渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

タップ交換 〜刃物の使い方〜

2022年02月17日 | open

一枚革だろうがファイバーだろうが
積層革だろうが、タップ交換では
変な鉛筆削りのような器具は使わ
ないよ。
オルファのカッター一丁のみで先角
の面一平面出しもタップ底部の平面
も出して行く。私は刃物遣いだから。
ビシッとコンマミリ単位の狂いなく
水平を出して行く。

タップ交換に必要なのは、カッター
と革用瞬間接着剤のみ。
あと鉄ヤスリ。

フェルールの接着剤カバーとして
はマスキングテープが良い。
バラブシュカ御用達(笑
撞球場での現場交換では時短必要
のためテープは使わない事が多い。
タップ交換は慣れれば15分あれば
磨きまで完了する。

側面はカッターの刃を固定して、
シャフトを回して桂剥きして行く。


整形ではなく成形。




本当は牛乳をティッシュに含ませ
て磨くと良いがツバでもいい(笑
水は良くないみたい。真水は。
靴磨きの極意のパンストと牛乳
が実は革をビッカビカに光らせる
裏技。あと革は革で磨く手もある。


積層タップも同じ方法で。


磨けば光る。
これには塗れティッシュが一番で、
ギュッギュッという摩擦音が出る
まで摘んで磨く。


手作業でもこれくらいの精度は
出るし、出せないとダメ。
タップ先も平ヤスリ一丁のみで
このようなRに仕上げる。
職人でなくとも、プレーヤーは
これが出来ないとイクサもでき
ない。武具を人任せの武士など
いない。


タップの種類は自分に合う合わない
の判断が第一だ。
人の噂などはアテにならないし、
アテにしては躓き穴を自分で掘る
事にもなりかねない。
私は一枚革が好きで、ル・プロフ
ェッショナルが一番好きだ。


タップの交換度数は、毎日よく撞い
いた頃で大体長くて2週間ごと。
平均では10日程。
凡そ50時間程でタップの旬は過ぎる。
軽く撞き締めたプロタップ、かなり
良い。しかし、旬は短い。それの
時期と度合い状態の把握は大切。
接着後にはカットして心部のみを
使用するので、私は12ミリ先角に
も14ミリタップを接着して削り込
んで行くようにしている。

タップ接着のキモは、完全にコー
ティングを刃物の刃を立てて削り
落として平面出しをする事と、瞬間
接着剤だろうと、接着させたら押圧
して「プチッ」という中の空気が
抜ける音を耳元で確認する事。
この空気抜きをしないと必ず何か
トラブルを発生させる。
平面出しと桂剥きができない人が
多いが、月に最低4回以上タップの
交換をしていたら誰でも出来るよう
になる。
要は練習だ。
正しい事をきちんと知って。
武技と同じで、見極め大切。
見取り稽古も大切。

アドバイス。
刃物は一番切れる角度というもの
があります。これは自然の法則で
しょうね。
上のカッターの画像参照でご考察
の程を。
この原理を知っていれば、日本刀
でもスッポコポーンと切れます。
刃物は嘘をつきませんので、無茶
無理無駄無謀をせずに、素直に使
って、天の理に逆らわない事です。



自作木刀での稽古

2022年02月17日 | open
武蔵殿ほどではないが、木刀も
作る。これまで寡作だが、これ
はその一。かなり古い。
 
先に行く程薄くしてある特殊な
作り。
二天一流の木刀のようなコンセ
プトで作った。組太刀用ではな
く、
体捌きの習得用。
ただ、これで実際に相当組太刀
も稽古した。アホですか?とい
程に。
 
棟側。


これを用いて土佐英信流太刀打之位
日本剣道形やその他組太刀の
体捌
きを稽古してきた。
真剣刀法とは、つまるところ体術で
あるので、絶対に体の捌き、こ
なし
の稽古は外せない。
 
刃側。かなりの薄刃。


切先は二天一流の木刀に見られる
古流系の形状仕上げ。
削りが下手なので表裏で形が多少
違う。


木って、握るだけですり減るのね。
めちゃくちゃ使い込んでいるので、
左手の手のかかる部分が摩耗して
いる事が判る。決して握り締
めず、
ふわりと支える手の内
でも、長く
密度濃く使うとこ
のように擦り減
って来るよう
だ。
そして、真剣日本刀ならば、
柄糸
はボロボロになってくる。
ビリヤードのキューの糸巻きも
そう。
ちなみにキューに革は私は好か
い。全く以って好きではない。
撞球棒は糸巻きに限る。
日本刀ならば、私は柄の糸巻きは
絹糸しか使わない。

抜き付け、切り付けの手の様態。


手捌きがよいバランスに仕上げ
ある。かなり気に入っている。
 
娘の昇段試験の時の日本剣道形
これで稽古をつけた。

カナディアンメイプル

2022年02月17日 | open

丸木を削っている時はただの真っ
白い木。まるで桐の丸棒を削った
ような白い色削り粉が出る。
しかし、完成してニスを差すと光
の反射の屈折を受けて木の素顔、
本当の表情を見せる。


淡いバーズアイとタイガーとカー
リーの混ざり物の木。寝かしン十
年、入手してから加工に30年。
長い道のりだった。
深夜版ラジオ漫画「あすは帰ろう
オデッセイ」のテーマソングのよ
うに(てか、知ってる人は還暦以上)。


典型的なカナディアンメイプルだ。


何十年も寝かせて、さらに削りに
ジャスト30年かけた材料。買おう
としてもこれは買えないと思う。
日本刀の地肌のようなきめ細かい
杢目が観察できる。粟田口の名刀
のような。


