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大管おおくだ4本

2018-09-25 | 機織り

落札しました。本当はもっとたくさん欲しいけど、手持ちの糸巻と合わせて8本になったので、とりあえずは整経の手間が半分になるはずです。

やれ嬉しい。

長さは20センチほど。これをたくさん使って整経すると場所も取らず能率的、いつかまた落札したいものです。

今片付けている不用品置き場の部屋、荷物(ごみ)全部出したら、私が自由に使っていいそうで。わーい、わーい、何に使おうかな。

押し入れの衣装ケースには数十年間の服(もうほとんど捨てた)、畳の上にはマットレス、布団、ムートンカーペットなどが層になっている。こちらは今から。

厨房も同じ。ドアが広いので織り機でも入りそう。がしかし、片付けは厨房の方が手ごわい。大きな鍋などはだいぶ捨てたけど、思わぬところから古い食品が出てくる恐れあり)))))

元従業員の部屋3室はつないで改装して10年くらい前に夫がオーディオルームにした。その部屋も不用品置き場だった。古い畳とか布団があったらしい。私は見てないけど。

使わない古いものよりは空間が大切。私は田舎育ちなので、広い空間が好きです。

きょうばったり、元の絵を描く仲間に再開。また会いましょうって。

寒くなるまではまたいろいろ活動したいものです。

先日の「私の手仕事展」刺繍で装飾したバッグ。究極の業。

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もう綾返しはしなくていい

2018-09-24 | 機織り

ということが分かって、昨夜は嬉しさのあまりなかなか寝付けなかった。

綾返しとは、整経した糸を織り幅に幅出しして、織り機に取り付けるまでの作業の一つ。

糸の端を緒巻に結び付けた後、織る邪魔になるので、綾の外側へ持って行き外す作業です。

織りの行程の中ではいちばん緊張する場面。

3ねんくらい前の写真@自宅ですが、竹の棒を2本、物差しのすぐ左、白い頭の見えている粗筬の左へ移さないといけません。

これは半分移したところ。物差しを立てて空間を作り、糸が一本ずつ交差した部分を筬の左へ無事通して右側の綾棒も左に移動したら成功。

織り工房で劣等生だった私、常にもたもた、綾落ちること再々。

人に助けてもらったり、そうでないときは昼休みに掛かり、皆さん楽しくお弁当にお茶している時に、別室で一人黙々と。

「はあ、**さん、遅いね。誰か見ておいでえ」と先生が言われて、誰かに助けてもらうことも再々。

学校時代にはこれでも人並みに近いくらいの学力はあったと思うのですが、勘とかコツとか、言葉にできない身体能力においては大いに劣っている私。

叱られまくって、叱られるのもなかなか新鮮な体験でしたが、だって家の中では誰も私を叱らないので・・・ああ、だいぶトラウマになってますね。


でも、でも、その苦労からもう永遠に解放されると思って、きのうはなかなか寝付けなかった。

織を始めて9年、私にとっては革命的な出来事になる筈であります。

それは粗筬の羽が塞がっているから綾返ししないといけない、片方が開いていたら粗筬を外すだけで綾は無事、たぶん1秒くらいでできる。

もうされている人から見たら、何だそんなことかと言われそうですが、工房ではただの一度も誰もそのことに触れず気付かず、黙々と、営々と綾返しをしておりました。

最近、ネットでいろんな高機を見ていたら、付属品として長い棒に櫛の歯みたいに短い棒が立っているものがあり、それが幅出しに使う粗筬とやっとわかりました。

例えばこちらのようなもの

http://www.lcv.ne.jp/~ichiki/HPbase/ori41.htm

これは外れないように蓋つきですね。上を外すと筬はすぐ取れます。

こちらのサイトでは綾返しを手品のようと表現、確かに。めんどくさくて難しいのが綾返し。

それから永遠に解放される日も近い。

で、専用道具は、織り道具の常として高価。https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/j511540628

自作することにしました。

と言っても私が夫に頼みます。きょうは朝から出かけているので、今夜以降ですね。

材料も揃えました。太い棒に短い棒をカットして立てます。

間隔は手前の緒巻の糸を結ぶ切れ目と同じにすると、私専用の粗筬の出来上がり。

家にあるもの利用で材料費はゼロ、作業時間は1時間くらいでしょうか。

つうか、釘打って自分で作ってもできそう。

https://ameblo.jp/selamat-datang/entry-10508939966.html


ああ、誰も綾返ししなくていいって教えてくれなかった。

この9年間を思うとしみじみ、大変だった。

これからはもっと気楽にいろいろ織れそう。というか、粗筬抜かずにそのまま織り機に取り付けて、ぶら下げながら織るのはダメ?

