日々雑感「点ノ記」

備忘録(心の軌跡)

むなしい主張

2011年12月13日 | インポート
通勤途上の交差点で、時々のぼりを立てて道行く人達に対して自分の考えを主張している某国会議員がいる。

民主党に所属している人であるが、以前は「頑張ってるな」という感じで見ていたが今は違う。

信号待ちの間に耳に入ってきた彼の主張は「民主党は公務員の給与を7.8パーセント削減する法案を準備しているが、野党の反対でうまくいっていない」という主旨のものだった。

確か民主党は公務員の給料を2割(20パーセント)削減するとマニフェストに謳っていたはずだ。

20パーセントの削減を、7.8パーセント程度でごまかしてお茶を濁そうとしている姑息さがまず受け入れられないし、それも2年間だけの期間において実施する予定の法案だという事で、国民を愚弄するのもいい加減にせよという思いである。

とりあえずマニフェストに謳っていることはそれなりに実行しようとしておりますよというポーズにしか思えない。

そしてそれが実現できないのは、それに反対している自分たち以外の政党のせいなのだとして他党を批判している。

あまりにも優遇されすぎていて、公僕という言葉が死語になってしまっている公務員(国家公務員、地方公務員、特別職公務員である議員等)に対して支出されている莫大なお金を節約することから始めなければ、消費税の増税など筋が通らない。

公務員の給料を下げるのではなく、正当な対価に戻すのだという元阿久根市長の竹原信一氏の主張には100パーセント賛同できる。

要するに、やっている事の対価としては公務員は給料を貰いすぎているという視点だ。

そしてその事が、国家や地方自治体の財政を大きく圧迫している要因であることは中学生でもわかることだ。

まずはそのようなことを改善するという、仕組みの根本から変えなければ、私たちのような庶民を納得させることは出来ない。

次は国会議員としての職業に就く事が出来るかどうか分からない人のむなしい主張を、今日も聞く事になるのだろうか。