バットエンドまで一本物の無垢材
だ。曲がりは無い。動きが止まる
まで自然乾燥させながら削っては
寝かしを私が20代からやった。
何度も引越しても、まだ材木ブラ
ンクだったこれと自分の刀とかみ
さんはいつも一緒(笑


リアスリーブ部にも淡いタイガー
とカーリーが見える。


私の為だけに私が作った私のキュー。
これの原材を手に入れた時に生ま
れた子が今では中年のおっさんに
なる程の年月がかかった。
このオンリーワンは、かなり気に
入っている。
質素でシンプルな見かけもだが、
撞球性能が申し分ないところが特
に気に入ってる。2017年完成。


メイプルって爽やかでいいね。
店を持つとしたらメイプルという
店名にしたいくらいだ。持つ予定
もないけど。

磨きのケミカルはこれ。ホルツの
ヘッドライトポリッシャー。
バイク用(笑
オートバイ、車用品のケミカルは
ビリ玉にも使える物が多いす〜。
玉掃除はメラミンスポンジでの水
磨きが最強。



雪中キャンプ

2022年02月17日 | open

雪中キャンプはやった事あるけど、
半端なく寒い、ですよ。

こういうの欲しくなる程に。



馬鹿げた潮流には乗らない 〜ビリヤードの道具〜

2022年02月17日 | open




今はタップ1個が2,000円以上?
馬鹿げた暴利にも程がある。
1個150円のル・プロフェッショナル
で充分だ。これで自在に手玉はコン
トロールできる。
チョークが1個3,000円近く?
馬鹿馬鹿しいにも程がある。
チョークも1個150円。それで十二分
に使える。
使えるどころか、非常に性能が良い。


多くの人たちが見えない王様の衣装
を褒め称える事に乗せられている。
くだらぬ事だ。王様は裸なのに。
ビリヤード界が活性化するのでは
なく、誰がほくそ笑んで独占的
に喜
ぶというのか、という図式
を見抜け
ない。見抜けないのは
間抜けな事だ。
不当な高額商品は、最近の傾向を
冷静に俯瞰するに、その商魂意図
がえげつなき事この上なさ過ぎ
る。
何事も「ハヤリ」に乗るのは愚者
行ないだ。


2022年02月17日 | open


岐阜県関市は雪だす。
広島県三原市も明け方に雪が降って
積もって、道路も戸外の車も真っ白け
だっただす。



ナインボールはスピードゲーム

2022年02月17日 | open

 
時短のためにナインボールは旧式
ルールでやっている。
ブレイクで1個入りだと3個の玉が
ヘッドラインを通過しないとターン
という新ルールではなくて。
新ルールは、ブレイク1個インは3個
戻り、2個インは2個戻り、3個イン
は1個戻りがないと相手にターンす
るというルールだ。
旧式(1980年代の旧旧式ではなく、
2000年前後のルール。フット戻し
の無いスピードルール)だと展開
超速玉撞きになる。ラック
シートを使うのでマスワリも
多く出る。
マスワリは完了まで2分かからない。
 
これもブレイクインで残り玉の配
置が割れてるので難なくマスワリ。


5番まで落とした段階。


ポンポンサクサク入れて行く。


マスワリ完了。
 
しかし、これをずっとやられたら
たまらんちゃね(笑
やり返そうにもブレイクも勝者の
ブレイク権のままで相手にターン
しないルールだから、マスワリ、
取り切り、マスワリ、マスワリ、
取り切り、と延々と続く。
たまに回って来たらド隠れ玉とか
さ(笑
 
5ゲーム先取りを3回戦やって、
2-1で負けてもうた(笑
最後の5先1回戦はシャフトを極細
ロングソリッドに替えて、キュー
を19.57オンスから19.04オンス
にセッティング変更してキュー
切れ重視の撞き方にスイッチした。
先角タップ径も13mm→12mmに
して、ぼやけた撞点ではなくピン
ポイント撞点でキュー切れ鋭い
撞き方に変更。
それで頑張ってマス割って超速
連取したけどさあ。本来のおいら
系の撞き方に戻して。手玉がギュ
ギュッギュッと重くかつ活きよく
動く玉で。
連続マスワリは出なかったけど、
なんとかその5先は
5-1でほぼ
相手に撞かせなかった。
最初の5先2セットは、それを
おいらやられていた(笑
 
一度面白い玉があった。
写真撮り忘れたけど。
相手がミスして、的玉と他玉が2個
ガッチガチにポケットの穴に固ま
って固定された状態になった。
ギュッと。
あら珍しい、と。穴のクッション
2個ない台だとごくたまにある。
3番と6番がぎゅうぎゅうの押しくら
饅頭状態だった。
その場はおいらが残り玉全部取り
切った。
こんな感じかな。(再現)
これ、玉が半分以上石板から穴側
に出ていたらイン判定となるのだ
けど、この画像状態ではノーイン
判定となる。
トーナメントエディションのポケット
サイズ。1.9玉穴幅程度か。
一般ノーマル台は2.4玉幅の穴台で、
いわゆるガバガバ。撞球会のクラブ
ハウステーブルは1.7穴セッティング
だったので、この1.9穴でもガバガバ
に感じる。
 
ま、いろいろあらーな。
ビリヤードのおもろいとこは、全く
同じ配置というのは天文学的確立で
ほぼ無いという事。毎回毎回状況が
異なる。それが面白い。
 
別な人から賭け玉誘われたけど、
俺は今は賭け玉はしない。一切。
断る。
こちとらバクチやりたいんじゃな
くて、純粋に技前勝負で玉を撞き
たいのだから。
バクチ打ちたいなら、他をあたって
くれろ、てな感じ。