かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

ドップリ岩手の冬の旅

2020-10-28 10:41:01 | 日記

立山ライブは、モノクロの世界かと見まごうばかりに白と灰色の世界。河童橋ライブは、穂高の稜線が真っ白。昨日は、1000m級で見られる紅葉世界の見納めかと、山形の北面白山にのぼってきたが、もうすでに稜線上は、赤茶けた世界と化しており、月山や朝日連峰も白、「今年も終わりか」と少しふさいだ気持ちになった。ほんとに、季節の変化は速い、わが人生も・・・・。

山での紅葉が終わり、雪の便りを聞く頃になると、何だかまた湯が恋しくなる。山間の静かな露天の湯に身をゆだねたくなってくる。

わが人生の何が失敗したかというと、毎日、朝な夕な、気軽に天然のお湯に身をゆだねることができる場所に晩年生活の拠点を設けなかったこと。遠刈田、別所、飯坂、上山、野沢温泉・・そのような山のふもとの温泉街の公共浴場に入ると、地元のお年寄りが屈託のない姿で湯舟に浸かりながら談笑してしている光景を目の当たりにして、帰りの汽車やバス時刻を気にしながら忙しなく湯舟につかる境遇のわが身が切なくもなっている。

そんな思いに、一筋の光明を差し出したのが、昨年から目を向けた「みちのくの湯治場」。宮城の鳴子や岩手の大沢、鉛、夏油、秋田の後生掛や乳頭など素泊まり5000円以内の料金設定で迎えてくれる素朴な山あいの温泉宿がまだまだいっぱいある。

今年も、11月から冬場は毎月どこかの湯治場に4,5日程度訪れようとネット検索していたら、今年は例のGOTOをやっていて、一泊3000円以下でも泊まれそうな宿があることが分かり、さっそく賢治さんゆかりの宿に予約を入れておいたが、さらに、岩手県には「おでんせ岩手県キャンペーン」といって、岩手を除く東北5県と新潟県在住者に限って一泊3000円のクーポンが、抽選の場合があるが一応募期間で5枚までもらえることが、ひょんなことから分かったので早速応募してみた。GOTOとの併用も可能ということで、素泊まり湯治場ならチャラになることも想定されるが、「最低差額1000円以上のところに限られます」とのことなので、他の湯治場も調べてみたい。

コロナ、コロナ、くるな、くるな、といっていた岩手県の豹変ぶりに驚きである(全国の収束はいまだなのだが)が、今年はこの特典を、為政者のばらまきではなく、どなたかの思し召しと勝手に合理化し、岩手、それも賢治さんの花巻かいわいに出かけよう。朝な夕な湯に入り、賢治さん関連の御本をオコタで読み更けて、まだ雪が浅ければ、「経埋ムベキ山」もたずねてみよう。

おでんせ岩手県キャンペーン

 

        

 

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