1.私は、音楽学校を卒業した音楽の専門家ではないが、音楽の
三要素(メロディー、ハーモニー、リズム)くらいは知っている。
実際の音楽は、さらに、ピッチ、テンポ、デュナーミク(f、p、
cresc.、dim.)、フレーズ、「音」の良し悪し、音色、アゴーギ
ク等々の要素から成り立っている。
歌曲や合唱であれば、歌詩(の意味)、発語、発音が加わるだろ
う。
合唱であれば、それぞれに「一体感」、「統一性」があれば、す
ばらしい。
2.しかし、その上の、演奏の「音楽性」、「感動」、「芸術性」
ということになると、また別問題だ。
前述した「1」の段階で物事は終わるわけではなく、当然ながら
(?)まったく欠点のない、その意味で「技術的に」素晴らしい
演奏であっても、「感動」のない「平凡」な演奏はあるのかもし
れない。
このレベルになると「芸風」という問題もある?
演歌歌手でも上手いけれど、時として「感動」しないものがある。
むろん「1」のレベルですばらしく、かつ音楽的に「感動」する演奏もあるだ
ろう。
まれに「下手」だけど、歌う側の「思い」に「感動」するものもある?
音楽はひと言でいえば「感情表現」(気持ちの発露)だ。
チャールズ・ローゼン『ピアノ・ノート』、福永陽一郎『演奏の
時代』を読み直し(--これらは無茶苦茶おもしろい。)、刺激
され、そんなことを考えた。
まだまだ言い尽くせない、まことにつたない文章ながら、これっ
て、はたして「音楽・合唱コンクール批判」になるのかしらん。
『ピアノ・ノート』と『演奏の時代』
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