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20回忌という言い方があるのかどうか・・・

2015-02-28 | 日記

2013年2月 尾道で。坂道の途中にたくさんのお地蔵様の同居するお堂がありました。


 

昨日は舅様がなくなってちょうど20年でした。用事があって顔出せなかったので、今夕、夫と二人で姑様を訪ね、お参りさせてもらいました。

あの年は大震災があって、サリンもあって、長男の入試もあって(今の時期は発表待ちで)家の内外、大変なことや嬉しいことなどいろいろありました。

きょうは誰も呼ばず、姑様を交えて三人でしみじみと話をしました。帰り際、姑様が「何もないけどご飯一口食べて帰って」と言うので、ありがたく頂きました。

メニューはご飯に出し巻き卵、大根と昆布の煮物、私が年末に持って行ったインスタントお吸いものの残りを二人で一人分、それだけの夕飯でした。

お姑様は来月92歳ですが料理上手の腕は全然衰えてなくて、なんでもないおかずが涙が出るほどおいしかった。いえ、本当はちょっとウルっとしました。

この歳で姑様にごはん食べさせてもらう・・・この心地よさとありがたさ。なんでもない食材こそ、上手下手が分かるもの。しみじみとおいしかったです。動くのも前ほど速くはないけど、一生懸命作ってくださる姿に心の中で手を合わせました。

「私は葬式はしなくていいから。焼き場へ持って行って焼いてもらって戒名も要らないから」と話していました。そんなことはまだずっと先でいいので、ずっと長生きしてほしいなと思います。

人が一生に出会える人はごくわずか。嫁姑で苦労している人の話を見聞きするにつけ、私は本当にいい姑に出会えたなあと感謝でいっぱいです。してもらった恩の少しでも周りの人に返したいけれど、生来のこのいい加減な性格、せいぜい精進します。

あれこれ欲張らず、自分にとって本当に大切なことを頑張って行きたいと思う今日この頃。


 

昨夜、上の孫が湿疹が出たとお嫁さんが連れてきた。息子はまだ帰宅していないとのこと。嫌がる孫の上着を夫がめくると、後ろにいる私の膝の上にあおむけにのけぞり、長くてやわらかな髪の毛が私の膝いっぱいに広がる。

女の子を育てたことのない私はちょっとドギマギしてしまった。ついこの間まで赤ちゃんだと思っていたけど、赤ちゃんから女の子へと成長しつつあるしなやかで柔らかい生きもの。

これが男の子だと全然違うわけで、どっしりしているし、力は強いし、下の孫は我が道を行くマイペース振り。

塗り絵してまたまたアンパンマンかるたして、ばあちゃんはまたびりで、食べかけのお煎餅の袋持たせて「もう帰りなさい」と送り出したのが21時半頃。

またドレス縫いたいけど、なかなか採寸できません。

孫に出会えたことにただただ感謝。

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二月は逃げる

2015-02-27 | 日記

明日はもう月末、寒い寒いと思ううちに来週はもう三月。

本日は織りの教室でした。

本筬を通しています。

全部通したので次回から織り始めます。2-3-2-4で足を踏みます。はんはば(漢字で)のひるよる(漢字で)おび(漢字で)を織ります。

何でこんなややこしいことするかと言えば、一にも二にも検索除けのため。

要らなくなった糸巻を一つ貰いました。20年くらい前、骨董市で買ったのは飽きて捨ててしまいました。その時は何に使う物かもわからず。

あの頃よりは一つだけはものしりになったのかも。

先日の本。付箋つけまくり。岸内閣くらいからはリアルタイムで記憶にあるので、戦後史を一気に振り返るいい機会になった。

最近、こんな本ばかり読んで、本当にいい小説に出会わなくなった。いえいえ、どこかにいい小説があって、それに気が付かないだけかもしれないけど。

 

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ちょっと嬉しくて・・・

2015-02-25 | 日記

皆様のお宅では、お客さんにご飯のお代わり出すときどうされていますか。たぶん台所の炊飯器から、その家の主婦がご飯をお茶碗に入れると思う。

一人二人ならいいけど、多くなるとこの作業だけで大変。ということで人前に出してもいいお櫃、やっと買いました。

というか、やっと落札しました。それはこちらでございます。

トチか何かのくり抜き、私はこのくり抜きというのが好きなんですよね。絶対に狂わない、壊れない。しゃもじを差し入れる穴もちゃんとついています。

最近ではセラミックのお櫃もあるらしい。それも欲しいけど、台所に道具ばかり増やすのも・・・と思い思案中。


それと、なぜか急に真っ赤なバッグが欲しくなった。なんでだろ????

