部長)明治13(1880)年10月生。51歳
本庄繁(関東軍司令官中将)明治9(1876)年5月生。55歳
板垣征四郎(関東軍高級参謀);明治18(1885)年1月生まれ。46歳
石原莞爾(関東軍参謀);明治22(1889)年1月生まれ。42歳
徳富蘇峰(ジャーナリスト);文久3(1863)年3月生。68歳。
吉田茂(駐伊大使);明治11(1878)年9月生。53歳
小泉信三;明治21(1888)年5月生。43歳(母方の祖母と同い年)
11:21
11:22 ヤマボウシの季節
11:27 24分発新百合ヶ丘駅行
11:30
11:54 新百合ヶ丘駅に到着
11:56
12:10 小田急多摩センターに到着
12:11
12:12 多摩モノレール駅への迂回路
12:13
12:15 16分発上北台行
12:22
12:23
12:24
12:24
12:25
12:27
12:28
12:32
12:34 中央大学をどう変えていきますか? 改善要望だ。
12:35
12:36
12:38
12:39 COOP
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アメリカンフットボールの日大の選手が危険すぎるタックルで関学大
のQBを負傷させた問題が治まらない。
日本大学およびそのアメリカンフットボール部の対応が後手後手で悪
すぎる?冗談のような話だが、日本大学には危機管理学部があるとい
う(笑)。
今日は、「悪質タックル」をした日大の選手が記者会見するという。
私の常識(=経験による判断)からすると、日大前監督の常務理事辞
任という、山本七平いわゆる「空気」になるのかもしれない。
日本は何事もゆっくり進んでいく?
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