良い音のするキュー

良い音がするキューの要素。

良い音がするキューは、7割以上

シャフトによる。

そしてその良音、快音、澄んだ

高い清涼音は、その音質にいろ

いろな音色がある。音色(ねいろ)

と言い換えてもいい。

キーンというのもあれば、カーン

というのもあり、カキーンもあれ

ばコキーンもある。

さらにはシュピーンというのや、

軽く撞いたらズピンというのも

ある。

個体差多し。

しかし、どんなに良音のするシャ

フトでも、ダメバットに繋ぐと

音が濁って一気にボコン音になる

ケースもある。

それゆえ音質の割合3割はバットと

したが、これはまあ大雑把な割り

方。

ただ、100%シャフトによるという

のでない事は確かだ。

そして、シャフトの音の質は何に

よって構成されるか。

それは、なによりも木材の個体差

だ。

年輪は関係ない。

木目よりも、目に見えない木の繊

維の密度が即音質の如何を方向づ

ける。

これは、実際にシャフトの形にし

て撞いてみないと判らない。

次に先角の構造と材質。

象牙の場合は、象牙の音が木材の

音を凌駕する場合があるので、識

別には繊細な感知が必要になる。

ギターやる人は識別できるだろう

が、撞球人全員が音楽やるわけで

はないだろうから、この音色の識

別判断は結構ムツカシイかも知れ

ない。

絶対音感を持っていたら、すべて

音階で捉えられるが、そのピッチ

だけではない音質の問題が音の世

界にはある。

ビリヤードのキューも、高音質の

キューといえども、いろんな音色

がある。

透明感のある澄んだクリアな音と

いうのは、ただの高音のキンキン

音とも違う。

「ふくよかな抜けるような澄んだ

高音」というものがある。

ほら、歌声にすると分かりやすい

かも。

同じ音程の高音を歌っていても、

人によって歌声は違うでしょ？

その音の質の違いは聴く人の好

みに直結する。

好みは歌声や楽器の音質の好み

と同じ。

私が持っているのではボブ・ラン

デのマイカルタの先角のシャフト

のキューが個人的にはその手の

良音に属する。透き通る和音のよ

うな高音。

耳障りな音ではない。同じ高い音

といっても黒板を爪でキーッとや

るようなノイジーとは別な高音。

大昔の撞き友だった今プロの北山

アッコがまだ21の頃、試合で自分

のキューが壊れた時に貸したら、

「何これ？このキュー物凄く良い

音がする」と言っていた。

スピーン！という抜けるような音

質で、ふくよかで複雑で繊細で

美しい高音のハーモニーの音が

する個体なのだ。

このランデのマイカルタシャフト

は私のTADのズピン、クォーン

音も敵わない。最良の音。

北山アッコが最初の一撞きでそ

れを言って、撞く毎に繰り返す

ように言っていたのを目の前で

聴いて、あー、お嬢、おまいさ

ん、音が解る奴だね、とその時

思った。

なぜならば、同時期、玉突きは

上手いA級の奴がそのランデで

試しに撞いても、「まあ、それ

程の音でもないね」とか言って

いたからだ。

あとで知ったが、その人、ウルト

ラ音痴だった。音階や音質につい

ての識別がよくできないのだった。

音は解る人間にしか解らない。

あと、シャフトの音の要素として

はタップがあるが、これはさほど

影響は無い。不思議な事に。

ファイバー系の柔らかなタップで

も、良音シャフトならば良い音が

する。

要するに、良音の構成要素は個別

パーツの音ではなく、母体のシャ

フトの木材による、というものが

大きな要素を占める事が解る。

良音の中にも種々あり。

寿司屋でもそうでしょ？

店により味は違うが、同じ美味い

店でも握り職人によってまるで味

が異なる。

キューの音の世界もそれ。

いくらネタが良くても、下地仕込

みの良し悪しや握り方で味は変わる。

シャフトも、いくら硬木を使おうが

象牙やLBMや人工象牙を使おうが、

まず木が良くなければダメで、その

木を活かす作りが出来ていないと

良音は絶対に出ない。作り方如何だ。