実用的で地味なものばかり持ってきた反動かな。18歳の今頃、初めて買ってもらったのが赤いショルダーバッグだった。受験に東京へ持って行ったんだった。一緒に買ってもらった、表が薄い薄荷色、裏は緑色のチェックのリバーシブルのコートもよく着た。

人の好みは一生変わらないらしく、今も緑大好き。日差しが日増しに春らしくなると、親元離れて一人暮らしを始めた頃の気負いや、解放感やいろいろなことを思いだす。あーーー赤いバッグが欲しいよう。持ったところで18の娘に戻れるわけではないけど。

その頃よく一緒に遊んだ友人たち、ひょんなことから久しぶりにこの地に集まり、我が家に泊まって遊ぶことになった。みんな孫のいる身、はるばると時間は経ってしまったのだと思う。

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「戦後史の正体」 孫崎 享

2015-02-25 | 読書

縮景園で。2013年2月。


2012年発行の本書は大変よく売れたらしい。最初の100ページが無料で読めます。

http://www.sogensha.co.jp/pdf/preview_sengoshi_ust.pdf

高校生にでもわかる戦後史の謳い文句通り、言葉は平易、説明も分かりやすい。この本が問うのは日本には日本独自の歴史と社会があり、価値観がある。対米従属だけでいいのか、ということに尽きると思う。

米国に楯突いたこの国の指導者はいずれも米国の力で失脚の憂き目にあってきたと一刀両断。なるほどそうかもしれない。がしかし、すべてそれで説明してしまうのはどうだろうかと一方では思う私もいる。

民主党政権ができたとき、アメリカ軍の削減とアジア重視の外交を鳩山首相が謳い、この私も期待したのだけど、本書ではそれもアメリカの陰謀で潰されたとのこと。それが本当なら、なんか落ち込んでしまった。

がしかしアメリカの方針も時代によって変わるし、必ずしも一枚岩でもない。無条件にアメリカに追随するよりは、日本の将来を見据えて本当に国益になる立ち位置を探ってもらいたいと思う。

アメリカの世界戦略も最近では国連憲章を無視し、経済的なことでも無理難題を日本に言ってくる。TPPや最近急に言い出した農協改革、日本の産業をずたずたにしてアメリカの利益に従属させる。それが本当なら本当にまずいと思う。

気骨ある政治家、賢い国民、それこそがいま最も必要だと思った。

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またまた孫が来た

2015-02-25 | 日記

お母さんが用事で出かけたので二時間くらい預かった。初めはぐずぐず言っていたけど、ゼリー見せたらパクパク食べてあとは遊んでます。

午前のやわらかな陽がリビングに差し込んで、春はそこまで。

自動車いっぱいのトレーナー、ワーゲンのワゴン車の涎掛け。男なので服装はあくまでもハードボイルドで。

このあと、本人の要望により、寒いのにバギーに乗せて近所を散歩。電車大好き、ずっと見ていた。あんたのお父さんも電車大好きで、この同じ場所で見ていたよ。過ぎてしまえば百年ももとせも昨日きのふの如し。

ばあちゃんは歳とるはずです。

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絵付け作品の修復へ行く

2015-02-24 | 日記

先週、先生のアトリエへ忘れもの取りに行ったら、その前に作ったお雛様の絵付けがなんか変????

できょうの日に、改めて直すことにした。

なんと、髪の毛の黒、メディウム入れ忘れて薄め液だけで溶いて、全然定着していなかった。濡らしたティシュできれいに取れてしまったので、改めて絵具を溶きなおして、髪の毛を塗った。それはこちらです。

アトリエの窓辺で、ロクロにのせて撮影。私4セット。もう一人の人が3セット。絵具溶いたのは私で責任重大なので、全部やり直す。やれやれ。

絵具出したついでに小皿に一枚、筆で描いてみました。枠の桜も手描き。いゃあ、まだまだですね。でも絵を描くのとは違った楽しさがあった。


他の日に来る人で、自分の作品は人に上げて手元にないけれど、写真に残しているということで、アルバム見せてもらった。いい器に華やかな絵付け、大変参考になり、刺激を頂いた。私も時間が出来たら作品写してアルバム作りたいけど、いつのことやら。

