2週間ほど前のOB練習で、Bassの塩野さんから7/21アンサンブ
ル・マナティー・ファースト・コンサートのチラシ案内があった。
7/18OB六連も無事終わり、マナティーの当日券はまだあるかしら
んと、チラシにある事務局の携帯番号に電話してみた。その時は応
答がなかったが、5分ほどして、辻先生ご自身からコールバックがあ
った。
「あ、私ワグネルOBでございます。お忙しいところ恐縮です。現役が
いつもお世話になっております~。マナティーの当日券はございます
でしょうか?」
と早口でお話したら、
「もちろんございます。ご用意しておきますが、何枚ご用意すればよろ
しいでしょうか?」
「申し訳ありません、1枚なんです~」。
豊洲シビックセンターホールは、私は初めてだ。チラシに「豊洲文化
センター、豊洲駅から徒歩1分」とあったが、自由席ということもあり、
早めにでかけた。
後から調べて分かった(--こういうことは最初にネットで調べるべ
きだが、行って分からなければ、その場で訊いた方が早いかと。)が、
簡単にいうと豊洲文化センター=豊洲シビックセンターであり、ビル
前の表示は「江東区豊洲シビックセンター」となっている。
そのビルの3階は、豊洲特別出張所、豊洲長寿サポートセンターで
あり、豊洲文化センターは5~8階だ。で、後から分かったが、豊洲
シビックセンターホールは、5階にある。
エレベーターホールには、「出張所3階、文化センター8階、図書館
9階」と表示されているが、パッと見てホールが何階か分からない。
(下の写真参照)
エレベーターで8階に上がり、窓口で訊いたら、ホールは5階ですと。
1階の表示について、ひと言モノ申したくなるのは歳のせいだろうか?
18時10分、5階ホールに到着。辻先生も一緒に準備中の受付で預
かっていただいたチケットを受け取り、代金をお支払いする(「当日
精算」)。
「プログラムを差し上げますので、ホワイエでお待ちいただけますで
しょうか」。
豊洲シビックセンターホールは、客席定員300名。昨、平成27(2015)
年にオープンしたばかり。私は、後ろから2列目で聴いたが、音響的
にもよかったのではないかしらん。
チラシ
アンサンブル・マナティーは、辻博之先生が今回立ち上げたプロの少
人数男声合唱団だ。マナティーとはMusic、Art、Noble、Abnormal、
Tresure、Enthusiatic、Entertainmentの略らしい。
3年前から抱いていた夢、「プロの男声合唱団による日本語の合唱
をお届けしたい」。沢山の皆様のお力添えを頂き、今夜実現の運び
となりました。(プログラム 辻先生)
プログラムを見ると、「え、これを少人数で?」となるが、最近はバッハ
のマタイ受難曲なども少人数で歌う場合が多々あるので、楽しみにし
てでかけた。
ちなみに、かつてのプロ男声合唱団、東京コラリアーズは各パート5人
だったという。
<プログラム>
1.ベートーヴェン作曲 歌劇『フィデリオ』より 囚人の合唱
2.ワーグナー作曲 歌劇『タンホイザー』より 巡礼の合唱
3.伊藤整作詩 多田武彦作曲 『雪明りの路』
--休憩--
4.林望作詩 上田真樹作曲 『鎮魂の賦』
プログラム
<出演>
Ten.
鈴木秀和
濱田 翔
松原 陸
-----
出沼 哲
鹿野浩史
友清大樹
Bari.
青木海斗
澤地 豪
山本悠尋
Bass
伊東達也
河野康成
栗原峻希
指揮;辻 博之 ピアノ;渋川ナタリ
以下、素人のつたない感想をお許しのほど・・・・・・。
合唱メンバーは、音楽大学声楽科を首席クラスで卒業した方ばかり
で、20代(30代はおられない?)の若手メンバーだ。
19時前にチャチャチャチャチャ~ンというチャイム。
「本日はご来場まことに有難うございます。開演に先立ちまして、皆
さまにお願いがございます」
と、場内での携帯電話、飲食の注意があった。
演奏中の写真撮影については言及がなかったが、撮影している人
はいなかったかな。
会場持ち込みの傘が演奏中に倒れてはいけないと傘はイスの下に
横にしていたが、そのような「アクシデント」もなく、よかった。
1.ベートーヴェン作曲 歌劇『フィデリオ』より 囚人の合唱
19時過ぎにブザーがなり、客席がやや暗くなると、下手から、右手
に楽譜を持った男性12人が堂々と入場、横一列に並んだ。ややあ
って、辻先生とピアノ伴奏の渋川さんが登場。曲目紹介もなく、「囚
人の合唱」の前奏に入った。
辻先生はいつものようにやや長めの棒で大きな指揮。少人数合唱
とはいえ、皆さんソリストクラスの立派な声。ピッチと音色がビシッ
と決まって、おもしろい。音大卒といえども、すべてがこうは行かな
いかもしれない。いわんやアマには無論まねができないだろう。
例のテノールとバリトンのソロも音程、声質、声量ともにすばらしい。
静かな余韻で演奏が終わると、辻先生がマイクを持つ。
「え~、皆さん、マナティーのファースト・コンサートへようこそ!いい
フンイキでしたのに、どうしてこんなことになるんでしょう、ウハハ(笑)。
