11月30日(土)、サントリーホールの新日本フィル第613回定期
(ジェイド)。
というのも、いささか多忙で、9日(土)の新日本フィル第612回定期
(トパーズ)に行けなかったため、この日の演奏会に振り替えてもら
う。
いつもながら新日本フィルの電話対応はホスピタリティーにあふれて
いる(感謝!)。
行ってみたら、指揮者がジョゼップ・ポンス(西)からヴォルフラム・
クリスト(独)へ交代になっている。
プログラムはそのままだが、演奏順が入れ替わっていた。
振替席は、2階ーLD。空いており、左右に人がいないで、落ち着いて
聴くことができた。
<プログラム>
1.ビゼー/シチェドリン編曲 カルメン組曲
2.ベルリオーズ
ヴィオラと管弦楽のための交響曲「イタリアのハロルド」
ヴィオラ;井上典子
コンサートマスター;崔文洙
以下、いつものことながら、つたないコメントを・・・・・・
1.ビゼー/シチェドリン編曲 カルメン組曲
初めて聴いた曲だが、これはおもしろい!
弦楽五部(14型の対向配置)+パーカッション。管楽器は一つもない。
パーカッションは、ティンパニを含め、30ほどもある。これに対して、
奏者は5人。大忙しだ。
(1)序奏
ppの世界--すばらしい。録音には入りきらないだろう。
(2)踊り
これぞカルメン!わくわくの世界だ。心が熱くなる。パーカッション
が効いている。
(3)第1間奏曲
(4)衛兵の交代
(5)カルメンの登場とハバネラ
クリストはすばらしいピンチヒッターだ。
(6)情景
(7)第2間奏曲
やりすぎないエスプレッシーヴォが見事だ。
(8)ボレロ
弦のクレッシェンドの一体感が筆舌に尽くし難い。
(9)闘牛士
すばらしい転換に「これこれっ」と叫びたくなる。スネアドラムが強
打する。
(10)闘牛士とカルメン
(11)アダージョ
ロマンチックな「映画音楽」だ。
(12)占い
チェロの主旋律から1stヴァイオリンが美しい。哀愁迫るカンタービレ
だ。
(13)フィナーレ
次々に曲想が変化する。最後はdim.しppで終わった。
この曲を教えてもらって、大満足!
2.ベルリオーズ
ヴィオラと管弦楽のための交響曲「イタリアのハロルド」
オケはソリスト井上さんを拍手で迎える。
ヴィオラがソロで活躍する曲。階名が出てきそうな調性音楽だ。
今更ながらだが、ベルリオーズは管弦楽法の達人だ。
クリストは、メリハリのある、引き締まった音楽を聴かせてくれた。
最後は、オケも立たずにクリストに大拍手。
演奏会終了後、溜池山王に向かっていると、私を凝視する人がいる。
会社同部門の3年先輩のE氏だ。私同様、振替だという。
クラシックよもやま話をし、青山一丁目でお別れした。
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