糸に無理がかかるのでやめた方がいいかもしれないけど、やってみたら案外アリだったりして。

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超光速オーバーショット

2018-09-14 | 機織り

本日、18時前完成

こんな感じで。やれやれ。

織り始めたのは水曜日の14時半ころ…だったかな。

風邪ひいてたけど、睡眠、食事、家事、買い物、姑様のお世話少々、午後一時間くらいの休憩の他の時間はなるだけ織り機に座っていた。

色糸は刺繍糸、12番手2本撚りの糸を三本合わせたものなど。

この辺りは好きかな。一つの柄を分解して、色のグラディエーションで遊んでみました。

右、先日織ったもの。洗濯して地の色が他に染まり、色が冴えないので5日でやり直し。

最初の2日半で機ごしらえ、あとは2日半で織る。

左が長いのは、あまりに慌てて整経して、長さも測ってなかったから。

きょうはもう何もしたくない。

明日早く起きて仕立てる。10時に友達の家に持って行く。

月曜日に搬入。

お近くの皆様、よかったら県立美術館にお運びください。よろしくお願いします。

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またまた機織り(´;ω;`)ウゥゥ

2018-09-12 | 機織り

また織ってます。まだ織ってます。

わあ、ピンボケ。追い込まれてそのくらい慌てていると言うことで。

これです。来週月曜には搬入なのにまだ10cmしかできてません。

先日、織りあがったのは洗濯糊を溶かした水に着けたたとたん、一瞬にしてぶどうジュースみたいな色が出て、せっかくの柄のところも全体に薄紫の色で染めたみたいになりました。

失敗です。失敗作を出すわけにはいかないので、月曜日、整経から始めました。夜中前、綾返しまで。きのうは絵付けのお稽古、気もそぞろで帰ってから綜絖7分目まで。

本日は筬に通して手前の女巻に結び付けて、午後からやっと織り始めです。

土曜日には搬入してくれる友達のところへ持って行くので、実質二日しかありません。仕立てて展示用の棒に通すのは金曜日の深夜でしょうか。やれやれ。

刺繍糸を買いに行く時間がないので、生川の12番2本撚りを3本取りにして柄の糸にしました。さすがの生川、彩度は低く明度は高く。日本人の好きな色合いです。私も好きです。

午後からロシュフォールの恋人たちをチラ見しながら織りました。若き日のカトリーヌドゥヌーブがお人形みたいにきれいですが、最近の演技の方が深みがあって好きです。

この人はお姉さんで、この映画の撮影後交通事故で亡くなった…と記憶しています。

18歳の時でしょうか。人を誘うのに気後れして、そして誰からも誘われず、一人で見に行った記憶があります。

若い女の子が一人で映画見るのは、人にはどう見えたのでしょうか。いえいえ、誰もそんなこと気にしていませんって。

一人でどこへでも行く、今に至る性格でございます。このころはよく一人で喫茶店にも行っていた。コーヒーが好きなわけではなく、気分転換に週刊誌読みに。

半世紀たち、私は今ここでこうしている。18歳の自分に教えに行きたい気もしますが、何だそんな人生なのかと、自分でがっかりしそうですね。意外な人と結婚しているし。。。。

なんてくだらないこと考えずに、また織り機に座る。時間とのたたかいは続く。

 

 

 

 

 