今のは、『フィデリオ』から「囚人の合唱」、囚人が檻から出され、ひ
と時だけの自由を味わうという、救いようのない合唱でした(笑)。
本日のピアノは渋川ナタリさんです」などと、原稿も見ず、「立て板
に水」のおもしろいお話。
以下、曲目紹介はすべて、先生の「漫談」調の中に真面目さがある
お話しだった。
2.ワーグナー作曲 歌劇『タンホイザー』より 巡礼の合唱
こちらも、いい響きと音程がビシッと決まる見事なアンサンブルだ。
ア・カペラ部分で(無論)音が下がることもない。
曲の後半は、全員が気持ちの入った、大きなクレッシェンドで立派な
声を出した。
3.伊藤整作詩 多田武彦作曲 『雪明りの路』
最初にステージ下手のピアノで音取り後、全曲をたやすく、attacca
というか、途中ピアノによる音取りなしで進められた。
演奏は、全体的にいうと、ここでもピッチ、音色などが一つにそろっ
て見事だ。
皆さん、全員がソリストとして歌えるわけだが、合唱ではパートの音
色をそろえたのはもちろん、それ以前に辻先生が同じ声質のメンバ
ーを選んだと言えるのかもしれない(--このポイントは、畑中先生
がブラームス『ジプシーの歌/愛の歌』のCD[2002年、ウィーン録
音。8人の重唱]を発売された時に、新聞のインタビューで述べてお
られた)。
私には部分的に一か所ウッ?となったところがあったような気がした
が、Ⅱ「梅ちゃん」の「燃えちまったよ~」の全員のするどさ、Ⅲ「月夜
を歩く」のsoftな「海の見える」、「(ああ)なんのための~」の気持ち、
Ⅵ「雪夜」の「(一しきり去った後を)きづかれないように」の表現力な
ど筆舌に尽くせないすばらしさがあった。fからsubito pにするところ
、hardとsoftの切り替えなどはさすがに上手い。
--休憩--(19:35~19:55)
4.林望作詩 上田真樹作曲 『鎮魂の賦』
最初に先生(だけ)がステージに登場。先生の故郷小樽と亡くなった
思い出す人々について、おもしろ真面目なお話があり、いったん下
手に下がって、あらためてコーラス入場から始まった。
辻先生は、大合唱を指揮するかのような大きな指揮ぶり。合唱は終
始フォームが乱れず、hardな声とsoftなそれの変化がおもしろい。
クレッシェンドでまったく喉で押さない点は勉強になる。
2「家居に」ではもう少し子音が立ってもよかったかしらん。ソリストは
5人かな、いずれも堂々とした声だった。
最後のハミングで終わると、しばらくの間があって、先生のタクトがお
り、大きな拍手となった。辻先生から「作曲の上田先生がいらしてい
ます」(拍手)と紹介があった。
この日は下手に置かれたピアノの上蓋を大きく45度に開けていたが、
もしかすると、半開でもよかったかしらん。
その後のアンコールは、
1.何という題名かピアノ伴奏付き英語の歌(フォスター??)。
拍手が鳴りやまず・・・・・・
2.多田武彦の「雨」。例えば、1小節目と5小節目は「雨」の「あ」で始
まるが、その「あ」が12人ともよくのどが開いたもので、なかなか真
似ができないだろう。大きな「細工」はせず淡々と歌われたが、最後
から7小節目のフェルマータの後は若干間を取った。
曲が静かに終わってもステージ、会場の誰一人として動かず、しば
らくして辻先生が姿勢を崩すと、大きな拍手が沸き起こった。
最後は下手に辻先生、コーラスメンバーが退場する時に、いつまで
も名残惜しそうな拍手が続いていた。
(20:38終演)
第2回、第3回もぜひ聴いてみたいと思う、マナティーのファースト・
コンサートであった。
・プロの場合、合わせる練習は3日くらいかしらん?
・2,500円はお安いかしらん(3,000円でもよかった?)。
17:05 あざみ野より
17:39 永田町で乗り換え
17:44 有楽町線に
17:57 豊洲到着
18:00 キョロキョロしながら豊洲交差点改札口へ
18:03 あの建物かしらん?
18:05 やはり、この建物だ。
18:05 エレベーターで8階へ
18:09 エレベーターで5階へ戻る。
「シビックセンターホール」の文字を大きくしていただけると嬉しい。
18:19 受付中
18:20 5階ホワイエより豊洲交差点
豊洲には、IHI、住友ゴム、NTTデータ、マルハニチロ、日本ユニシ
スなどの本社がある。
18:20 座席表
18:25 ホワイエ
18:35 ホール内
19:46 休憩中
「ホワイエの照明は、東京の春の夜空に見ることができる星座に配
置されています」(下の写真もご参照)。
19:46
19:52 休憩後、第2部開始前、大勢のお客様
20:40 終演後
佐藤正浩先生とバッタリ!「あっ、どうも」としか言えず、失礼してし
まった。いくつになっても礼儀は難しい。
20:43 東京メトロ入口
20:48 豊洲より
21:05 永田町乗換で
21:42 あざみ野着
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