そして、究極のオハナシ。

良音は木による。木の生まれ育ち、

加工された、その扱われ方による。

良音は良質な育ちから生まれる。

大元の素材の良質性と、出鱈目で

はない育てられ方をした木が良音

を発する良木材となる。

その成果は、それはキューとい

う形になって初めて判る。

キューになって撞いてみないと木

のキューとしての音の質性の如何

は人間には判断できない。

6000円のキューでも、1500万円の

キューよりも良音がする事がある。

いや、これほんとの話。

木という物は、ものすご〜く大切

な事を人間に教えてくれている。

マイクロ旋盤

INCREDIBLE! MINI LATHE that fits in one hand 
METALS, WOOD, PLASTIC and more...


お～。
これは小さくていいなぁ。

とか思って見たら、動画でも
目視で判るくらい芯がぶれて
振れが出てんの（笑）。
こりゃダメっすね。
精密工作はできないオモチャ。
こんなに振れたらネジ切れない。

『魔女の宅急便』（1989）の裏の裏＝表、のその裏

【魔女の宅急便】宮崎駿が映像でしか
見せなかった伏線と設定。あなたは
いくつ気づく事が出来ましたか？


読み深いなぁ。
合ってるけど。
ほかにもまだあるんだよ。
あれ？という点がこの作品には。
公開時に映画館で観た。
新宿歌舞伎町で。
その初見から、あれ？
ビデオを買って何度も何度も観て
も、あれ？
DVDが出てから買って何度観ても、
あれ？
そう。この作品はファンタジーじゃ
ないのよ。
そして、最後の展開とシーンの尻切れ
トンボ感にも意味がある。
トンボという名前からして伏線に
なってるけど、各人のキャラにも
多くの含みがある。

私は宮﨑作品で一番好きな作です。
シュール過ぎる隠喩描写が盛り沢山
なので。中国地方の方言でいうとこ
ろのてんこ盛り。



【魔女の宅急便】ジブリ公式イラストに
描かれる不安に押し潰されそうな暗い
表情をしたキキ。暗い表情の理由は
この巨大なリボンにありました


【魔女の宅急便】意味が分かると
心が痛くなる伏線。この宮崎駿の
メッセージから逃げないでください。
ただのスイーツなアニメに、成り
下がります

六剣 キュー作り

Cue Making - 6 point hi/low forearm


かえすがえすも、CNC旋盤という
のは凄いですねぇ。
最近のキューがピシッとしている
筈だ。

工業製品ですね、こうなると。
木工品ではなく。
良い悪い別にして、精度は完璧に
出ているでしょう。
フィリピンのような出鱈目な突き
棒の作り方とは対極にある工法。

今夜も西部劇 ドク・ホリディ

ドク・ホリデイ(1851〜1887)。
本名ジョン・ヘンリー・ホリデイ。
歯科医師にしてギャンブラー。
ガンマンだ。
映画等では外科医として描か
れることが多い。
1881年にはトゥームストーン
のOKコラルで保安官助手の
ワイアット・アープに助太刀
してクラントン一家と銃撃戦
を戦った。
アープらは殺人罪で起訴され
たが全員無罪。
その後、アープの身内のバー
ジルとモーガンが闇討ちされ、
モーガンが死亡。
さらに今度はアープ側がツー
ソンでクラントン側の人間
を殺害と、敵討ちの闇討ち
合戦となった。
映画等ではアープ側が正義の
ように描かれるが、これは
忠臣蔵のようなもので、歴史
の一面的な粉飾にしか過ぎな
い。
実際には、殺人罪の恩赦が
下りずに老後に苦渋を舐めた
ワイアット・アープが1920年
代に新興産業である映画界に
OKコラルの銃撃戦のことを
作品ネタとして売り込んだ
ため、広くあの銃撃戦が知ら
れるようになったのである。

エド・マクギバンが歴史上
不世出のガンマンだと私は
思うが、同時期のアープ
本人の射撃の映像を大昔に
観たことがある。
射撃の名手とのことだった
が、確かに上手かった。
ただ、その現実の映像を観
て、私は西部劇のように
サイトでは狙わず腰に構え
て射撃するのではなく、
きちんと腕を伸ばして狙っ
てSAAを射撃することに多少
驚いた。
虚実のカラクリを知った瞬間
でもあった。

