勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
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ローマに消えた男 / Viva la liberta

2015年11月23日 | 洋画(イタリア系)
イタリア統一選挙が差し迫る中、支持率が低迷している野党の書記長が失踪。窮地に陥った書記長の腹心は、書記長の双子の兄弟を担ぎだして、難局を乗り越えようとする・・・。

そう言うあらすじだと、もう少し、ドタバタして喜劇的に描かれても良いと思うのですが、意外や意外ドタバタ喜劇的ではありません。意外に、深いテーマが、非常に上手く描かれています。

何と言っても、一人二役のトニ・セルビッロですかねぇ。エンリコは現在の問題にひとりで深く悩む感じであったのに対し、ジョバンニはエンリコと違い、ウィットに富んだコメントを多発するちょっと“危険な“キャラ。全く違うキャラを、非常に上手く演じきっています。いやぁ、見事。彼の見事な演技があるんで、この作品が成り立つんですよね。

それと中々意味深だったのが、ラスト。あれは一体・・・と言う感じで終わります。いやぁ、観客に考えさせるという演出ですが、まんまと考えさせられますねぇ(笑)。あんまり書くと、ネタバレになってしまうのでかけませんが、元に戻ったとする解釈と、実は・・・と言う解釈の二通りの解釈が可能です。

って言うか、どちらかと言うと、後者?

タイトル ローマに消えた男 / 原題 Viva la liberta

日本公開年 2015年
製作年/製作国 2013年/イタリア
監督 ロベルト・アンド
出演 トニ・セルビッロ(エンリコ・オリベーリ、ジョバンニ・エルナーニ)、バレリオ・マスタンドレア(アンドレア・ボッティーニ)、バレリア・ブルーニ・テデスキ(ダニエル/エンリコの友人)、ミケーラ・チェスコン(アンナ・オリベーリ/エンリコの妻)、アンナ・ボナイウート(イブリーナ・ピレッジ)、エリック・グエン(ムング/ダニエルの夫)


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