人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
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マーラー 「さすらう若人の歌」

2009-02-03 05:29:53 | 音楽
これぞフルトヴェングラー指揮、フィッシャー=ディースカウ独唱(フィルハーモ
ニア管弦楽団)の歴史的名演、マーラー「さすらう若人の歌」を聴いてみよう。

F=ディースカウがフルヴェンを刺激し、それに応えてF=ディースカウに熱が入
る。演奏者は指揮者に刺激されるが、指揮者もまた演奏者に刺激されるのだ。



フルトヴェングラーをして「初めてマーラーの音楽が分かった」と言わしめたF=
ディースカウの「思い入れ」たっぷりの熱唱である。
オケはフィルハーモニアだが、管楽器がすばらしく、マーラーの音楽を再現してい
る。第1曲出だしの管楽器のレガート(ミレドレミー)からしてひきつけられる。


(注)マーラーの連作歌曲集「さすらう若人の歌」を知ったのは、私のワグネル最
   後の年、福永陽一郎先生の編曲による男声合唱版だった。(畑中良輔先生
   --当時52歳の指揮)。自分で言うのもおかしいが、とくに第3曲「真っ赤
   に焼けたナイフを」は「火を噴くような」演奏で、本番では指揮をされてい
   る先生の顔も見る見る紅潮していくのが分かった。当時、ドイツ語をいくら
   かでも知っていてよかったなぁと思ったことを覚えている。
   なお、ピアノ伴奏は先日惜しくも亡くなられた三浦洋一先生だった。


ちなみに同曲のF=ディースカウ盤にはバーンスタインがピアノ伴奏を受け持った
ものもあるが、このピアノ伴奏もすばらしい。指揮者にはピアノの上手い人が多い
ものである。






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