ドク・ホリデイは早撃ちの
ためにフロントサイトを削
り落としていたと世には
喧伝されている。
だが、実際にはどうか。

まずは、ドクの所有とされる
このミニガン、ダブルデリン
ジャーをみてみよう。




開拓時代のニッケルメッキの
ガンは、日本の金属モデル
ガンの金色が剥げて薄くなっ
た色にそっくりである。完全
なクロム色の銀ではなく、
金がかったシルバーなのだ。

そして、これがドクの銃。


ドク・ホリディの実銃はピース
メーカーではなく、パーカッ
ションモデルを金属カート用
に改造したコンバージョンで
ある。
コルト・ネービーM1851の
カートリッヂ仕様。
実はSAAほどフロントサイトは
出ていない。削り落とすほどの
出っ張りは無いというのが実情
だ。

私のコルトネービー。(レプリ
カガン1973年MGC製。フラスコ
と銃弾プレッサーは実物米国製。
雷管はMGC製)
ポッチのようなでっぱりしか
フロントには無い。
ネービーのコンバージョンが
ドクのメインウエポンだった
ならば、サイトは削り落とす
までもない。

ドクは晩年にはこれを愛用
したとされている。これは上
に掲載した映画『トゥーム
ストーン』では、リアルに再現
されている。


コルトのあまりうまくいかな
かったダブルアクション。
通称ライトニングだ。
しかし、この銃は口径違いの
サラマンダーと共にビリー・
ザ・キッド=ウィリアム・
ボニーにも愛用された。
ドク・ホリデイはクイック
ショットのためにシングル
アクションモデルではトリ
ガーを縛りつけていたとも
いわれているので、すぐに
撃てるダブルアクションが
登場したらそれを選択した
だろうことは頷ける。
M10があったらそれを使い、
パイソンがあったらパイソン
を使ったことだろう。
更に、多分、あの時代に
コルト・ガバメントが存在
したら、きっとドクはガバを
使ったことだろう。ハンマー
をコックロックしてホルスター
にぶち込んで。
そして、この画像の個体が
そうであるように、この
銃ならばドクはフロントを
落としていたかも知れない。

ドク・ホリデイは何故日本人
に人気があるのか。
それはきっと平手造酒や沖田
総司のような悲壮な印象が重
なるからではなかろうか。
その人気のキャラクターは、
やがて大佛次郎『大菩薩峠』
の机龍之介と柴田錬三郎の
『眠狂四郎』の眠狂四郎へと
繋がって行く。

平手造酒


沖田総司の場合は、小説や映画
で好青年に描かれるのはあれは
完全なる脚色で、本当の本人は
八木家が昭和初期に子母沢寛に
語るところによると、痩せて
浅黒い肌で、よく近所童と
子どものように一緒に遊ぶが、
非常に短気で、稽古では隊士
たちは嫌がった、とのことだ。
ただ、普段から冗談ばかり
言って非常によく笑う、との
ことで、ここらあたりから
小説映画の沖田のキャラが
作られたのかも知れない。
戦前までは新選組は足利将軍
家と同じく大逆賊の悪者と
して日本人は洗脳教育を受け
た。
新選組が光を浴びるのは戦後
であり、司馬遼太郎の小説の
影響が強い。
彼の小説以前の映画等では、
鞍馬天狗のような捏造新政府
側が善であり、新選組はそれ
を弾圧する悪として描かれて
いたし、近藤勇などは極悪
大罪人としての扱いだった。
現実世界では今もそうだが、
日本は維新後は明治新政府
の勢力がずっと日本を実効
支配している。
ごくごく個人的な思いだが、
幕末に赦しがたい大逆を三度
も犯して捏造創作した明治
新政府よりも、五稜郭の蝦夷
共和国こそ、デファクトで
あり、本当の日本だったよう
な気もする。
長州閥による政治。日本の
歴史には確実に闇がある。
それのシステム構造は、幕末
から明治にかけて作り上げ
られた。
アメリカ人ドク・ホリディ
は、丁度日本が国の仕組み
を大変換させるその時期に
アメリカで生まれ育ち死ん
で行った人である。
沖田総司もドク・ホリディも
死んだが、残さなくてよい
ものは今も日本では残って
いる。
国家だけでなく、民間にも
根強く定着し残っている。
残っているどころか、頑強
に根を張っている。
捏造の歴史とそれをよしと
する日本人の感性と習慣が。
そのとき、悪は悪でなくなる。
日本人は、悪が悪であること
を見定めるよりも、悪を悪と
は思わないことを自ら求める
種族になったのだ。


