川天使空間

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おかえり!アンジー 東日本大震災を生きぬいた犬の物語 高橋うらら著 集英社みらい文庫

2014年03月08日 04時29分40秒 | 創作・本の紹介
高橋うららさまのノンフィクション新刊が文庫で発売されました。

プロローグに書かれた「今はペットの数が子どもの数より多い」の文章にどきん。
ああ、そうなんだ、と一気に引きこまれました。

福島県浪江町の佐藤家のペット、アンジーは、日本では約100頭しかいない珍しいオーストラリアン・シェパード。
食い意地ははっているけれどとても頭のいい犬で、人間4人猫1匹犬3匹の家族で幸せに暮らしていました。

東日本大震災で、犬たちに「待っていてね」と一時避難した佐藤さん一家。
ところが原発から8.3キロしか離れていなかった家に、家族は戻れません。
3月31日に佐藤さんが浪江町に戻ったときに、三匹は生きていましたが、避難所に連れていくことはできません。
犬たちを心配しながらあちこちに移動せざるを得なかった家族と、主人の帰りを待ちわびる犬たち。

動物たちの救済に動き出したのが、動物保護団体アークの奥田さんたち。
何度も何度も福島に向かいますが、なかなかアンジーは気付かれません。

4月14日夕方4時頃、「ワンワン!」と吠えたおかげで奥田さんにやっと発見されたアンジー。
「ああ、救ってくれる人が来た!」と、読む自分はアンジーに同化して、うるっときてしまいました。
うらぴょんさまの筆力おそるべし。
翌日、預かっていますと犬舎に張り紙をはり、奥田さんはアンジーたちを保護して飛行機で関西に。

6月16日、佐藤さんが犬たちはもう生きてはいないだろうと自宅に帰ると、犬がいません。
そして、スタッフが残した張り紙に気付きます。
アークと連絡を取り合って無事を喜びますが、避難先で飼うことはできません。
でも、「アンジー!」と、スタッフにきちんと自分の名前を呼ばれたときのアンジーの反応ったら。

おだやかな性格の二匹は里親に引き取られていきました。
アンジーだけは自宅に引き取ろうと、佐藤さんたちは頑張りました。
「アンジーを迎えに行く」ことを目標に一丸となった家族。
1年4ヶ月ぶりに、アンジーは新築の家へ迎えられます。

すべて、アークの活動があったからこその感動物語。
表紙のアンジーの表情は、さすがアーク専門の写真家さん。
ノックアウトされました。
ほかにも、アニマルホルダー(過剰多頭飼育者)の存在とか、いろいろ考えさせられることのあるお話でした。

うらぴょんさま、これからも児童文学ノンフィクションのトップランナーを走り続けてください!

朝すこしだけ書いた。
今日は夕方から東京で、はやみず陽子さまと合同の出版祝賀会。
みなさま、お世話になります。
しかし、飛行機、飛ぶかなぁ。
今日もびよよよ~~ん (*^ __ ^*)

コメント (2)
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