昨日、出かけました。
行く先は岡山県笠岡市、普通列車は糸崎で乗り継いで約二時間ちょっとです。
三原付近で。道路がとても高いところを通っている。
ロシア人ならびっくり。
なんで平地に道、通さない?
だって平地が少ないんだもん。と、自問自答。
今度は海。尾道大橋が見えてきました。
くぐります。橋は二本、一般道としまなみ海道。尾道水道は川ではなく、海。向こう向島。
11:49、着きました。美術館へは徒歩25分、バスだと4分。
バス停で7月から9月の土日祝限定、笠岡いいとこ巡りバスがあるのを知る。これ使えば美術館のほかにカブトガニ博物館も行けるかもと、バスの案内所で聞くけれど、便数少ないので無理ですとつれないお返事。
でも、じっと時刻表眺めるうち、なんとか二つを廻って15:55発のJRに間に合いそうなことを発見。そんなこと誰もしないので、案内の人も知らないのでしょう。地方都市は車がないと大変です。
竹喬美術館は免許証見せたら無料になった。ありがたや。文化勲章受章者、小野竹喬と戦死した長男春夫の合同展です。
父親は当然として、春夫も端正でいい絵を描いています。急速に上手になった印象で、デッサンもしっかりしているし、明るい色を使うし、若々しいです。
出征で画業が中断することを本人はとても残念に思ったことでしょう。
日記や、恋人弥生にあてた手紙など、資料もたくさん。
幹部候補生の試験を受けて将校になれば内地に帰れるからと助言されたのに、長く軍隊に居たくない、と断り、中国の部隊で夜、歩哨に立っていた時、狙撃されて亡くなったそうです。
長く居たくないというのは、一刻も早く除隊してまた絵を描きたい、恋人と結婚したいという思いだったのでしょう。
若くして亡くなった人の話は、いつだって辛いし、それが戦死ならなおさら。
駅→市民会館前 バス150円 12:20→12:24。駅には5分くらい遅れてきました。交通量少ないけど、運転手は決して急がす、お客さんもバス停ついてから財布を開けて両替、とのんびりしています。
13:39 市民会館前→13:58カブトガ二博物館前 バス190円
うわおぅ、広い公園になってます。ここは無料ゾーン。
池の中にも。
こんにちは~
いらっしゃい~
カブトガニの研究と保護、学習などもできる施設です。捕獲されたカブトガニの一部は識別表を付けて飼われています。
他にも海の生物色々。こちらはヤドカリ各種。
アメリカカブトガニ。白っぽくて小さく、砂にもぐっています。
三葉虫が祖先らしい。サソリとは大昔に分かれた遠い親戚らしい。
笠岡湾の保護地域。ここは潮干狩りなども禁止。環境を守る努力をしています。
25年くらい前、九州の柳川へ子供たちと行ったとき、魚屋にカブトガニ置いていた。売り物なのか、珍しいのが網にかかったので見せているのかは分からなかったけど。
戦前は今の広島南警察署の付近は砂浜で、カブトガニもいたとのこと。
学生時代、笠岡(だったかな)から来た男の子、海水浴に行くと、砂浜にいくらでもカブトガニが隠れていたとのこと。
10年以上前、20年はたっていない時期、能美島の海の生き物の観察会でつがいを見つけたとか。こちらはとても珍しいとのこと。
水質悪化と砂浜の激減でカブトガニは今や絶滅危惧種に。笠岡はたまたま工場もできなくて、いい状態が保てたのでしょう。
広島湾にカブトガニがいたなんて、昔はよほど水がきれいだったんですね。
小さなカブトガニ
トビハゼ。別名ムツゴロウ。
アミメキンセンガニ
魚もいろいろ
土曜日なので、子供たちも来ています。でも都会みたいに人は多くありません。
本日のパンフ二種。茄子の絵は確か、長野県の無言館の所蔵。10年くらい前、巡回展で見て、印象に残っていた。
木陰のベンチで一休み。頭上に木があるだけで、心が落ち着く。
古代っぽく、イチョウ、セコイヤ、カヤなど。遠くで子供たちが走り回っているけれど、ここは静か。たぶん、近隣の子供たちが遠足で来る場所だと思う。
勉強して、遊んで、お弁当食べてにはとてもいい施設。
15:19カブトガニ博物館→15:36笠岡駅。バス代320円。
駅前。店はほとんどありません。駅中にコンビニとパン屋、写真左外にもパン屋が一軒。商店街中ほどにJRの線路をくぐって港へ行く道があります。
いゃあ、とてものんびりした町でした。駅中のパン屋さんのサンドイッチは作りたてでとてもおいしく値段も安くて感激しました。
15:55笠岡→18:17広島 JR代1,980円
昼ごはんは広島駅で買ったおにぎりを行きの電車の中で食べ、笠岡駅で買ったサンドイッチはカブトガニ博物館前の公園で食べる。お茶は家から持参。ロシアでお金使ったので、しばらくは節約します。
昨日は美術館もさることながら、カブトガニのいろいろがとても面白かったです。