さて、映画『トゥームストーン』
ではドクの愛人がショートバレル
のSAAで酒場の対峙者を威嚇する。


あくまで映画の設定だが、
アメリカはやるやる。
実銃でドクモデルが販売
されている。
金額は16万円程だ。


ただ、映画でこの愛人が持って
いたSAAのグリップはバーズ
ヘッドの3インチの短銃身モデル
ではないと見える。
バーズヘッドではないグリップ
の4インチ銃身モデルは世紀の
早撃ちデブのボブ・マンデンも
愛用したタイプだ。
ただ、つるんとしたバーズヘッド
のグリップには3インチの短い
バレルが似合いそうに思える。

 
 
ドク・ホリディ・モデルには
セット販売もある。凝ってる（笑）。
この銃もこのナイフも、もう
日本では所持出来なくなった。
このナイフは2008年まで、
この銃は1946年までは、
日本でも誰でも自由に所持
できた。
第二次大戦で敗戦を迎えるまで、
日本では誰でも町の銃砲店で
拳銃が買えたし、国民が所持
する事を禁じてはいなかった
のである。
これは、ある意味、国民の基本
的武装権を認めるまともな法律
措置だったといえる。
しかし、敗戦により、日本人
には武器所持は大罪であるか
のような思想が洗脳により植え
つけられた。米国と米国のポチ
たちによって。
今の日本のほうが実は本当は
「おかしい」世の中なのである。

トマト

北海道のトマトはでっかいどー。

赤茄子というよりほぼ南瓜。

原子力の危険性

原子力船は沈んだらどうするの？

という問題がある。

核兵器などは愚の最たるものだが、

原発、原子力空母、潜水艦も使っ

てはいけないものに人類が誤って

手を出したのだと思う。

あと300年後には、昔の映像等を

見て「バッカでえ。こいつら核な

んて使ってやがんの。あれは使っ

てはいけない物なのに」とか未来

人に言われる時代が来る事を願う。

ほら、飛行機が発明される前の羽

根を着けて崖から飛び降りたりし

てる映像とか見て、今の時代笑っ

てるでしょ？

それと同じように核についても

思える時代が来る事を私は願う。

だが、回復まで万年単位かかる程

に汚染させてしまった環境は取り

返しがつかない。

それよりも、人間が死ぬでしょ？

見えない放射能によって。

それが一番よくないよ、核は。

アインシュタインのバカヤロー

てなもんだ。

パンドラの箱は開けたら元には

戻らない。

やっちまったな、アルベルト。

ベロ出してんじゃねーよ、てね。

アカシアと「この木なんの木」

アカシア

モンキーポッド

アカシアはハワイオアフにある

有名な「この木なんの木」に似て

いる。

ハワイにあるのはモンキーポッド

という木でマメ化ネムノキ亜科ネ

ムノキ属の種で熱帯アメリカが原

産。

アカシアはマメ科ネムノキ亜科ア

カシア属だ。

同じマメ科ネムノキ亜科の木同士、

アカシアとモンキーポッド=レイン

ウッドの形はよく似ている。

両者の共通点は建材等に使われる

事ともう一つ。

両者はマメ科に多い白い花ではな

い。

アカシアの花

この木なんの木お猿の木は可憐な

紅白色だ。

これが「見たこともない花」(笑

少しオジギソウの花に似ている。

ちなみに、日本でよく呼びなら

わす街路樹などのアカシアはア

カシアではなくニセアカシア(マ

メ科マメ亜科ハリエンジュ属)

