川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

知友の声(Ⅱ)ニュースJAPAN「レントゲン見落としの実態」

2010-12-23 07:40:18 | 父・家族・自分
 22日(水)あったかい一日。

 近所のコンビニに行ったら中年の店員さんに声をかけられました。TVを見た友人が写メールを送ってきたと言って僕が写っている画像を見せてくれました。ご自分はみられなかったが関心があるので友人たちと話題にしているとのことでした。

 妻は近所のスーパーで店員さんに声を掛けられたそうです。真夜中のTVなのに見る人は結構いるんですね。僕は川越に42年近く住んでいるのですがペーパー市民で知り合いと言える人はほんのわずかです。声をかけられるなんてほとんど初めての体験です。

 溝渕の兄やん・淑子さん(高知・親戚)、功子さん(室戸岬小同級生)、房子さん(文京高・佐和子ちゃんのお母さん)秋子さん(残留孤児2世)などから憤りと激励の電話をもらいました。

 知友からのメールでのメッセージ(Ⅱ)です。勝手ながら紹介させてもらいます。一部をカットさせてもらった場合もあります。ごめんなさい。みんなの声に励まされて気力も体力も好調です。


●多美子さん(文京高OG)

こんにちわ~!!

昨日のテレビ番組観ました!!

母と一緒にみて、「先生すごいな~」と話していました。

すごくかっこいいです!!

先生のおかげで、救われる命があるんだろうと思います。

先生のこと、ブログで紹介できたらな~と思っています!!

のりこさんも、ちょくちょくうつっていて嬉しかったです!!



こちらは、楽しく育児しています!

日に日に成長するわが子とニコニコ生活を送っています!

ママ友もたくさんできました!

明日もクリスマス会をやります!!

またブログにのせますので、よんでください!

寒いので体に気をつけて、くれぐれも無理をしませんよに・・・(笑)

●秋山くん(池袋商高OB)

応援してるよ。でも、無理はしすぎないように
こんどみんなで会いましょう
楽しみにしてます

●内山さん(友人 元県立高校教員)

苦労されたんですね。出来るだけ長生きをしてください。

 ●雅子さん(友人 元都立高校教員)

 テレビ、録画しておいたものを今見終わったところです。大変参考になりました。

 というのも、私は12月1日に受けた肺がん検診の結果が数日前に届き、疑わしいので、精密検査を受けるようにとの指示が出ているんです。
 
 1月4日に○○病院の呼吸器内科で受診することになり、今日検査した○○区の健診センターからレントゲン写真と紹介状を渡されたところです。

 昨年は○●ですごし、今年2月に帰国し、3月に△△病院で人間ドックを受け、その時には異常なしだったのですが、先日乳がん検診のついでに軽い気持ちで肺がん検査もうけたところこのような展開になりました。

 まあ、もしがんが存在していても、早期発見だと思っているのですが、△△病院で見落とされていたら、エライことですねー。周りにも喫煙者はいないし、最も可能性の低いと思っていた部位で引っかかるとは。

 もし存在していたら、3月の検査の写真を取り寄せるつもりになりました。また結果が出次第、ご教示を仰ぎます。

 お体を大切に、よい年越しをされますように。

 
 ●FANくん(友人)

 ニュースJAPAN、拝見。
しばらく、言葉を失いました…。
これが、現実なんですね(-_-;)

私のブログでも、訴え告発したいと考えています。

しかし、医療とは何なのでしょうか…。

 ●呉さん(友人)

TV放送を拝見しました。

先生が癌に侵されていることを聞いた時も大きな衝撃でしたけれども

放送で、先生が受けた検診の実態を拝見して、もう一度驚きました。

 先生から手術に至ったお話を聞いた時は、実態について全く無知であった

ために、ずいぶんいい加減な病院で許せないと怒りを感じておりましたが、

放送から、先生が受けた検診内容、経過と許せないその結果を知るにおいて、

なお一層の憤りを禁じえませんでした。「命を守るべき医師が、人の命を何だと

思ってるんだ」と叫びたい思いです。



 私たちが受けている自治体による検診、企業に勤める人々の検診、等々、

それらの検診に対しても不信感が強くなります。



 検診体質の現状に警鐘を鳴らすことで、先生の告発は大きな意味があったと

思います。欲を言えば、もう少し長い時間を取って、もっと詳しく、多方面の

検診体質をも検証して欲しいと思いました。

 寒さには相当辛いと思いますが、くれぐれもお体を大切にしてください。


 ●郁子さん(元同僚 都立高校教員)

