2013年2月 尾道で。坂道の途中にたくさんのお地蔵様の同居するお堂がありました。
昨日は舅様がなくなってちょうど20年でした。用事があって顔出せなかったので、今夕、夫と二人で姑様を訪ね、お参りさせてもらいました。
あの年は大震災があって、サリンもあって、長男の入試もあって(今の時期は発表待ちで)家の内外、大変なことや嬉しいことなどいろいろありました。
きょうは誰も呼ばず、姑様を交えて三人でしみじみと話をしました。帰り際、姑様が「何もないけどご飯一口食べて帰って」と言うので、ありがたく頂きました。
メニューはご飯に出し巻き卵、大根と昆布の煮物、私が年末に持って行ったインスタントお吸いものの残りを二人で一人分、それだけの夕飯でした。
お姑様は来月92歳ですが料理上手の腕は全然衰えてなくて、なんでもないおかずが涙が出るほどおいしかった。いえ、本当はちょっとウルっとしました。
この歳で姑様にごはん食べさせてもらう・・・この心地よさとありがたさ。なんでもない食材こそ、上手下手が分かるもの。しみじみとおいしかったです。動くのも前ほど速くはないけど、一生懸命作ってくださる姿に心の中で手を合わせました。
「私は葬式はしなくていいから。焼き場へ持って行って焼いてもらって戒名も要らないから」と話していました。そんなことはまだずっと先でいいので、ずっと長生きしてほしいなと思います。
人が一生に出会える人はごくわずか。嫁姑で苦労している人の話を見聞きするにつけ、私は本当にいい姑に出会えたなあと感謝でいっぱいです。してもらった恩の少しでも周りの人に返したいけれど、生来のこのいい加減な性格、せいぜい精進します。
あれこれ欲張らず、自分にとって本当に大切なことを頑張って行きたいと思う今日この頃。
昨夜、上の孫が湿疹が出たとお嫁さんが連れてきた。息子はまだ帰宅していないとのこと。嫌がる孫の上着を夫がめくると、後ろにいる私の膝の上にあおむけにのけぞり、長くてやわらかな髪の毛が私の膝いっぱいに広がる。
女の子を育てたことのない私はちょっとドギマギしてしまった。ついこの間まで赤ちゃんだと思っていたけど、赤ちゃんから女の子へと成長しつつあるしなやかで柔らかい生きもの。
これが男の子だと全然違うわけで、どっしりしているし、力は強いし、下の孫は我が道を行くマイペース振り。
塗り絵してまたまたアンパンマンかるたして、ばあちゃんはまたびりで、食べかけのお煎餅の袋持たせて「もう帰りなさい」と送り出したのが21時半頃。
またドレス縫いたいけど、なかなか採寸できません。
孫に出会えたことにただただ感謝。