の事だ。

この花は食べられるので有名。

天ぷらにするとなかなかいける。

アメリカではハリエンジュのニセ

アカシアは、やはりアカシアと混

同されがちらしく、ディファレン

トであるとよくネットでは説明さ

れている。

ちなみに、ミモザとは本来オジギ

ソウの事だが、ギンヨウアカシア

やフサアカシアの事も日本ではミ

モザと呼ばれる。

これは英国人が南仏から花を輸入

した時の呼称間違いがそのまま日

本でも定着してしまったらしい。

なので黄色いフサアカシアの花の

木を日本ではミモザと呼んでいる。

本来はミモザとは触ると縮まるオ

ジギソウの事。

オジギソウ

ミモザ(ギンヨウアカシア)

木々と花々は、いろいろな種があっ

て、それがそれぞれ個体の個性が

あるから楽しいし、それらの個性

に触れられるのが素晴らしい。

百花繚乱とはよくいったものだ。

地球上の木々や花がすべて同種で

同じ形、同じ色だとしたら何と

味気ない事だろう。

そんな事をしたがるのは地球上で

は人間だけ、人間の独裁者だけだ。

地球はそのようには作られてはい

ない。いろんな個性と個体が相互

に咲いて色を彩る事が天の理とし

て許されている。

人間の独裁者は、反地球的な天の

ことわりに反する地球上では存在

を許されないものなのだ。

市内の親水公園にアカシアかモン

キーポッドに似た木がある。

太い木の枝にロープがかけられい

てブランコ遊びができた。

景観も良くて、昔はよく犬を連れ

て遊びに行った。

いつからか、ブランコは外され、

人は行かなくなった。

あれほど、多くの人がピクニック

などで楽しんでいた場所だったが、

今は雑草が胸程まで生い茂り、

芝のような草原だったエリアは

立ち入り困難な雑草地になって

しまっている。市は管理さえしな

い。

環境が破壊されるとはこういうの

をいうのだろう。

ありのままに放置する事が自然

保護ではない。

日立はハワイオアフ島のモンキー

ポッドの保護の為に毎年5000万円

近くを出費している。

放ったらかしは自然環境保護では

ないからだ。

日立の先進性は、企業の利益を第

一義としてガリガリ儲けに走らず、

地球環境を見越した遠い未来の

活動にも積極的に参加している点

だ。

中国などは儲け第一で行くのでは

なく、日本のこうした優良な企業

の体質から学んで欲しい。

日本もひどい事をずっとして来た。

水俣や四日市、森永ヒ素ミルクや

クロロキンはじめ多くの薬害。

公害大国ニッポンを日本人が反省

し始めたのは、市民たちが動いた

からだ。その歴史があったから、

日本は儲け第一で人と地球を苦し

め抜くやり方を方向転換した。

環境庁も1960年代にようやく設置

された。

そこから日本は「汚し、汚染させ

まくる国」からの脱却を図った。

それでも、私が学生の頃はまだひ

どい事をやっていて、1980年代に

は、原発の核廃棄物はドラム缶に

詰めて南洋に海洋投棄していた。

南の諸島の人たちが被曝しようと

も関係ない、という事を国がやって

いた。世界唯一の被爆国の日本が。

環境問題意識は日本では今はある

程度発達したが、原発に関しては、

フクシマの事故が起きるまで、国

も国民の大半も推進派だった。

今でも原発が必要だとする人たち

はかなりの数がいる。

原発政策の一番の問題は、核廃棄

物はどうするの？という問題だ。

安全ならば、安全と言う人全員に

振り分けて自宅保管立法でも作れ

ばいい。

それか、首相官邸の庭に埋めると

か広大な皇居内に埋めるとか。

それはやらない。

安全ではない事は分かりきってい

るからだ。

安全ならば、原発も東京湾お台場

とか新宿西口公園とか代々木公園

あたりに作ればいい。

でも、遠隔地に作る。

原発政策の骨子は「他の人に不利益

を与えて特定の人たちが利を得る」

という構造である。

しかも、核という人類ではどうに

もできない物を使って。

原発設置した田舎には金をばら撒き、

雇用も与えて手なずける。

放射線汚染と同じく、とことん汚い

やり口が原発政策というもの。

それは、ある意味、花の色を一色

のみにさせようとする動きと同じ

歩調を見せる。

今夜も西部劇 〜ビリヤードと西部劇〜

 

