10月28日(金)、娘の幼馴染のお母様(三味線でご出演)からお声
掛けいただき、「夜雨會」という小唄の発表会へ。会場は三越劇場
である。
この公演は入場無料、ということは、すべて夜雨會の方々の費用持
ちかしらん?
(木下先生は、素人はお金を払って歌う。プロはお金をもらって歌う、
とおっしゃったとか)。
小唄の会は初めてだ。小唄の場合は何というのか知らないが、洋
楽の声楽でいう、歌う姿勢、ブレスと発声、声の伸び、テンポ、「間
(ま)」、抑揚、転換、歌(唄)の心等々何やら共通するものがあるの
ではないかしらんと思いながら、耳を傾けていた。
声楽では終わってからブラボーが掛かる。--小唄は歌う前に「待
ってました」と声が掛かっていた。
幕が開くと、唄い手と三味線(糸)の人が、頭を下げて座っている。
--下手から拍手で歩いて登場というわけではない。
聴くうちに、いろいろな種類の唄があることが分かってくる。
唄によっては、客席からクスクス笑いが起きる。
「心でとめて」
心でとめて かえす夜は 可愛いお方の 為にもなろと
泣いて別れて 又ご見もじ 猪牙のふとんも 夜露に
ぬれて あとはものうき ひとり寝するも
ここが苦界の 眞中かいな ・・・・・・
「かまわぬ」
なぜに世間はこうもうるさいもんだろうかね
ほっといて いいじゃないの いいじゃないの
女だって 女だって 女の幸せ
男なんかにわかりゃせぬ ・・・・・・
上手い人の唄は、心にす~っと入ってくる気がするから不思議なも
のだ。逆に言えば、どこも耳障りな点がなく、す~っと入ってくるの
が上手い唄なのかもしれない。唄い手は上手くいっても表情を崩さな
い。
小唄にもチャレンジしたいが、お金と時間が・・・・・・(笑)。
また、唄い方にも、技巧派、細工をしない人、いろいろあるのかもしれ
ない。Wikiには「技巧が鼻についてはいけない」と書かれていた。--
これも歌曲と同じかな。フィッシャー=ディースカウは上手すぎて鼻に
つく?
この日は、海老蔵さんが途中で「ご挨拶」に登場。最後の最後には、
夜雨會井上藤夫さんの小唄で、「江戸まつり」、「お互いに」を踊って
くれた。立ち見は50人。大変な拍手となったのは言うまでもない。
それにしても、海老蔵は、上品で華がある。
出演された中に、私と小学校から大学学部まで同じ、2年先輩のお
名前Hさんを発見し、ビックリ!!--これまた「奇遇」だ。
結局、11時開演から、途中の昼食を除き、ゆったりと、17時50分ま
で聴いていた。
OB定演で平井康三郎『日本の笛』を歌うにも、大変に勉強になった。
プログラム
9:52 あざみ野
10:34 三越前
10:36 日本橋三越入口
10:43 三越劇場入口
10:43
10:45 三越劇場場内
10:45
10:46
10:47
10:52
11:59 昼食 特別食堂は、少し高くて、Uターン
12:02 「たいめいけん」へ
12:10 オムライス、シチューランチ 美味なり
17:23
17:47 海老蔵さんによる手締め 「皆さま、お手を拝借・・・・・・」
17:47 恒例の手ぬぐい投げ 舞台から手ぬぐいを投げる。
17:48 家内が手ぬぐいをゲット!いいことがあるかな?
17:48 お開き 真ん中、長身は海老蔵さん
17:52 終演後
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