そのとき、いったい「富士日記」には、何度聖母像のことが記されていたのだろう。と、まったくどうでもいいことが気になりだした。それじゃ、また、石垣市立図書館から借りてきて確認しようか、などまったくどうでもいいことを思い描いた。
だが、何度か図書館の棚を行き来していたのだが、「富士日記下」巻だけ、いつまでたっても陳列されていないことに気づいていた。誰かが、借りたまま、返していないに違いない。ひどい奴だ。などと思いながら行き来していることを思い出した。
しょうがない、「購入」しようか。自分のものになると赤や黄色の色鉛筆や、蛍光ペンだ赤ペンだなどと落書きできる、しょうがない「購入」しようか。とAmazonを覗いたら、定価が1008円、送料無料でも上中下三冊で3024円、ちょっと勇気がいるな。いささかの逡巡。
でも、Amazonのいいところは、中古販売。何と1冊167円~189円。「買いだ!」と衝動買いのカートへ直行。。。。だが、世の中そんなに甘くは成り立っていません。送料手数料は、1500円ちょっとと表示。本の代金とあわせて1580円、少し考えたが、新品の約半値でゲットできるのだから、あとはAmazonの信用力を信じて注文。
で、この台風8号の通過にもへこたれず、7日に注文した三冊は、本日11日郵便受けに!きれいに梱包され、中古といっても腰巻も付いており、たぶん誰にも読まれなかった「売れ残り品」。改版から20年を経たいささかならぬ黄ばみが、さらに懐かしさを増して、オイラには新本以上にうれしかったぜ。(涙)
実は、聖母像ばかりではなく、オイラにとっては、小学4年から大学3年あたりまでの「昭和」のかおり芬芬たる郷愁の書となっている「富士日記」。
昭文社山と高原地図を広げながら、武田親子一家の動静を後追いし、武田家の飼い猫になったつもりで、あの時代をトレースしてみよう。
フジバカここにあり。