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オーバーショット織り、完成

2018-09-08 | 機織り

9/3スタート、本日午後3時前完成。

白い平織は、展示用の棒を通す目安に入れました。

糸を切って外します。

幅は40cm、長さは100cmです。

経糸の通し方は共通、踏み木の踏む順番を色々に変えて柄を作ります。

自分で考えた柄も織ってみました。

刺繍糸に真っ白はなかったので、これまた友達からもらった紙製の糸を使いました。

なるだけいろいろな柄をしたかったので、白い部分の柄は自分で考えました。

展示用なので、いろいろな色で試してみました。

明日は夫に展示用のバー、作ってもらう予定です。

やれやれ、7月から3枚織って、これにします。

しばらく休んで、今度はまた違うものを織ってみたいです。

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引き続きオーバーショット

2018-09-06 | 機織り

昨日ときょうは頑張って、全体の4割くらいはできた。

あと二日間の作業量。花柄が伝統的なスイカズラ、庭木にします。ヒョウタンボクもこの仲間らしく、赤い実はそそられますが、猛毒です。

スイカズラ イギリス バイブリ― 2008年6月


同じく葉がくっついたツキヌキニンドウ(突抜忍冬)は海外の寒冷地では落葉するようです。黄葉と赤い実もなかなかきれいでした。

ローテンブルクのツキヌキニンドウ↓

https://blog.goo.ne.jp/kawashima134/e/9378859f8e40f23d9476b083c7538942

2012年11月 ドイツ ローテンブルク

すみません。旅行自慢で。今はどこへも行けないので、昔の写真見ています。


今回はなるだけいろいろな織り方をしたいけど、少々ネタ切れ。

でもあと少し、がんばります。

三か月間、時間あれば、ずっと機織りしている。これが終わったら少し違うことしてみたい。

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オーバーショット、小さなスイカズラのボーダー

2018-09-04 | 機織り

昨日から織り始め

緯糸は刺繍糸各種

刺繍糸2本取り。

やっぱりやめて全部ほどいて、1本取り。

2本取りが柄ははっきりするけど、同じ色の糸がないので断念。

本当はもっと複雑な柄を織りたいけど、鮮やかな色で、オーバー―ショットらしさを優先した結果。

柄は自分で作ることもできます。いろいろな柄を試してみたいです。


今日は孫の学校も休校になって、退屈してお嫁ちゃんと孫二人、昼から遊びに来た。賑やかだった。

お姉ちゃんは途中で眠くなって、私のパジャマのズボンはいて、私のベッドで眠ってしまった。かわいい布団と枕がいいと言うので、あれこれ出してやる。

本日、ソーメンはしたけど流すのは中止。工作。難しくて泣くので、お嫁ちゃんと私が手伝う。**くんばっかりお母さんに甘えてずるいと上の子が泣く。二人で泣く。きわめて賑やか。


 

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「忘れられたワルツ」 絲山秋子

2018-09-01 | 読書

文芸誌「新潮」に、2012年から2013年にかけて掲載された7編を集めた短編集。

どれも短く、長いストーリーはなく、ある一コマを描いた作品ばかり。

で、読後感は限りなく不安になる。

一言も触れていないけれど、東北大震災直後の世相、世界と言い換えてもいいけれど、それを作家の感受性がどう受け取ったかという実験的な小説群ということになると思う。

絆ということがあの震災後よく言われたけど、言わなければならないほど、あの震災は世界がバラバラに分解するような出来事だったのだと思う。

今まで確かに目の前にあり、これからもあり続けると思っていたことが一瞬でなくなってしまう理不尽さ。人は何を信じ、頼っていいか分からなくなり、自分以外のことに関心を持つ余裕がない。その場限りの感覚にだけ突き動かされて生きていく。

その中で、闇夜に浮かび上がる一軒家の明かりを求めるように、人は、はかない縁や取るに足らないこだわりを手繰り寄せる。それは不安定で持続可能ではなさそうだけど、とりあえずはこれにつかまっておこう。

そんな心情を感じさせる作品集だった。

なかにはシュールに、現実世界を裏返した、もう後戻りできない設定もあるけれど、そこまで行くと、そこまで行ってしまえば、小説としては行きすぎだと私は思う。

今の日本で書かれ、読まれる小説は、あくまでも現実に軸足を置き、読者の感覚がついて行ける範囲にとどめて欲しい。少しものの見方が広がって得したなと思いたい。というのは保守的な本読みの態度かもしれないが。

昔流行ったシュールレアリズム、フランスのロブグリエなど、今の私はもう読むのはきつい。

心のあちこちに、小さなとげが刺さったような読書体験だった。

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