 月曜の特集拝見致しました。

 少しお痩せになられたかた思いましたが、お元気そうな姿を拝見して
安堵いたしました。
散歩もしておられると伺い安心いたしました。

 こんなひどいことが二度と繰り返されないように、
事態を好転させるためには、意義あるルポだったと心から思います。
もう少し監督者としての東京都の責任への追及がほしかったとおもいましたが。

 私の周囲でも癌を患われている方が多く、つくづくストレスとは切りは放せな
い現代病なんだと思います。同級生で二人もいるなんて、今の時代の生きにくさ
を象徴しているようにしか思えません。

 これから本格的な寒さが始まると思いますので、どうぞご自愛ください。
ご活躍心よりお祈り致します

 ●万理子さん(池袋商高OG)

ニュースJAPAN観ました。
びっくりです。
そんな事があったなんて、知りませんでした。大変でしたね‥。
でも一年半ぶりに先生のお顔が見れてとても嬉しくなりました。お元気そうで良
かったです。
来年はまた、1年7組でお会いすることが出来たらなと期待しています。

良いお年を
お迎え下さい。

 ●精さん(友人 都立高校教員)

風邪気味だったので、夕食後仮眠をしてニュースJAPANの始まる直前に起きました。
子どもたちも起きていたので家族一緒に見ました。

鈴木さんの淡々と話される様子と紹介されていく事実の一つひとつが検診の杜撰さを露わにしていました。

関中の対応に改めて怒りを感じます。

その日(21日)の未明、本所工時代の卒業生(コリア研生徒)からメールが届いていました。

以前に鈴木さんの医療過誤の話をしたことを覚えていてニュースJAPANで鈴木さんのことを見ましたとメールをくれたのです。

メールでは、身近な医療機関で起きた問題に触れながら
「医療機関でも会社でもそうですが人件費抑制のためのコストダウン(請負とか丸投げの体質)がこのような結果を招いたのでしょうか。つまり責任を持って仕事をする人がいなくなったということでしょう。」
と記しています。

 また、「会社を退職してからまったく市の検診に行っておりませんので年明けには早速行きます。」と、リストラを受けて検診からは遠のいていた様ですがニュースを見て自身の健康も気になったようです。

術後5年。ひと安心とは思いつつ何かあれば気になってしまうことがあると思います。
大手術をした私たち夫婦も思いは同じです。(あれから10年経ちました)。
体調を見ながら無理のない生活をしていきましょう。

●文三郎さん(友人 元都立高校長)

 衝撃の内容でした。都のずさんな健康管理がさらけ出され、これによって少しは改善されるのでしょうか。医師からのわび状まで来ていて、一般には知られていなかったのも驚きでした。元気そうな貴兄の姿に安心でした。


 ●ジェンさん(文京高OG)

こんばんは!
20日のニュースジャパン見ました!!

啓介さんと倫子さん、ご自宅、川越の映像が沢山映っていて何
だかお会いした気分になりました。

ご病気のことも少しでも知ることができてよかったです。

一番怖いのは人間の不注意、ミスかもしれませんね、でもコン
ピュータに頼る社会になるのも怖いような気がしますので、病
院、機関、個人がもっと責任をもって仕事をしなければいけな
いと思いました。

私の方はやっと育児にも慣れてきました。毎日忙しいですが、
子供の笑顔に癒されてます。

自分の時間は子供が寝てからですね。

もうすぐ4ヶ月になるので、首も座り、よく笑って、前よりも
育児が楽しくなりました。

今年の冬は寒いようなので、風邪などにはお気をつけください


では、よいクリスマス、年末をお過ごしください。


                          









    














