人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
現在は、暇に飽かして、日々更新。

山本夏彦『百年分を一時間で』(文春新書)

2016-09-09 05:00:00 | 読書

山内図書館で、久しぶりに山本夏彦(1915-2002)を借りた。

本書は、『誰か「戦前」を知らないか--夏彦迷惑問答』(*)の続編
である。平成12(2000)年10月20日の初版。

(*)『誰か戦前を知らないか』(H11[1999]/11/20)
これはおもしろい。
ここでは、教科書の話として
 国定教科書になったのが明治36年、それまでは検定で各社各様
 の教科書をつくっていました。教科書は利が薄いけれど一たび採
 用されると大変な部数が出る。検定をめぐって汚職が出ることは
 現代と同じ。教科書疑惑がおこったので国定にした。どこの国の教
 科書も自国の「非」は書かない。アメリカの教科書は原爆のおかげ
 で死ぬはずの日本人の命は救われたと書いています。
と発言している。

今でも教科書採択にあたって、教科書会社が金品を提供する問題
が起きているのカナ。百年一日の如し?


山本夏彦は、タイトルを付けるのがきわどいほどにうまかった(--
以前書いたかしらん)。
「何用あって月世界へ」
「どうしてそんなに謝るの」
etc.
若い女性読者にも人気があった!?


本書には、それは「ほんまでっか」というような「戦前の話」が盛りだ
くさんだ。私でも知らないような話なので、私たちの次の世代にとっ
ては、「へえ~」かもしれない。

<目次>
流行歌
オリンピックそのほか
就職難求人難
タイトル
花柳界
芸人
社会主義
奉公人
株式会社
井戸塀
長屋百年
PR
文士
貧乏
電話




山本夏彦『百年分を一時間で』(文春新書)


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