『ワイアット・アープ』(1994)

若き日のワイアットは、酒場で

絡まれて、ビリヤードボールを

投げて喉元に命中させ、その者

を殺した。

そしてその男の銃を戦利品のよ

うに分捕って高く掲げた。

 

西部劇にはよくビリヤードが出

てくる。

アメリカンポケットのプールだ。

ナインボールが発明されたのは

20世紀に入ってからなので、さ

すがに玉は15個使っている。

しかし、時代考証が正確ではない

映画がほぼ全てだ。

当時はクレーボールという焼き物

のボールが一般的だった。

今のボールより大きい。

そして、何よりも、キューが人気

が出て一般化したのは1860年代

からだ。それまではオール型のメ

イスと混合だった。

さらに決定的な事がある。

カラーボールのプールが一般普及

したのは西部開拓時代末期であり、

パーカッションリボルバー時代に

はまだ赤白玉での競技が行われて

ていた。1860年に開催されたNY

での全米大会では赤白玉のポケッ

ト競技だ。

 

この頃のビリヤード事情は、幕末

の日本に残されている絵画の多く

からも流れが読み取れる。

幕末の初め頃にはまだビリヤード

はゲートアンカーのアーチの中を

玉を通すゲームだった。

使っているのはオール型のメイス

だ。

台の端っこに玉がある時のみメイス

の柄の棒部分で突っつく事をした。

キューの登場だ。

そのうち、この柄の部分のみを使う

といろんな事ができることが分かり、

柄の棒部分のみにした道具に変化

した。

同時期にアーチアンカーが除去され、

台の壁際の穴に入れる方式に変化。

赤白の玉をぶつけて穴に入れる

ゲームに進化した。

そして、穴を無くして玉と玉をぶ

つけるだけの難易度の高いゲーム

が発明された。ポケットとキャロム

の分離である。

 

ポケットビリヤードは独自に進化

し、分化していった。

西欧と北米では、最初は同じ赤白

ボールを台穴に入れるゲームだっ

たが、どんどん難易度を上げる工

夫が独自に進化し、スヌーカーと

アメリカンポケットに分岐した。

スヌーカーは英国本国では一旦

すたれたが、1900年代にインド

に残存していたスヌーカーを再度

英国に王室軍人が逆輸入した。

 

ビリヤードのボールは象牙を丸く

磨いた物が使われていた。赤く

するのは染料の煮染めだ。

だが、象牙の球体は重心が偏心

する事と使用中の摩擦や使用後の

磨きによる摩耗、割れ欠けの発生

という問題があった。

そこで、アメリカで新素材に懸賞

金をつけて開発募集をした。

発明されてはいたが実用化されて

いなかったプラスチックが人類

史上初めて実用化されたが、それ

はビリヤードボールを作る為だっ

た。

人類の化学力の発展の歴史はビリ

ヤードと共にある。

 

ビリヤード用品の発達の中、メイ

スからキューに変化するのが見ら

れたのは1860年頃で、当時の記録

では「人気はメイスと半々だった

がここのところキューの人気が高

い」とある。

完全にキューのみのプレーになった

のは1860年代に入ってからだろう。

南北戦争時代の頃だ。

この記録は日本に存在する最幕末

のビリヤードを描いた絵画の変化

とも付合する。

そして、キューではまず最初に

チョークが「発明」された。

単なる白墨をマジックパウダー

という商品名で販売した抜け目

ない人物がいて、爆発的に売れて

財を成した。

そして、フランス軍人が捕虜の

期間に獄中でtipを考案した。

これにより単なる棒でコン！だ

ったビリヤードが手玉自由自在の

手品のような玉を撞けるように

なった。最大の成果は引き玉の

登場だった。それまではどんな

にマジックパウダーを塗りつけ

て下を撞こうとも、せいぜいイン

チ程度戻るくらいだったからだ。

それがギュギュイーンと台の端

から端まで戻せるようになった。

さらに押しもよく乗り、ヒネリ

もとんでもなくスピンがかかる。

英国式ビリヤードではキャロム

でこのヒネリが最大に活用され

たので、撞点を横にする撞き方

をイングリッシュと呼ぶように

なった。日本語ではヒネリだ。

 