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借りた本と買った本と・・・

2015-02-23 | 日記

今習っているのは、機織り(裂き織りではなく、高機で組織織り各種を織る)、転写紙を使った陶磁器の絵付け、それに透明水彩絵の具で絵を描くの三つ。

今まで「別に仕事じゃないんだから楽しく」という気持ちだったけど、それでは入り口にもたどり着けないことに気が付き、少し真面目にやるつもりになった。時間は無限にあるわけではなく、いつ何時、できなくなるかもしれないので。歳が行ってようやくそのことにも気が付いた。

先日の堀口大學の評伝で、越後長岡藩の士族の妻たち、プライドを捨てられない人は授産施設で教えてくれる織りも上達しなかったとか。この一枚を織り上げてお金に換え、子供を食べさせちゃらにゃいけん(なぜか広島弁)と必死に精進するものだけが、確かな技術を手にすることができる。ということを学んだ。

私には食べさせなければならない子供はいないが、人生の貴重な時間をただ言われるままに過ごすのはまずいとやっと気が付いた。

絵付けは2002年の11月から始めたのでもう13年になる。でも思うようにできたのは数えるほど。シールを貼るだけでもなかなか奥が深いのです。

それなのに無謀にもチャイナペインティングもやりたくなって、先生に無理お願いして月に一度アトリエに通うことにした。

紙に描くのと陶磁器に描くのと、どちらが難しいかと問われれば迷うことなくそれは器ですと答えると思う。

絵具を載せるだけの絵付け、下手なのは味わいにはならず、限りなく稚拙。芸術ではなく工芸だから、一切の逃げ道がない。上達には修練あるのみ。

で、本を借りてきました。書店にはありません。

左が分かりやすいけど、既に絶版。古書価格は5,000円以上。うーーーむ。買いますか?買わないと本気になれないでしょう。

それとももう少し別な本を探してみますか。

右は20年くらい前の本。こちらも絶版。古書価格は1円。こんなきれいな本が1円なんて・・・それで即買いしました。もうすぐ届くでしょう。

昨日は一日雨、中央図書館へ出かけ、久しぶりにいつもと違う時間を過ごしました。いうなれば昭和が色濃く残った空間。若いころ、と言っても30代のころ、やはり絶版になった本を探してよく通ったものです。あそこの前の道路は水仕舞いの設計が悪く、梅雨時分は川のように雨水が流れて靴がぬれたのも今は昔。

あの頃はアマゾンなんて便利なものがないので、古書店を探してなかったら借りるしかなかったのです。三男はよく連れ歩いた記憶がある。

一階の食堂がまた昭和レトロでとてもよかった。図書館の来る人は大体おひとりさま、お弁当持ち込みもいいそうで、紙屋町あたりでお昼になった時、コンビニで何か買ってのんびり窓の外の池を見ながら食べるのもいいかも。うーーーん、なんか希望が湧いてきた。

30代の頃の知り合いと友達、殆どはいなくなったけど、私はこうしてまだ生きている。遅い午後、一人で食事している。70になっても80になってもここに図書館のある限り、一人で食事をしよう、それが様になるように本をたくさん読んで、凛とした年寄りでいようと固く誓うのでありました。←何力入れてるん?何かあったん?

いえいえ何もないけど、レトロの空間があまりに居心地良くて。隣の美術館のカフェは私はきっと気後れすると思う。おしゃれで゜ハイソな空間。

きょうは本屋でこの本を買いました。この本は絵画の通販カタログとばかり思っていましたが、私の行き詰ったところを解きほぐすたくさんのヒントがありました。絵は芸術とは言え、ちょっとしたコツもあるようで、ほどほどに取り入れるのも悪くはないと思う。一人ではなかなか気づかないこともあるわけだから。


夕方、友人がプールの帰りに寄ってくれて、先日のイタリア旅行のお土産をくれた。トラビクスでイタリア8日間、10万円だったそうで、楽しい話をいろいろ聞かせてくれた。

カラフルなパスタが楽しい。チョコもズシリと重く、ヨーロッパのチョコはほぼ外れはありませんね。

一キロの塊のチョコが6ユーロだったそうで。製菓材料でしょうか。一キロのチョコ、見てみたいものです。


夜は水彩画。畏れ多くも小磯良平大画伯の裸婦像を摸写し始めたけど時間切れで帰宅。描かなければならない絵がどんどんたまる。絵を描くのは楽しいけど、忙しい。

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蕗味噌を作った

2015-02-23 | 日記

と言うと、いかにもベテラン主婦らしくて、自分で自分に酔っている。自分で自分を褒めてやりたい。たかが蕗味噌程度で。

近所の八百屋で。一金150圓也(消費税込)

