クリンソウ(サクラソウ科)花言葉は、物思い。北海道、本州、四国の山地の湿地に生え、観賞用に栽培される。葉は地際から多数はえる。長さ10cm~20cmの長楕円形で、縁に不規則な鋸歯がある。5~6月、葉間から高さ40~80cmの花茎を伸ばし、上部に径2.5cmほどの花を数段に分けて輪生する。花は紅紫色または白色で、花冠が五裂した筒状花。重さなって咲く様子が搭の九輪に似るので「九輪草」の名がある。◎名前からもわかるように、茎の節ごとに花をつけ、何段かに層をなすところに特徴がある。可憐な中に野性味も感じさせる。「牛去りし泉に赤し九輪草 相馬遷子」「九輪草径きれぎれに沢あふれ 原 柯城」「九輪草山気のここに凝りし紅 角川照子」「九輪草四五輪草で仕舞けり 一 茶」。(俯きて 思いにふける 九輪草 ケイスケ)