人生ブンダバー

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大澤武男『ユダヤ人とローマ帝国』

2008-06-05 05:42:39 | 読書
ドイツにあってユダヤ人の歴史を研究している大澤武男氏による講談社現代新書の
ユダヤ人シリーズの一つ『ユダヤ人とローマ帝国』を読んだ。初版は平成13
(2001)年10月である。ユダヤ人とローマ帝国1400年間の関わりを新書的にまとめ
ている。

「歴史は過去と現在との対話である」といわれているが、著者はヒトラー「第三帝
国」時代のユダヤ人弾圧~ホロコースト~の起源をローマ帝国時代までさかのぼっ
て記述している。

長い歴史の間にはユダヤ人との共生の時代もあったようだが、それははたして通算
どれくらいあったのだろうか?

カエサル(シーザー)はもちろんコンスタンティヌス帝などのローマ皇帝が登場す
る。「聖書」や西洋史の知識があれば入りやすいだろうが、その知識が乏しい身に
はなかなか難しかった。(日本史は比較的得意なのだが。)

なぜユダヤ人(ユダヤ教徒)はキリスト教徒から嫌われるのか--それは一種の偏
見であるのだが、よく「理解」できた。

著者の講談社現代新書シリーズは、これで『ユダヤ人とローマ帝国』、『ユダヤ人
とドイツ』、『ユダヤ人 最後の楽園』、『ヒトラーとユダヤ人』と読んだことに
なる。

なお、本書の参考文献はいつものことながらほとんど独書、英書である。

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