誕生日の花、俳句など

毎日が日曜日の私が、その日、その日の出来事や、世間話のなかで、悲憤慷慨何でもあり、想いのままを、書き撲ています

シャクナゲ

2014-05-24 06:04:50 | 日記

シャクナゲ(ボタン科)花言葉は、はじらい。アジア北東部の原産で、日本へは中国から薬草として渡来した。高さ50~60㎝。葉は複葉で小葉が深く三個に裂けている。牡丹に似るが、牡丹は落葉低木、芍薬は草本である。その牡丹より少し遅れて5~6月、大型で径15㎝ぐらいの美花を一個つける。花色は白から赤までの範囲と、黄色。花形は花弁数8~18個の一重咲き、雄蕊が黄色で目立つ金蕊が弁化した翁咲きや冠咲き、そして花弁数の多い八重咲きなど多様である。中国では古くから観賞用に栽培され、牡丹は「花王」に、芍薬はそれに次ぐ「花の宰相」にあたると考えられてきた。「しゃくやく」は中国名「芍薬」の音読みである。「芍薬やつくゑの上の紅楼夢 永井荷風」「芍薬の一ト夜のつぼみほぐれり 久保田万太郎」「芍薬を売り残したり花車 横光利一」「芍薬に逢瀬のごとき夜があり 森 澄雄」「父の魂失せ芍薬の上に蟻 深見けん二」「芍薬に濡れて戻りし消防車 泉 大八」「芍薬にあけたて重き襖かな 大峯あきら」「芍薬のゆさゆさと夜が生きてをり 鍵和田柚子」「芍薬の一瞬滝となりて散る 山田節子」「芍薬の蕾のごとごとく鶴首 鷹羽狩行」。芍薬の珠のような蕾やぽってりした花弁を描写したり、取り合わせ対象に、優美な花の存在感を響かせ表現、花開く期間に比べて蕾の時期が長く、そのまだ堅い蕾の様子、茎丈のすらりとした姿を鶴首の花瓶に比した一句『芍薬の蕾のことごとく鶴首 鷹羽狩行』は鶴首の素材は磁器か鋼の肌触りが似合う鶴首の素材は、はたして何だったのか?隠喩が芍薬の外的属性ばかりか内的属性を描き出している。