人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
現在は、暇に飽かして、日々更新。

片山杜秀『音盤博物誌』

2008-06-04 05:50:05 | 読書
新しいタイプの音楽批評が出た。片山杜秀(もりひで)『音盤博物誌』(アルテス
パブリッシング)である。本書は『レコード芸術』2000年1月号から2008年4月号ま
で100回連載されたものをまとめたものだ。

とにかく、かの吉田秀和が「たくさん学ぶところがあった」と絶賛した本である。

著者は音楽評論家であるが、本職は政治学の先生。慶應義塾大学法学部の准教授で
ある。--音楽評論家の中には時々このような先生がおられる。専攻は政治学、政
治思想史らしい。昭和38(1963)年仙台生まれとあるから、今年45歳になられる。
音楽評論家としてはまだ若手といえよう。

氏のCD購入枚数は、年間に千数百枚が20年以上続いており(つまり千数百枚×
20年以上。)、また本も月に百冊は買うそうである!自宅の置き場所は作業場のよ
うなところらしい。

さて本書はまだまだすべてを読んだわけではないが、中では40~42の「信時楽派が
存在する」がおもしろかった!!信時潔(のぶとききよし)*・・・下総皖一(しも
ふさかんいち)・・・橋本國彦・・・中田喜直、畑中良輔、團伊玖磨、黛敏郎、大中恩
(めぐみ)、はては坂本龍一までが登場している。

*信時潔は「海ゆかば」、「沙羅」、「慶応義塾塾歌」等々名曲を作曲した。(校
 歌では開成学園、桜蔭学園など多数を作曲している。)バッハ、ベートーヴェン
 など古典派に立脚した音楽である。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
情報 (minorer)
2008-06-04 07:04:15
片山杜秀氏『音盤博物誌』
 発刊記念トークイヴェント
 6月15日(日) 15:00~16:00
    タワーレコード渋谷店

当日の聞き役の山崎浩太郎氏のサイトに
こんな記事がありました
返信する
Thanks a lot! (katsura1125)
2008-06-05 06:03:10
minorerさん、貴重な情報有難うございます。
オフ会ではありませんが、ぜひ参加したいです。
サインがいただけるか握手会か?ワクワク。
返信する

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