録音再生 「がん医療の現場⑩レントゲン見落としの実態」

2010-12-23 06:38:55 | 父・家族・自分
 20日の番組の音を再生したブログを紹介します。[鈴木][中川]などは発言者名で僕が入れました。



「ニュースJAPAN 2010.12.20」

   「時代のカルテ」「がん医療の現場⑩レントゲン見落としの実態」

             出典●テレビをみるひと http://tv.gazer.es/2010/12/20/3886/
 


 今夜は、レントゲン検診で肺がん見落としの裏に潜んでいた二重、三重の下請けの構図。衝撃の実態です。

[鈴木] 「責任体制というか、そういうものがきわめてずさんではないか」と。

 東京都内の健康診断で見落とされていた肺がん。裏切られた早期発見への期待。その実態を追跡した。

[鈴木]「歩くのは、僕は大丈夫。でも走るのは無理だね。」

 都立高校の社会科教師だった鈴木啓介さん69歳。2005年、職場の健康診断で、左肺におよそ7センチのがんがあると告げられた。しかし、手術を担当することになった医師が、ある疑問を抱いたという。

[鈴木]「毎年撮ってるのに、1年でこんなにでっかくなるっていうのは、ちょっとおかしいから、前のやつを病院へ行ってもらってきてくれ」と。

 3000例を超す肺がん手術を手がけている癌研有明病院の院長、中川健医師。2005年当時、主治医として、鈴木さんの2004年に撮影されたレントゲン画像を確認したところ、目を奪われたという。

[中川]「私は驚きましたよ、これ。ことしののまちがいじゃないのって、そのとき言っちゃいましたけど。」

 それはどうしてですか?

[中川]「それ、だって、あんまりりっぱなものがあるのに、これがチェックされていないからです。これは見落とされた方がはっきり責任があると思います。」

 鈴木さんが肺がんを告知された2005年の画像。2004年の段階でも、すでに6センチほどのがんが見えていた。さらに2003年の画像にも、がんの影があった。

[中川]「それは早い段階で見つかっていれば見つかってるほど、治る確率的には増えたと思います。少なくとも今よりは軽かったであろうということはいえます。」


 鈴木さんは、手術で左肺をすべて摘出したが、リンパ節の転移があり、完治できなかった。2008年には右肺に転移。あと1年手術が早ければ、完治できたかもしれない。そんな思いがよぎる。

[鈴木]「素人目でもわかるものが、見落とされていたと、こういうことですから、どうしてだろうと。」

 鈴木さんは検診を行った関東中央病院に説明を求めたところ、病院長ら関係者が、自宅を訪れたという。


[病院長]「明らかに影がある。これを見逃すってことは、ちょっとありえないことでありまして、なんらかの理由で、それを見なかったのではないかと。本当にもう、深くおわび申し上げるしかございませんが。」


 実は鈴木さんの肺がんを見落としたのは、当時80代の開業医だった。関東中央病院は、都立高校教員の検診に必要な検診車を持つA事業団に委託。そこからB社を経て、開業医がレントゲン画像を読影するという二重、三重の下請けの構図が存在していた。納得がいかない鈴木さんが、詳しい説明を求めたところ、開業医からわび状が届く。ボールペンで、こんな言葉がつづられていた。

「今後、このような事態を避けるためには、読影者を複数にするしかないと思います。」


 詳しい事情を聞くため、取材班が開業医の診療所を訪ねると、2年前に閉鎖していた。開業医は2005年当時、推定83歳。命を左右する読影は、高齢の開業医ただ一人に委ねられていた。レントゲン画像の読影は、見落としを防ぐため、2人の医師によるダブルチェックが基本である。しかし、コストがかかるため、必ずしも徹底されていないという。


「管理はわが国では行われていないというところがありましてですね、同じ日本国民なのに、住んでる所で、受けている検診機関によってばらつきがあるっていうのは事実なので、それをなんとか改善していかなきゃいけない」と。


 取材に対し、関東中央病院は、画像のダブルチェック体制を取っており、2005年当時、A事業団に対して、契約時にダブルチェックを指示したと回答した。だが、結果として鈴木さんの肺がんは見落とされたのである。


 原爆の図の作者であり、ノーベル平和賞の候補にもなった丸木夫妻の美術館。ここで、鈴木さんはボランティアでガイドをするつもりだったが、肺がんで体力が低下、断念せざるをえなかった。

[鈴木]「人の命というのは、みんなそれぞれに、大切というか、大事なもので、それはまた社会にとっても大事なもので。」

これまで知らされていなかったレントゲン検診の限界。そして、ずさんな実態。肺がんから命を守るため、今、変えるべきことがある。