西部劇に嘘が多いのは定番だが、

有名な映画では、西部の町の酒場

でのプールのシーンで、タップ無し

の象牙先角を着けたキューでプレ

ーしているシーンがあった。

ひどい。

それは撮影の為にタップのみ切り

取ってあたかも古い時代を表現し

たかのような安直さが見え見えだ

ったからだ。先角は真っ平ら(笑

6連発拳銃から10数発発射される

西部劇は多いが、西部劇の作りは

そんなもん。日活無国籍映画の

アキラのちょほいとまちなー、
とさして変わらない。

「これまでにないリアルな銃撃戦」

と宣伝していたケビン・コスナー

の『ワイルド・レンジ』でさえ、

ピースメーカーから13発連続発射

されている。しどすぎる。

 

西部劇で正確に時代考証をして

ビリヤードシーンを出すなら、

クレーボールを使うべきだ。

今のツンツルぴかぴかのプラ

ボールではなく。

割れやすかった手玉のみ象牙に

するとなおリアルだ。

しかも、パティーナが出た飴色

の象牙の手玉。

しかし、西部劇というのは作り

が基本的にテケトンなので、そ

こまでやっている撮影演出は見

ない。将軍吉宗の時代に白い天守

の江戸城が出てくるような事を

西部劇ではよくやる。基本出鱈目。

 

どうせ映画を作るなら、時代劇で

ある西部劇に登場させるビリヤー

ドボールはこういう物を使ってほ

しい。

 

焼き物のボール。
一般的だったが、よく割れた。

クレーボール。手玉のみが象牙。

しかも象牙はパティーナに変色

している。これが象牙の経年

変化。

 

私は四つ玉を象牙のボールで撞い

た事がある。師匠が撞かせてくれ

た。

象牙玉は独特の音だった。

あと、象牙の玉は紅白各個で大き

さが異なる。

なぜか尋ねると、衝突で摩耗する

のだという。何十年も使うと。

それが硬さの個体差の違いで減り

具合が異なってくるのだそうだ。

プラのボールでも減る。

ポケットのボールも手玉と1番は

長年使うと他の玉よりも小さくな

っている。これほんと。

どんよりとした空

備後国三原城と安芸国筆影山。

秦の山(竜王山)は見えない。

梅雨とはいえ、降ったりやんだり、

はっきりしない天気が続く。

真夏のようなカンカン照りの翌日

には降雨だったり。

すっきりしない。

長崎産とうもろこし

なんだこりゃ？

めちゃくちゃうまい！

ブラボー！

ベラボー！

日本全国に行ったが、長崎県だけ

は仕事で雲仙に行っただけ。

長崎も佐世保も行った事がない。

九州は結構いろんなとこ行ってい

るのだが、なぜか長崎県内行って

ない。

福岡とかは仕事で毎月行ってたけ

どさ。
元々は備前福岡の地名。

備前から転封(てんぽう)になった

時、風光明媚な備前福岡が忘れ

られずにお殿様が九州にも福岡と

地名つけたんだよな。

備前福岡は名刀の里。

備前福岡一文字は後代に栄えた

近所の長船よりもずっと格が上

だった。

都を除けば日本で一番の町だった

し。中世の備前福岡の市などは

さしずめ産業博覧会のような賑わ

いだった。

にしても、長崎のとうもろこし、

これはうまい。

いいもんめっけた。

幕末だったら、長崎に蘭学を学び

に行きたかったなぁ。

それがしはとうもろこしが好きに

ござる、なんてさ。蘭語で言った

りしてさ。

ik hou van maïs

というのは「烏賊ゥほんうまいす！」

にしか聞こえねえけどなー。

うめーのはスルメかよ、みたいな。