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20代後半はバヴァリアンとの蜜月でした。
02シリーズの最終生産年度である1976年製モデルで真っ赤なドレスの
BMWの2ドアセダンはコンパクトボディにオーバーパワーのエンジンを
搭載したスポーティーセダン。幼い子供にクルマの絵を描かせると
必ずこのBMWの様になるほどのクルマの四角い基本形でシンプルなのに
とても魅力的で私の心を10代で釘付けにしてしまったのでした。
購入の準備が整った時には勿論新車はもう無く程度の良いユーズドカーを
探すより手は有りませんでした。いろんな手段でリサーチして見つけたクルマの
外装はピカピカに磨き上げてありキズやヘコミも無いコンクールコンディション。
初塗りの塗装からの維持ですから相当WAX等には気を使いました。
足回りのサスペンションにはビルシュタイン製ダンパーに換装し、そのストラット
ケースには当時はレーシングカーしか装着しない車高調整キットを茨城県の
ファクトリーまで持ち込んで強化スタビライザーまで組み込みました。
素でも素晴らしいハンドリングのクルマがレーシングカー並みの感触になり
ワインディングダンサーとして高い次元のコーナーリング性能も隠していました。
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ボンネットとトランクが同じ様な形状で前か後ろか分からないのが良いです。
セダンなのに4ドアでは無く2ドアってとこもエグイです。
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内装もシンプルそのもので垂直に近いグラスエリアは開放的なのに
レーシングフィールな小径ステアリングが普通のセダンじゃ無いって
主張しています。
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センター二本出しの“アンサ・マフラー”はアイドリング時の低音は図太く
高回転域では非常に甲高い軽快な音色を奏でドライバーを刺激します。
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クルマを操る事の愉しさを教えてくれた何処に居ても絵になるカノジョでしたが
30代を迎え、愛したまま別れがやって来てしまいました。