人生ブンダバー

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新日フィル第441回定期演奏会

2009-02-07 08:36:26 | 音楽
今月は、7日(土)に新日フィルと東響の定期演奏会が重なってしまい、新日フィ
ルを6日(金)第1夜(同じB席同士)に振り替えてもらった。(3階6-11)
ブリュッヘンの登場とあって会場のすみだトリフォニーホールは混み合っておりほ
ぼ満席だった。

(プログラム)
ハイドン オラトリオ「天地創造」
指揮;フランス・ブリュッヘン
天使ガブリエル、イヴ;マリン・ハルテリウス(ソプラノ)
天使ウリエル;ジョン・マーク・エインズリー(テノール)
天使ラファエル、アダム;デイヴィッド・ウィルソン=ジョンソン(バリトン)
合唱;栗友会合唱団(合唱指揮;栗山文昭)
チェンバロ;渡邊順生
コンサートマスター;Munsu崔




今年はハイドン(没後200年)をはじめとして、ヘンデル(没後250年)、メンデル
スゾーン(生誕200年)の記念年である。日本で200年前といえば文化文政時代(間
宮林蔵の時代)である。
日頃、場合によりハイドンⅡを名乗ったりもしている私にとって、今年初めての演
奏会がハイドンとなったのも何かの因縁かもしれない。(おいどんはハイドンⅡで
ある。)

さてハイドンの「天地創造」である。これは文字どおり旧約聖書「創世記」の物語
である。台本は旧約聖書とミルトンの「失楽園」からとられている。(「失楽園」
といっても渡辺淳一ではない。)基本はハ長調だから譜読みがやさしいかもしれな
い。ロマン派では無論なく、さらに前モーツァルトの世界。宗教曲とはいえバッハ
の「受難曲」とは異なり明朗な楽しい曲である。


第1部 自然の創造(第1日~第4日)
第2部 生物の創造(第5日~第6日)アダムとイヴも創造される
第3部 アダムとイヴ


ブリュッヘンはいつもながら学者風のステージマナー(派手さはない)、速く歩け
ないのか猫背でチョコチョコと歩く。70cmくらいも高さのある、階段付き指揮台
でイスに座っての指揮だった。
オーケストラはヴァイオリンが左右に分かれる対向配置(ヴァイオリン14ずつ、ヴ
ィオラ10、コントラバス6)。ティンパニが効いていた。


ソリストは女性がスウェーデン人、男性がイギリス人だったが、いずれも初日から
熱演だった。ソプラノのハルテリウスは宗教音楽にピッタリの音色を出しており、
アリアはいってみればコンコーネである。バリトン、ウィルソン=ジョンソンの語
感が優れていた。

合唱は女声70人、男声60人の130人でいい声を出していた。しかし、本当にいつも
思うことだが、この団体はドイツ語の子音がいまひとつだ。配られた対訳を見なが
ら聴いていたが、いくら耳をこらしても録音のよくないレコードを聴いているよう
で言葉がハッキリしない。ソリストの言葉はよく分かったので、会場のせいとは必
ずしも言えないのではないだろうか。合唱として子音をきれいに歌うことは難し
い。

午後9時32分終演。会場からは盛んにボラボーが飛び、ブリュッヘンが何回も呼び
戻されていた。お開きは9時40分となった。



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