洗ったあと小さく刻み、キッチンペーパーを敷いてざるに入れ、熱湯を回し掛けます。

冷めたら絞って、酢、白みそ、みりん、砂糖で味付け。チリメンジャコでトッピング。ほろ苦い春の味覚をおいしく頂きました。

 

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宮島弥山に登る

2015-02-21 | 日記

友人が土日限定で宮島に店を出しているので、陣中見舞いに行きました。ついでに弥山に登ります。きょうは連れ合いは仕事、私一人で登ります。山道も人が多いので何とかなりそうです。

途中、案内板多し。だいぶ上がってきました。外国人観光客多し。

男の人が下りてくるので、ホエアフロムと聞くとフランスだと答える。ラストイャア、アイウェント トゥ フランス トゥワイスと指を二本立てる。どんな都市へ行ったのかと聞かれたので、パリ、トゥールーズ、あとグチャグチャと。日本式言い方で都市名、殆ど通じす。ガックリ。

上まで歩いていくのか、気を付けてと言ってるらしいので、バアィと挨拶して別れた。中学英語の単語を羅列して、あとは何とかなる。願わくばもう少し流暢な英語を話したいもの。

尾根道に上がって、頂上へ向かいます。途中、江田島方面、眺め良し。

アカガシの大木。頂上手前。

こちら真言宗大聖院の奥の院、護摩堂。

頂上展望台から 駒ヶ林と対岸、大野浦付近。

似島にのしまと左は広島市市街地

宮島口と宮島

頂上から大鳥居が見えます。

頂上で。高度感いっぱい。


 

再び友達の店を目指します。

お寺の横の路地を通って・・・

千畳閣を後ろに見て・・・

入り組んだ路地の先に目指す店はあります。

またまた話をして桟橋を目指します。

きょうは鹿は少な目。寒いのでお家でじっとしているのかも。

登山メモ。ロープウェー乗り場横が紅葉谷コース登山道入り口。そこから尾根まで約1時間。そこから頂上まで約20分。

下山は1時間弱。降りたところで男性の親子連れ。頂上までどのくらいかと聞かれるので展望台までは一時間半くらいと答えると「マジですか?」と驚いていた。お母さんはロープウェー、歩いて登って競争するつもりらしかった。福岡から来たという話だったけど、無事登れたでしょうか。

きょうは観光客が多くて、山道も女一人、全然大丈夫でした。一人であちこち歩いて、大鳥居ともみじまんじゅうだけでない宮島を楽しみました。表通りはさすがにもう飽きていますが、一歩路地へ入ると楽しくて小さな店があり、それを巡るのも楽しい。

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中米からのメール

2015-02-19 | 日記

昨年の春先、市内のイベント会場で。珍しい自動車をオーナーが展示しています。


 

夜パソコンのメール開けたら友達から着信が。先日出国して中米の某国に三月末まで滞在とか。いいなあ、羨ましいなあ。あの辺りはなかなかツアーもないし、行く機会もそうない場所。どんなとこなのかしら。

子供さんが仕事で行っていて、三度目くらい?成田発でヒューストンで乗り換えって難易度高そう。

私は日本にいて、明日はまたまた織りの教室。先日から一週間たって、とても大きな間違いしていることに気が付いた。

経糸四本単位で模様を作るべきところを六本単位にしている。いゃあ、どうすべ。多いのは減らせばいいけれど少ないのは・・・また明日考えよう。この世で起きたことはこの世で始末がつくはず。

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「手織りの実技工房」 吉田紘三

2015-02-18 | 読書

手織り本各種。右だけ自前。手織りの本はあまり売ってないし、あっても高いし、用具の名前もまちまち、本だけではなかなか身につきません。

実際にやってみて、疑問があるとき、行き詰まった時に本に戻って確かめてみる。が理想ですが、本来のいい加減な性格、なかなか上達いたしません。


真中の本は市の中央図書館から借りてきたもの。

著者は京都で着物地を手織りしているプロ中のプロ。でも初めに、織りたい気持ちさえあればどんなものでも織れると励ましてくれるので心強い。この本では織り地のデザインなどよりは、糸の必要量の見積もり方や、整経、綜絖通し、筬通しの合理的なやり方など、基礎的な部分の解説に多くを費やしている。

