この名古屋帯なんですけど、流水と萩の柄が面白くて、数年前フリマで購入。たしか500円だったと思う。
一度くらい締めたけど昔の帯でとても短く、いつか何かにしようと取っておいた。
でもいつかはいつまでたってもやってこないし、何かは何にもならない。
大きめのバッグにするつもりでこの写真撮った後、解いて水洗いして干して、アイロン掛けする前に気が変わった。
バッグ、持ってないの。持ってなくて困ってるのと自分に問いかけてみる。いえいえ、バッグはたくさん、エコバッグも20枚くらいはあるんじゃなかろうか。
この上、手間かけて作ってどうするの?と別な私が問いかける。たぶん・・・たぶん・・・何回か使って死蔵品。手作りのものって上手に作らないとビンボ臭く見える。手間かけてそれもなあ・・・と結局中止。ものは増やさない。
ということで古い帯→古い布へと変移。
それでも今は夏休みで、私的には手芸の波が来ているので、本日閉店のウエスギに材料色々買いに行く。
本日のお買いもの、木綿地2m、バイヤステープ、紐、ファスナーなど。手芸や洋裁をする人が減って店も大変とレジに立つオーナー氏がぼやいていた。
20年以上前、本通りに開店したころからたくさんの生地を買った。こんどまたどこかへ移転するらしいけど、はっきりとは決まってないらしい。行きやすいところならいいけれど。
ついでに駅ビルの店でグラスを買う。グラスでってたくさんあるのに、欲しくなるのは悪い癖。色ガラス、好きです。
黄色っぽいのはガラスみたいだけど合成樹脂。一夏の出会い。来年は使うかどうか。
昭和のグラスは不透明なソーダグラス、涼しげな柄がプリントされていて、なぜかよく割れた。
夏の初めに進物で5個貰っても、秋になるころには3個とか。入れていたのはカルピス。来客に出す。
その昔、母と叔母で西陣の染め元へ行ったときにもカルピスが出た。暑い、暑い京都の夏。
麻布で枕カバー作ったら涼しいかも。我ながらいいアイデア。
でも箪笥を探しても古い麻の着物が見つからない。あれこれ出すうち、面倒になって着物も帯も全部引き出しから出してみる。虫干しのつもりで、畳紙を広げて風を通す。
昔祖母や母がしていたように、座敷に紐を巡らして着物を掛けるということはしない。あんなことしたら後がとても大変。
出したついでに写真撮った。自分が何を持っているか、時々忘れているので。
黒留袖から始まり・・・
振袖を経由して・・・(もう誰も着ないはず。でも捨てられない。カルピス飲んだ後、見本帳から選んで染めてもらった)
着物を再び着始めた数年前、クリスマス柄の名古屋帯を購入。今になるとちょっと可愛すぎるかも。
箪笥にはなくて、材料用の着物、まとめて段ボール箱に入れていたその中から発掘。着物と帯の写真撮るだけで約3時間。疲労困憊して、時間もなくなって本日は解くのは断念。明日もしないかも。ずっとしないかも。また元の場所に戻し、ずっと心の隅に引っかかっている感じ。
本日の教訓。買うは易くて捨てるは難し。まして何かに活用するのは至難の業。持たざる者こそ幸いなれ。
この暑いのに、着られなくなった着物多数と格闘する60女、愚かで哀れなり。
これからもいるのは何かな。黒留、色留、訪問着、鮫小紋など数枚のきちんとした着物とそれに合う帯、あとは紬が少しとそれに合う帯。コート類と羽織少々。夏の着物も少し。
あとは不要。喪服だっていらない。借りるのはとても安く、自前のは後の手入れが大変。
捨てますか・・・いつ捨てますか。いつか・・・いつかはいつまでたっても来そうにないけど、一人の人間が一体いくつのものを持っていることやら。