人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
現在は、暇に飽かして、日々更新。

小泉信三『読書雑記』(潮文庫)★★★★★

2010-03-06 05:12:45 | 読書
書棚を整理していたら古い本が出てきた。小泉信三の『読書雑記』である。今はな
い、潮文庫のものである。購入は昭和46(1971)年9月8日。

小泉信三は昭和20年の大空襲(5月25日のものであろう。)で顔面と両手に大火傷
を負い、病院に運び込まれた。その年一杯の入院生活を送っている。その間は、高
橋誠一郎に塾長代理を任せた。昭和22年には塾長を退き、健康快復を待ちつつ、
読書と思索の日々に明け暮れた。

その時に月刊『文芸春秋』に寄稿したのを集めたものがこの『読書雑記』である。
日吉時代に熟読したもので、赤い線が必要最小限のところに引いてある。授業に出
ないでこんなものばかり読んでいたのだろうか。

現在は絶版であるので図書館で「小泉信三全集」にあたられるのがいいだろう。全
集掲載の中から文庫として復刊してもらいたいものがいくつかあるが、これもその
一つである。
Amazonの中古本では当時170円の、この文庫本が2,000円となっている。


<目次>
マルクス、エンゲルス
バアナアド・ショオ
福翁自伝
アダム・スミス
エドワアド・グレイ
福澤諭吉書翰
シドニイ・ウェッブ
夏目漱石
森鴎外
ウィストン・チャアチル
幸田露伴ミカエル・バクウニン




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