また織ってます。まだ織ってます。
わあ、ピンボケ。追い込まれてそのくらい慌てていると言うことで。
これです。来週月曜には搬入なのにまだ10cmしかできてません。
先日、織りあがったのは洗濯糊を溶かした水に着けたたとたん、一瞬にしてぶどうジュースみたいな色が出て、せっかくの柄のところも全体に薄紫の色で染めたみたいになりました。
失敗です。失敗作を出すわけにはいかないので、月曜日、整経から始めました。夜中前、綾返しまで。きのうは絵付けのお稽古、気もそぞろで帰ってから綜絖7分目まで。
本日は筬に通して手前の女巻に結び付けて、午後からやっと織り始めです。
土曜日には搬入してくれる友達のところへ持って行くので、実質二日しかありません。仕立てて展示用の棒に通すのは金曜日の深夜でしょうか。やれやれ。
刺繍糸を買いに行く時間がないので、生川の12番2本撚りを3本取りにして柄の糸にしました。さすがの生川、彩度は低く明度は高く。日本人の好きな色合いです。私も好きです。
午後からロシュフォールの恋人たちをチラ見しながら織りました。若き日のカトリーヌドゥヌーブがお人形みたいにきれいですが、最近の演技の方が深みがあって好きです。
この人はお姉さんで、この映画の撮影後交通事故で亡くなった…と記憶しています。
18歳の時でしょうか。人を誘うのに気後れして、そして誰からも誘われず、一人で見に行った記憶があります。
若い女の子が一人で映画見るのは、人にはどう見えたのでしょうか。いえいえ、誰もそんなこと気にしていませんって。
一人でどこへでも行く、今に至る性格でございます。このころはよく一人で喫茶店にも行っていた。コーヒーが好きなわけではなく、気分転換に週刊誌読みに。
半世紀たち、私は今ここでこうしている。18歳の自分に教えに行きたい気もしますが、何だそんな人生なのかと、自分でがっかりしそうですね。意外な人と結婚しているし。。。。
なんてくだらないこと考えずに、また織り機に座る。時間とのたたかいは続く。