高気圧が張り出してきたので、宮城蔵王の紅葉もさぞや、と期待して、再び蔵王古道をあるいてきたがスカだった。
冷えたらもう4,5日あとが見ごろかと思うが、今年は当たり年ではなさそう。栗駒山を見てきたからなおさら。
おまけに、体調すぐれず4時間すこし登り、澄川スキー場まで行ったきりで下山を開始した。胃腸が重い、焼酎の飲みすぎか。それでも蔵王古道の勾配は優しくて、ブナやミズナラの巨木たちと巡り合えたので、1日の「散歩」としては十分だったのだが、この日は、色好きの不満のほかにもう一つ不満を抱えての下山だった。
この時期の晴れた日の難点として、車が多いのだ。古道の多くが、近くをエコーラインが通るが、6月に歩いた時とは全く騒音量が異なった。あの自粛時の静寂がなつかしい。ドライバーのお顔を拝見すると、ほとんどが高齢者だ。それも、仙台、山形、福島と近隣の車が圧倒的。
コロナの自粛要請に飽きたご老人たちがは(オイラもそうだが)、出かけたくて出かけたくてしょうがないと見た。妻「お父さん、今日は快晴なので蔵王にでも行って紅葉見物して、頂上でお釜見物してから、麓の温泉にに入ってこない?」、夫「うんそうしよう、平日だから空いてるだろうからな」という朝の会話が聞こえてくるかのようだった。
晴天の一日蔵王古道を歩いていたのは、オイラだけ。だれも、宮城蔵王を麓から登る登山対象としていないのが寂しくもあるが、逆ににオイラだけの専用道であり、車の騒音は、今話題のクマ除けにもなってくれて安心、安心、と言い聞かせて、2020秋の宮城蔵王を終える。
時短営業で、16:00から開湯している遠刈田温泉・神の湯にどっぷり浸かって、ほてった体を缶ビールで冷まし、仙台行きの最終高速バスで帰途に。
クルマの少なそうな来夏こそ、この古道を歩いて宮城蔵王から山形蔵王に山越えしようと思案。
澄川スキー場までで、唯一展望が開ける場所の地面に座り、シャケ弁と熱いコーンスープの昼食とする。
あの柱状節理の岩が噴き出したのは何百万年前なのだろう。ひとすじの滝が流れているのを発見。
滝近くの森に、赤い目玉の妖精がすんでいることを確認。