一番手前の綜絖の穴の少し下に横に蛸糸を貼り、そこへ引き出した糸を懸けておくとか、綜絖が右からなら、筬は左から入れると間違えないとか。間違えた時の対処の仕方もさすがと思わせる裏技がいろいろあり、大変参考になった。

さらには、織り間違えて解くのは大変、両端で緯糸を切り、真中を引いて抜いていく。なるほど。その糸は繋いでひげ紬として利用するとか、糸を愛し、糸を大切にする気持ちが読んでいてよく分かった。

著者のお母様も織りをなさっていたそうで、織り間違えても決して慌てず、淡々と修復していたとのこと。長くモノづくりにかかわってきた人だけの胆力とでも言うべきか。


 

私自身について、いつまでも今の状態が続くとは限らない。というか、必ずや老いに向かって加速度的に体力、気力がなくなって行く可能性の方が高い。

遊びはまあ、体力あれば何とかなりそう。しかし、新しいことはなかなか頭に入らないので、せめて70歳までには織りも一通り織れるように、陶磁器絵付けも少しは後に残るものを、水彩画は部屋に飾って恥ずかしくないものを描けるよう頑張りたい。

全て素人芸だけど、気持ちはそれでお金を頂くくらいの気持ちで精進しないと、その技術の入り口までもたどり着けないのではと、人生も先が見えるようになった今、つくづく思う。

 

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「村上ラヂオ」 村上春樹 絵・大橋歩

2015-02-15 | 読書

15年くらい前、雑誌クロワッサンに連載していたのを一冊にまとめたもの。挿絵はイラストレーターの大橋歩。

お洒落提案系の雑誌のエッセィなので、軽く読めてちょっと考えさせられて、全体としてちょっとものの見方が深くなって心すっきりというのを読者は期待していると思う。

村上春樹氏はそういう書き方がとてもうまく、挿絵と相まって独特の村上ワードが出来上がっていると思う。

この時代にも深刻なことはいろいろあったはずだけど、あえてそれに触れないことで、今でも読むに堪える。不思議な感覚を味わった。ユニクロでは寂しすぎる。無印良品のようなニュートラルな世界。

ときどき、なるほどと思わされる指摘がある。たとえば16歳から21歳までにたくさんの恋愛をすると、みずみずしい原風景が心の中に残り、体内に暖炉を持っているようなもので、それからの人生を内側から温めてくれるという作家の指摘。

直接小説の材料にならないとしても、若い時の心の振幅が大きいほど、人生のいろんな場面で何とかやり過ごしていける耐性もつくのではと私は思う。

だからどうだっていうのか、と聞かれれば、ちょっとあれだけど。って、こんなはぐらかした言い方が、村上氏の真骨頂。おやおや、うつったのかな、やれやれとますます村上調。

 

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「55歳からのハローライフ」 村上龍

2015-02-14 | 読書

NHKのドラマで昨年、一話だけ見た、その原作本。地方紙に連載した中編が五話、いずれも60歳前後に自分の人生と改めて向き合わなければならなくなった人の悩み、戸惑い、葛藤と再生へのかすかな希望の物語。読みごたえがあった。

あとがきで著者曰く

「定年後、老後に訪れる困難さは一様ではない。・・・・・(中略)・・・・それまでの人生で、誰と、どんな信頼関係を築いてきたかということだ」

それによって老後の幸福が左右されるということだと思う。お金はあるに越したことはないけれど、自分でcontrol出来ないほどの財産は必ずや不幸を引き起こす。それよりは信頼できる少しの人と心配ごとなく、ゆっくりと人生の下り坂を楽しめれば充分・・・ということに私は気が付いた。

そのためには人に親切に、身内の自慢話と受け取られることは控え、健康第一、いるだけで周りを楽しく明るい気持ちにできる人間を目指そう。なかなかそうはいきませんが。

自分の生き方を振り返り、これからの生き方の指針となる疑似体験ができる。そんな話。これぞ小説の王道。限りなく透明なブルーの村上龍氏も成熟してきたなと思った。

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尾道日だまり散歩

2015-02-13 | 旅行

ロープウェー乗り場奥、艮うしとら神社

神木

梅ほころぶ

またまた猫。この付近は坂道の両側に古民家カフェなどあり。閉店している店も。

薬師猫

千光寺からの眺め

きょうは山の南側を歩く。天空の廊下。

日差しはもう春

廃車。四年くらい前、自動車大好きの三男が大喜びしていた。変わらずに置いてある。

山の後ろ側。ユースホステルだった建物。友愛山荘は鳩山一族が関係する財団が経営しているんじゃなかったかしら?

