人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
現在は、暇に飽かして、日々更新。

メンゲルベルク バッハ「マタイ受難曲」

2009-11-14 09:19:09 | 音楽
以前(平成19年)ボールトのブラームス交響曲全集3枚組(輸入盤)を1,000円足ら
ず(987円)で購入したことがあった。この演奏は「私のお気に入り」の一つで、
繰り返し聴いている。4番などは何回も聴いているので、購入価格を聴いた回数で
除するとかなり低い金額になるだろう。--経済学士の習性?(笑)

先日渋谷のHMVをうろうろしていたら、通常は5,000円~6,000円のメンゲルベル
クの「マタイ」3枚組(1939年4月ライヴ)が1,050円(税込み)で出ていたので思
わず目を疑ってしまった。しかも、余白にはチャイコフスキーの「悲愴」まで入っ
ている。ついに購入!

これは昔からフィリップスから出ているものとは異なり、オーパス蔵のLP復刻盤
である。本CDには宇野功芳の解説が付いていた。--我々の宝、メンゲルベルク
の「マタイ」がいよいよオーパス蔵のCDで聴けることになった。オーパス蔵の復
刻盤は、とくに声楽パートの音の抜けが良くなった。久しぶりに「マタイ」全曲に
じっくりと耳を傾けることが出来た至福のひとときに感謝したい。(宇野功芳)

このメンゲルベルクの「マタイ」第1曲の合唱「来なさい、娘たち、ともに嘆きま
しょう」には筆舌に尽くしがたい(--「上半身が硬直してくる」といえばいいの
だろうか。)感動を覚える。今では聴くことができない、大変なアゴーギク、テン
ポ・ルバートが時代を超えて迫ってくる。ここにはアナクロニズムでは済まない、
真の感動がある。

なお、本CDにはフェリス女子大学秋岡陽教授による日本語対訳が付いている。


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