言わなければよかったのに日記

 私が見たこと、聞いたこと、感じたこと、頭にきたこと・・・を(ありのまま)に伝えます。

球磨の民話

2021年08月26日 | 日記

     

       山田大王神社本殿です、火災報知機の点検中です。

 郷土の民話に興味を持っています。山江を主にいろんな聞き取りをしていくときに(むかし話)のこともよく聞いています。しかし、ほとんど伝わっていません。(知らない)と答えられる人ばかりです。むかし話(民話)のイメージは、囲炉裏端でおじいさん(おばあさん)が孫たちの前で語られるシーンです。「むかし、むかし、あるところにおじいちゃんとおばあちゃんが住んでいました」で始まるようなことです。

 いま、村誌編纂の事前資料収集で人吉新聞を読んでいます。先日(昭和39年)を読み終えました。その中で高田素次さんが「球磨民話集」を週1回程度で連載されていました。たいへん興味深かったので50回分をコピーしました。1回めの部分を紹介してみます。まったく球磨弁です。分からないと思いますがそのまま紹介してみます。「五木のびゃァどん」の話です。

『五木の、びゃァどんとこれェな、ぢうぜんかづらの皮ひァで持ってけェちう、ふれの来たげなもん、そしたげないば、びゃァどんなひといの、年よいよば連れさみやァに、藩庁に出かけて行かいたげなたい。そして言わいたことがわや。「十善が、つらの皮ひゃァで持ってけェ、ちうふれよば貰ァもしたいども、まァだわたしァ、こん年ィないもすまで、人間のつらの皮だきァ、ひやァだしたァぐざんさん、・・・・・』

 と書かれてあります。もう使われていない球磨弁まるだしです、「ァ」の使い方が絶妙です。あしたに、訳しながら全文紹介します。いちおう、読んでみてください。いちおう日本語です。

 長雨がいちおう終わったようで(残暑)の季節になったようです。

 今日の天気(