金治直美さまのノンフィクション。
面白かった!
2-3月以降は花粉症対策に明け暮れる日々だけれど、スギ花粉の元を絶つことが近い未来にできそうだという。
これは画期的なこと。
二世代後くらいの未来には、「そんなの当然」な対策になっているのかな。
花粉がなければ子孫を増やすことはできないはずなのに、どうして??
まずはその疑問で読み進みました。
花粉を持たない杉を創り出す…っていえば、遺伝子操作だなと、すぐ考えつきます。
でも、そうじゃないのです。
「神様でもない人間が、新たな生物を創り出していいのだろうか…」
と考えた斎藤真己さん。
大学で遺伝子組換えの研究をしてきて、自然界に存在しない植物は安全性確認に膨大な時間がかかることもわかっていました。
斎藤さんは、1992年に自然の中で発見された花粉のない「雄性不稔」の杉を母樹として、挿し木で増やそうと試みます。
ところがこれが大変。
増やすためには、無花粉の母樹の雌花と、林野庁に登録されている「精英樹」の雄花を交配します。
ただし、その精英樹は無花粉杉のヘテロ接合型の遺伝子を持っている必要があります。
はたして、そのような精英樹が自然界に存在するのか…。
母樹と膨大な数の精英樹を交配させた杉花粉のプレパラートを、顕微鏡で見ます。
交配させた杉が花粉を持っているかどうか。
何枚も何枚も…結局、七万枚ものプレパラートを地道に探しました。
あきらめかけた2004年、やっと無花粉の杉を見つけます。
これこそが「研究者」なのだよなあと思いました。
事業は少しずつ軌道に乗ってきています。
無花粉杉で日本の花粉症がなくなるのは、はるかな未来ですが。
金治直美さまご自身の花粉症も語られて、とてもとても読みやすく。
地道な研究とその成果を子どもたちに伝えるノンフィクションですが、金治さまの地道な取材があったからこそのわかりやすさ。
森や川では、花粉が飛んでも地面や水に落ちます。
でも都会では、アスファルトに落ちた花粉は再び舞い上がり、花粉症を発症させる。
きっちり書いてくださっていました。
うん、だから、スギ花粉いっぱいの季節でも、川では大丈夫なんですよね、私♪
金治さま、これからもすてきでためになるご本を、子どもたちに届けてくださいますよう。
やっぱり朝がいちばん書けるみたい。
お仲間の正宗さんが、紙芝居のご紹介をしてくださった。
猫好き仲間でもある正宗さん家の子猫ぴょん吉くんが亡くなったとき、「猫雨の宿」という童話を書いて正宗さんに差し上げた。
リンクしてくださったお話を読んだら、「八年後の猫神オリンピックの年」は今年。
もしかして、ぴょん吉くんのおかげで、デビューできたのかもしれないなあ。
今日もびよよよ~~ん (*^ __ ^*)
面白かった!
2-3月以降は花粉症対策に明け暮れる日々だけれど、スギ花粉の元を絶つことが近い未来にできそうだという。
これは画期的なこと。
二世代後くらいの未来には、「そんなの当然」な対策になっているのかな。
花粉がなければ子孫を増やすことはできないはずなのに、どうして??
まずはその疑問で読み進みました。
花粉を持たない杉を創り出す…っていえば、遺伝子操作だなと、すぐ考えつきます。
でも、そうじゃないのです。
「神様でもない人間が、新たな生物を創り出していいのだろうか…」
と考えた斎藤真己さん。
大学で遺伝子組換えの研究をしてきて、自然界に存在しない植物は安全性確認に膨大な時間がかかることもわかっていました。
斎藤さんは、1992年に自然の中で発見された花粉のない「雄性不稔」の杉を母樹として、挿し木で増やそうと試みます。
ところがこれが大変。
増やすためには、無花粉の母樹の雌花と、林野庁に登録されている「精英樹」の雄花を交配します。
ただし、その精英樹は無花粉杉のヘテロ接合型の遺伝子を持っている必要があります。
はたして、そのような精英樹が自然界に存在するのか…。
母樹と膨大な数の精英樹を交配させた杉花粉のプレパラートを、顕微鏡で見ます。
交配させた杉が花粉を持っているかどうか。
何枚も何枚も…結局、七万枚ものプレパラートを地道に探しました。
あきらめかけた2004年、やっと無花粉の杉を見つけます。
これこそが「研究者」なのだよなあと思いました。
事業は少しずつ軌道に乗ってきています。
無花粉杉で日本の花粉症がなくなるのは、はるかな未来ですが。
金治直美さまご自身の花粉症も語られて、とてもとても読みやすく。
地道な研究とその成果を子どもたちに伝えるノンフィクションですが、金治さまの地道な取材があったからこそのわかりやすさ。
森や川では、花粉が飛んでも地面や水に落ちます。
でも都会では、アスファルトに落ちた花粉は再び舞い上がり、花粉症を発症させる。
きっちり書いてくださっていました。
うん、だから、スギ花粉いっぱいの季節でも、川では大丈夫なんですよね、私♪
金治さま、これからもすてきでためになるご本を、子どもたちに届けてくださいますよう。
やっぱり朝がいちばん書けるみたい。
お仲間の正宗さんが、紙芝居のご紹介をしてくださった。
猫好き仲間でもある正宗さん家の子猫ぴょん吉くんが亡くなったとき、「猫雨の宿」という童話を書いて正宗さんに差し上げた。
リンクしてくださったお話を読んだら、「八年後の猫神オリンピックの年」は今年。
もしかして、ぴょん吉くんのおかげで、デビューできたのかもしれないなあ。
今日もびよよよ~~ん (*^ __ ^*)