たまおのページ

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ひばくうし

2022年04月18日 | Weblog
 4月 18日

 福島の原発事故で残された牛。

 原発事故で被害にあったのは人だけじゃないですよね。着の身着のままで
逃げるのが精いっぱいの状態でしたでしょうから、なかなかペットや家畜を
連れて避難するのは難しかったと思います。

 犬は鎖を外され、猫は家から出してお別れ、牛や馬は囲いから出すと危険
なのでそのまま。養鶏場などだと鶏はゲージに入れたままだったと思います。
 殆どの家畜が飢えや病気(被ばくも)で死んだんでしょうが、生き残った
ものもいたわけですよ。放牧されていた牛とかヤギとか。(草食動物は汚染
された草を食べていてもなんとか生き残ることができた)

 で、そんな牛たちの面倒をみている人がいるんです。汚染されている牛で
すから、売ることはできません。搾乳してミルクを出荷することもできません
ただただ寿命が尽きるまで面倒をみている。それも人の手が足りないので
エサを与えるのが精いっぱい。老衰や病気になったからといって獣医に診て
もらうこともできない。なにしろ300頭以上(震災からの11年間の平均、
現在は200頭ちょっと)の牛を数人で生かしているんですから。

 まさに生かしているんです。飼っているとはいえません。どちらがいいのか
って思いますよ。3~4年で出荷される運命だった牛に、自分の蓄えを取り
崩してまでエサを与え続けている。
 牛の寿命は15~20年と言われていますし、自然繁殖してしまうことを
考えたら、最低でもあと10年は面倒をみることになります。

 世の中には金にならないことに力を注ぐ人がたくさんいますが、まさに
このようなことをしているのはムダだと思いませんか?
 そうではない。それだけじゃない。と思う人は行ってみてください。
 「忘れられた動物たち」写真展(牛だけではありません)です。4月29日と
30日です。

 で、アタイはなにごとにも意味はある。と思って、この”徒労”に少しですが、
寄付しました。(^^)/
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