日々雑感「点ノ記」

備忘録(心の軌跡)

畑のスイカ

2013年07月07日 | インポート
子どもの頃に住んでいた家を解いた跡を畑にしている。

山の土をトラックで2台分ぐらい運び入れてもらってから、20年ぐらいは経っている。

妻が、せっせと家庭の生ゴミや豚肥や稲藁を入れて土づくりをしてきてくれたおかげで、作物が元気に育つ畑になった。

朝から妻と息子が、畑でなにやら悩んでいる様子。

「なんしよっと。」と聞くと、「スイカを今日収穫しようか来週収穫しようかで悩んどっと。」と妻。

畑を見ると、長径が25cmぐらいで、表皮の一部がうっすらと黄色になっているマダーボールがあった。

「たたいてみれば。」と私。

妻がスイカを指でたたいてみて、音を聞いている。

「うれとっごたったい。」と私。

で、結局収穫することにした。

冷蔵庫で昼まで冷やしてから、昼食時に割ってみる。

上品な程よい甘さだった。

夕方、マルキョウに食材を買いに行って、同じぐらいの大きさのマダーボールを見たら、780円という値段が付いていた。

スイカの苗を、ホームセンターで150円ぐらいで買って、780円の値打ちのあるスイカが収穫できて、食べてみたら甘かったので、充分に元は取れた事になる。

もう1個、直径10cmぐらいの実がなっているので、それの収穫も楽しめる。

作物を作る土地があれば、このように自然の恵みをいただく事ができる。

道路や宅地に替えてしまえば、そのようなことはできなくなる。

戦中・戦後の食糧難だった頃を教訓とすべき所だが、のどもと過ぎれば忘れてしまう国民性のようで、危機感が欠如しているように思える。

お金さえ出せば食糧が潤沢に手に入る時代が永遠に続くというわけではないのに。

今日は、妻が私の姓を名乗るようになってから33回目の入籍記念日。


豊田一喜