モントゥー/ロンドン交響楽団の「チャイ5」(ライヴ)を聴きな
がら、ブログ作り。生き生きとした、堂々たる演奏だ。
中国共産党中央政治局常務委員は、現在、習近平を筆頭に7人いる。
胡錦濤体制の時は9人だった。当時は「たった9人が世界を動かして
いる!」と言われたが、現在は「たった7人が・・・・・・」と言えるだろ
う。
では、そもそも「中国の行動原理」とはどういうものだろう--と
いうことをザッハリッヒに分析したものが益尾先生の本書である。
中国共産党とは一つの「組織」だ。私をして、分かりやすく言わせ
れば、会社「組織」と似ているのかもしれない。
中央政治局常務委員会は、会社でいえば「役員会」かしらん。
会社に社則があるように、中国共産党にも(厳しい)党則がある。
(いささか冗談ぽくなるが、会社がそうであるように、中国共産党
という組織には「言論の自由」はない?「批判」は許されない?)。
習近平は、いろいろな役職を兼務しているが、常務委員会の総書記
だ。会社でいえば、社長だろうか。
常務委員「7人」には、出身グループというか出身派閥があるらし
い。
一方、中国の組織は大国化に伴い、国内組織の連携が弱くなってい
たものが、習近平時代の到来に伴って、組織間の連携が強まってい
るようだ。--民主主義国家からみれば、「独裁化」ということに
なるのかもしれない。
ただし、というか、しかしというか、上場企業役員には「株主」と
いう怖い存在がある(通常、「組合」もある)。
中国共産党にははたして「株主」に当たるものはあるのかしらん。
「透明性がある組織は強い」と言われるが、中国共産党や如何。
<目次>
まえがき
序 章 国内力学が決める対外行動
第1章 現代中国の世界観
第2章 中国人を規定する伝統的家族観
第3章 対外関係の波動
第4章 政経分離というキメラ
第5章 先走る地方政府
第6章 海洋問題はなぜ噴出したか
終 章 習近平とその後の中国
あとがき
「あとがき」だけでも一読に値するほどおもしろい。
益尾知佐子『中国の行動原理』(中公新書)★★★★★
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