人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
現在は、暇に飽かして、日々更新。

福永陽一郎『演奏ひとすじの道』

2008-11-02 05:20:52 | 読書

音楽家福永先生について書くにあたっては、私より適切な方がたくさ
んおられるが、本書を読んで大いに感動したので記録に留めておき
たい。
先生は大正15(1926)年生まれ、残念ながら平成2(1990)年63歳
で亡くなられた。

先生は、文章家としても知られていたが、本書は先生の生誕70年を
記念してまとめられた自叙伝のようなエッセー集である。同期のAさ
んに本書の存在を教えられ、さらに周囲に紹介しまとめて発注したこ
ともある。





中でもピアノ(先生は元々ピアニストだった。)を必死に練習しうまくい
ったと思って先生(豊増昇)の前で得意になった弾いたら、「キミ、そん
なの音楽じゃないね」の一言で終わった話、東京音楽学校に退学届
けを叩き付けた時の話など、何度読み返しても感動の極みである。


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