詳細不承。

10代の終わり、三月初めにここで美術部の合宿をした。暖房のない館内はとても寒かった。毎日、山の上や街へ降りてスケッチをした。

友達のY村さんが同学年の男の子に頼まれて、街の画材屋さんで黒の油絵具を買ったけど、袋を横向きに持っていて、気が付いた時には落としたあと。

「あっ大変」と引き返す私達。しばらく行くと道に絵具の跡が・・・等間隔のそのあとをたどっていくと潰れた絵具発見。

絵具は自動車のタイヤに潰され、黒い点が初め濃く、少しず薄くなって遠くまで続いていた。可笑しかったあ~~もう一人の子と三人で大笑いしたけど、Y村さんが「ごめん」と言って潰れた絵具渡したら、男の子はさすがにムッとしていた。

その男の子ですか・・・今は同居しています。「あの時は可笑しかった~」と言うも本人反応なし。未だに引きずってるのかしら。もう時効なので許してあげてください。

急な石段を下ります。足腰丈夫でないと尾道の観光は出来ません。

駅横の広場で。13度、暖かい。

ONOMICHI U2の公衆トイレ。道路わきにあって誰でも利用できる。ウォッシュレット、無垢材多用。屋根の明かりとり・・・こだわりの感じられる空間です。

次は来月です。希望通りラーメン店へ行きますか。。。。。ああ、一人が気楽と思う今日この頃。

私たちの歳になると次第にはっきりしてきますね。一人が気楽な人と、大勢が楽しい人と。

「あんたは我儘だから」と同居人に言われましたです。ギクッ(汗)

 

 

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またまた尾道へ

2015-02-12 | 旅行

来月、四国の知人を案内することになった。それで今回は下見。同居人は都合悪くて私の単独行。

山陽本線、尾道の手前で橋が見える。午前中は逆光。冬の海。

ブログのお友達の記事で、新しい施設があることを知り、行ってみる。***様、真似してごめんなさい。

ONOMICHI U2という場所です。

海辺の倉庫をりニューアル、自転車で旅行する人のためのホテルのほか、ショップ、カフェ、ベーカリーなど。

テラスに出るともう海。手摺りがついて、船に乗っているよう。

一休み

尾道水道

コーヒー豆の量り売り。土堂の商店街で。


先日行った洋食屋さん。昨日はお断りしてランチの写真撮らせてもらう。

前菜。野菜たっぷり。嬉しい。タコはアンチョビのソースで。右はバルサミコが掛かっている。おいしい。

スープ。おいしい。冬は温かいものが嬉しい。

パン。こんがり焼いて、オイルも塩味つけて温めている。おいしい。

メイン。きょうは肉をチョイス。パン粉などが掛かっている。ソースもおいしい。

デザートは先日と同じ。飲み物はコーヒーをチョイス。当然、コーヒーもおいしい。

税込1,600円と感動のお値段。

ビストロ ルーシュ 

050-5570-5290(予約専用番号)0848-36-5993 (問い合わせ専用番号)

店構えは地味で分かりにくく、通路を入った先が入り口です。四人掛けのテーブル一つとカウンター席が8席くらい。目の前で作っているのでプロの無駄のない手順がよく分かり面白いです。老舗旅館西山本館の並びで山より。

イタリアンのランチだとパスタかピッツァがメインになりがち。炭水化物過剰になりがち。食材いろいろな本格的フランス料理ががしみじみと美味しい。

せいぜい二人連れの客が殆どで、店内静か。最近歳のせいか、電車バスレストランで賑やかなグループの声がとても気になる。困ったものです。

私的にはお勧めですが、知人は尾道ラーメンが食べたいと言っている。うーーーむ、どうするかな?


 

帰りにパン買うつもりで再び朝の施設に立ち寄ったら、ほとんど売れていた。残念!!

雑貨屋さんの端っこはブックコーナー。尾道関係、建築関係、子供の本を販売中。ソファーに座ってゆっくり品定めできます。

窓の外はデッキテラス、その向こうはもう海。

変化に富んだ尾道の街は歩くのに楽しい街。夏は暑いので今の時期がいいかも。昨日は13度と暖かく、ロープウェー代節約して歩いて千光寺山へ登り、またまた汗をかきました。

来月はもっと明るい景色に出会えるでしょう。

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