人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
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8/27 読響第190回土曜マチネー

2016-08-30 05:00:00 | 音楽

2か月ほど前、「クラシック研究会」のNKさんとNTさんから下のチラ
シを渡され、「これ行きませんか?」、「行こ、行こ」ということになった。

8月27日(土)、小雨の中、東京芸術劇場へ。読響はひさしぶりだ
(4年ぶり?)。

<プログラム>
1.ウェーバー 歌劇『魔弾の射手』序曲
2.モーツァルト クラリネット協奏曲*
3.ブラームス 交響曲第1番
指揮;セバスティアン・ヴァイグレ
クラリネット;ダニエル・オッテンザマー*

指揮者のS.ヴァイグレを聴くのは初めてだ。プログラムには、

1961年ベルリン生まれ。ハンス・アイスラー音楽大学で、ホルン、ピ
アノ、指揮を学ぶ。
82年にベルリン国立歌劇場管弦楽団の首席ホルン奏者となった後、
バレンボイムの勧めで指揮者に転向。
03年にフランクフルト歌劇場『影のない女』でドイツオペラ雑誌の「年
間最優秀指揮者」に選ばれる。
04年から09年までバルセロナのリセウ大劇場の音楽総監督。
07年には『ニュルンベルクのマイスタージンガー』でバイロイトデビュ
ー。08年からフランクフルト歌劇場音楽総監督。読響初登場。

とある。NTさんによれば、すでにN響を振っているという。


ソリストのD.オッテンザマーはウィーン・フィルの首席奏者で、今年、
弱冠30歳。
クラリネット奏者のオッテンザマーは、3人おり、エルンストが父で、
ウィーン・フィル首席。ただ単にウィーン・フィルのオッテンザマーと
言えば、この人を指すのかしらん。
アンドレアスは、ダニエルの弟で、ベルリン・フィルの首席だ。


以下、いつもながら、つたない感想を・・・・・・。
 ( )内は、作曲/初演年とこの日の概算演奏時間

1.ウェーバー 歌劇『魔弾の射手』序曲(1821年)(10分)
弦は16型。ヴァイグレは、やや長めの黒コートのような衣装で登場。
長身だ。
『魔弾の射手』序曲と言えば、ホルン。第3ステージのブラ1もそうだ
が、ホルンの見せ場(聴かせ場?)のある曲を読響初登場で、ホル
ン出身のヴァイグレが選んだのは偶然かしらん。
ホルンの首席は松坂隼さんだったが、すばらしかった。


2.モーツァルト クラリネット協奏曲(1791年)(28分)
モーツァルトが亡くなる年の作曲。モーツァルト最後の協奏曲だ。
弦は10型、コントラバス3丁に縮小である。ヴァイグレのテンポ感が
いい。

ソリストは、D.オッテンザマー。足が長く、長身だ。
オッテンザマーは自由に身体を動かしながら、暗譜で演奏。
ソロパートでない部分は、後ろ向きでオケを見たりしながら、楽しん
でいる様(さま)だ。
クラリネットの低音から高音へかけて、わずかの破綻もない音色の
変化がすばらしい。東京芸術劇場大ホール3階席で聴くクラリネット
のpppはいかばかりだろう(--自宅のオーディオ機器ではとうて
い味わうことができないだろう。[オッテン]ザマー見よ??)

ブラーボーを叫んでもよかったかしらん(笑)。
まことにマチネーにふさわしい音楽だった。

アンコールは、低音から高音、PPからfまで、見事なロングトーンと
言ってもいいかしらん。会場もしわぶき一つせず、聴き入り、盛大な拍
手だった。


3.ブラームス 交響曲第1番(1876年)(49分)
弦楽5部は16型。コントラバスは8丁。
ブラームスの1番は難しい。ついC.ミュンシュのような「熱血型」で
演奏したくなったり、トスカニーニのごとく筋肉質の第1楽章になっ
たり、聴く方もそれを望んだりしがちだが(--私だけかな??)、
しかしブラームスはそれだけではなく、もっと、外的よりも内的に燃
えるようなものが本来なのでは、と思ったりする。

生で聴いたのは、記憶のまま、思いつくままにあげれば、小澤、若
杉、朝比奈、秋山、サヴァリッシュ、ワルベルク、マゼール、マズア、
アツモン等々(この中では、もっとも「期待はずれ」だったのマゼール
だったかしらん)。

15分ほどの休憩後のステージ。
第1楽章;ヴァイグレは、下手より登場、おじぎをし、オケを振り向き
ざま、すぐ「序奏」に入った。8分音符を一つずつ振っていく。ヴァイ
グレは暗譜だ。弦の音がいい。大道を歩むような、自然なテンポが
すばらしい。序奏の中間で、楽譜にないような(?)、ややdim.する
動きがあったかしらん。
第2楽章;ここでもゆったりと、弦楽5部の出だしの音がよかった。全
体的に深い呼吸。チェロパートもなかなか、すばらしい。ヴァイオリ
ンソロもほどよい格調で、よかった。
第3楽章;クラリネットに導かれ、前へ前へと推進力のある演奏。
第4楽章;第4楽章は、各パート聴きどころ満載だ。3楽章から一瞬
の間ですぐに4楽章へ。始まって1分弱(?)のピチカートppの響き
が実に美しい。録音には入らない?前半の堂々たるホルンからフルー
トもすばらしい。大きな音楽だ。
例の、弦による第1主題もきっちりした音楽。破綻はさせないが、徐
々に燃えるような、見事な合奏力。コーダに入って(ピューアレグロ)、
盛り上げ方もうまく、堂々とした自然なものだった。 

テンポは各楽章ともほどよい速さ、概算で
第1楽章 16分
第2楽章 10分
第3楽章 5分
第4楽章 17分30秒
だった。
全体的に、ドイツ的な「重厚感」、「無骨感」を強調しない、しかし
「立派な音楽」であった。

読響もまたうまい。


チラシ


プログラム 
活字がほどほどに大きいので、目に優しく、すばらしい。




12:26 あざみ野まつり・・・・・・「小雨決行」となったようだ。
私は結局参加できず。


12:35 あざみ野より


12:59 渋谷


13:18 池袋着


13:21 青森・三内丸山遺跡


13:26 東京芸術劇場1階


13:27 エスカレーターで5階へ


13:29 ホール入口


13:44 不要なチラシを仕分け、廃棄。


13:44 3階


13:45 開演前のステージ(モニターより)


16:04 終演後 3階席より


16:07
NKさんの予想どおり!アンコールはD.オッテンザマーの即興曲


16:13


16:15 ダブリナーズアイリッシュパブ(銀座ライオンの系列)

演奏会後に3人で「反省会」。この日はビールだ。飲むほどに談論風発。
ヤルヴィのマラ3(→下記チラシ)聴きたいね~という話に。
家に帰って、急いでチェックしたら、もはや「完売」だった(涙)。





16:24 HAPPY HOUR--サービス時間に満足!


16:44


16:49


16:57


16:58


17:30


19:45 渋谷より


20:09 ほろ酔い気分であざみ野着


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