ほーむれすちょうさ

　６月　１０日

　厚生労働省が実施した全国のホームレス数調査結果。

　ホームレスの定義は
　「都市公園、河川、道路、駅舎その他の施設を故なく起居の場所として
日常生活を営んでいる者」ということになっています。

　

全国のホームレス数
　　　　　　　　　　男 　　　　女 　　　不 明 　　　　合 計　　　 差引増▲減
２００７年調査 １６８２８ 　６１６ 　１１２０ 　　１８５６４ 　－
２００８年調査 １４７０７ 　５３１ 　　７８０　　 １６０１８ 　▲２５４８(▲１３．７％)
２００９年調査 １４５５４ 　４９５ 　　７１０ 　　１５７５９ 　▲ ２５９(▲ １．６％)
２０１０年調査 １２２５３ 　３８４ 　　４８７ 　　１３１２４ 　▲２６３５(▲１６．７％)
２０１１年調査 １０２０９ 　３１５ 　　３６６ 　　１０８９０ 　▲２２３４(▲１７．０％)


２．全国のホームレスの分布状況

　　　都道府県別のホームレス数
　各都道府県の状況については、全ての都道府県でホームレスが確認
されたそうです。昨年調査よりも４７都道府県のうち４０都道府県で
２２６６人減少、６県で計３２人増加、１県が昨年と同数。
　減少数の多い順に大阪府８３８人減、東京都４５３人減、などと
なっています。
　　
　　２０１１年の調査結果
　　　東京及び近県では
　
　　　　　　　男性　　　　女性　　　不明　　　　　合計
東京都 　　　２５９７ 　７５ 　　　 ０ 　　　　　 ２６７２
神奈川県 　１６２９　 　３１ 　　　２５ 　　　　１６８５
埼玉県 　　　４８５ 　　１２ 　　　２０ 　　　　　４９７
千葉県　　　 ４２８ 　　２１ 　　　１３ 　　　　　４６２

　
　　　場所ごとの人数は

都市公園に　３０１８
河川に　　　３４４９
道路に　　　１７８８
駅舎に　　　　４６６
その他　　　２１６９

　公園とか、地下通路とか、ホームレスが”排除”されてきていますよね。
上野公園にはよく行くのですが、公園整備ということで、ホームレスが
「住めない」ようになりましたよ。（ベンチにはたくさん座っていて、普通の
人が休むことができないほどです）
　数年前までは木々の下や広場にブルーシートが点々だったんですがねぇ。
環境はよくなったんですが、その人たちはどこへ移動したんでしょ？

　そうそう、隅田川の遊歩道には点々ではなく、ズラァ～とブルーテント
ですよね。

　東京では今年の調査時点で２７００人弱（昨年より４５０人減）、景気が
よくなっているとは思えないのですが、高齢者が多いんだろうし、生活環境
が悪いので、生きていくのはタイヘンでしょねぇ。

　この調査結果でアタイが　なるほど　と思ったことは
　・男女どちらか不明の人が　けっこうたくさんいる。
　・アタイが考えていたよりも東京ではホームレス数が少ない。
　・やはり公園と河川に住んでいる人が多い。

　日本（世界の殆ど）の経済・社会システムでは、どうしてもホームレスが
発生してしまいます。でも減少させることはできるよね。
　ちなみに、都道府県で一番少なかったのは　島根県の１人　だったそうです。