人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
現在は、暇に飽かして、日々更新。

小林秀雄 『考えるヒント』、『モオツァルト、無常という事』など

2019-01-11 07:20:00 | 読書

批評家の小林秀雄(1902-1983、80歳没)(*)は、全集までは読ん
でもいないが、読むほどにおもしろい。

(*)歌曲「落葉松」を作曲したのも小林秀雄(1931-2017)だが、
  批評家の小林秀雄とは別人。先年86歳で亡くなられた。

『考えるヒント』に収められている「批評」については、先日少しく
触れた。


「ソヴェットの旅」が今読んでもおもしろい。これは、昭和38(1963)
年、ソヴェット作家同盟の招待を受けて、佐々木甚一(1914-1993、
78歳没)、安岡章太郎(1920-2013、92歳没)とともにソ連を旅行し
た時の印象を語った講演だ。イデオロギッシュ思考とは無縁かな?

ちょっと鈴木俊子の『誰も書かなかったソ連』(昭和45[1970]年6月)
も思い出した。
ソ連は崩壊したが、こちらも、当時のソ連の実態をフラットに綴って
おり、今読んでもおもしろい。
当時の日本の新聞がソ連に「気兼ね」(「忖度」?)して書かなかった
ことが書かれている。
今のマスコミは、中国などに対して、同じような「気兼ね」があるのか
ないのか(なければ、それに越したことはないが・・・・・・)。




小林秀雄『考えるヒント』
タイトルは編集者が付けたものだという。



鈴木俊子『誰も書かなかったソ連』(昭和45年6月)
一介の主婦が書いたもの。ご主人は新聞社の特派員。




『モオツァルト・無常という事』
「無常という事」は、50年前、大学受験によく出題された。今でもテ
キストとして使われているのかしらん。
これをさっと読んで理解できたら、相当頭がいい人だろう。


『小林秀雄 対話集』も、三島由紀夫との対談など、まことにおもし
ろい。

     *      *      *      *

今月発売の『文藝春秋』2月号に、立花隆さんが「ゴーン事件とロッキ
ード事件」という文を寄稿している。ゴーン裁判でも、田中角栄のロッ
キード事件のように、裁判で「ハチの一刺し」が出るだろうという内容。
「ハチの一刺し」は昭和56(1981)年だから、37年以上前の話だ。


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