
早朝電話があった。
「こんな早うにどないしたんや?」
「ちょっと話あるよってな、三時
に天王寺に・・・」
「やばいことないんやろな?」
「あほ言わんとき。玉突きはジェ
ントルマンのスポーツやで。
ほな、三時に天王寺。
待っとるで!」
まんまこんな会話だった(笑)。
という事で、今から天王寺に行って
くる。
私は不器用なほうではないが、
誰でも慣れれば手作業でこの
程度の精度は出せる。
大切な事は、「適切な方法を
正確に知る」という事と、それ
を実行する技術を身に着ける事
だ。
私はこれまでタップ交換はタップ
50個入り箱✖15箱程は優に交換
作業を実際にやっている。
初めてタップ交換をしたのは1986
年だ。
タップには旬があり、上質な一枚
革タップの場合では毎日数時間
撞いて大体3週間程。
撞球感触に少しでも違和感を感知
したら即交換する。
また、交換したばかりのタップは
撞き締めが終わるまでは不安定な
動態を示すので、交換直後のタップ
で繊細な操作が要求される試合等
に臨むのは危険だ。
タップは交換後ある程度の時間経過
の後に本番実戦に投入できる。
ビリヤードの手玉の撞点は、ほんの
1/4タップ程ずれても大きく手玉の
動きは違ってくるほど繊細なものだ。
それゆえ、なおさらタップを適切
正確に接着する事は重要事項となっ
て来る。
そして、タップはプレーヤーが自分
自身で交換する事が基本だ。
いくら玉入れだけが上手くとも、
タップ交換一つ自分でできないプレー
ヤーは、選手としての完成度は未完
であり、未熟であり、試合に出る
選手としてではなくともプレーヤー
としてさえも不完全である。
陸上選手が走る靴の紐を自分で結ぶ
のは当たり前。ソールのチェックも
自分でやる。靴を作るのはメーカー
だが、メンテ・調整・完備は選手が
自分でやる。
スケート選手が自分のスケート靴の
エッヂを自分で調整するのも当たり
前。
包丁人が自分の包丁を自分で研ぐの
も当たり前。
ビリヤードの世界でも当たり前の事
が当たり前として通用するように
なってほしいと私は願う。
私も大昔からお世話になっている
老舗業者さんも自己サイトでタップ
交換は困難と言うが、確かに難しい
ことは難しい。簡単ではない。
だが、包丁やナイフを自分で研ぐの
と同じで、道具の使用者が自分で
努力して仕上げるのが本来の道具と
人の関わりの在り方だろう。
アルファさんのタップ考(タップ単
体について)の論には首肯できるが、
最終段の旋盤による交換でないと
困難との見解には、私は大きな疑義
がある。
実際に、自分で手作業で交換して
旋盤と同様の精度を出している人
は世の中には多く存在しているから
だ。
低いレベルに合わせてそれを基準
とする発想では、日本人の技術の
向上は無い。
カッターナイフと接着剤と平ヤスリ
さえあればタップ交換は十二分に
可能だし、誰でもできる。
問題は、「正しい事を知る」かどう
かだ。
また、最新の専門雑誌などでも、
タップ交換は出来る人か業者に
任せるほうが良いとする記事が
見られるが、ナンセンスだ。
自分の包丁が研げない包丁人が
どこにいるか。
素人レジャー観光者を増やしても
日本の撞球文化は向上しない。
アルファインターナショナル/タップ
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