人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
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トスカニーニの「オテロ」(「オテッロ」)

2009-11-13 05:12:25 | 音楽
トスカニーニの没後40年、生誕130年の平成9(1997)年、「トスカニーニ・ベス
ト・セレクション」と称して1枚1,000円のCDが発売された。いずれもモノラル録
音だが、そのうち10枚ほどを購入した。ヴェルディの「オテロ」もそのうちの1組
(2枚組)である。

トスカニーニの残したオペラ録音では、この「オテロ」(1947年録音)と「ファル
スタッフ」(1950年)がベストだといわれている。

それにしても、ここに聴くオテロ役のヴィナイ(テノール)の歌唱はいかばかりで
あろう。オテロ役では「デル・モナコの前にも後にもデル・モナコなし」などとい
われるが、ヴィナイを聴くとそうもいえない、いや勝るとも劣らないといえるだろ
う。ドミンゴ?ヴィナイを聴くと、今はオテロ役を歌える人はいないのではないか
と思えてくる。

ぼくらは科学がそうであるように何事も進歩すると考えがちであるが、芸術におい
ては決してそうではなく、その人を超えられないということもあるし、その時代で
なければその人が生れないということもあるのだろう。


「トスカニーニ・ベスト・セレクション」にはいい演奏がたくさんある。



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