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まだ今のように革タップと同じ
形の樹脂タップが世の中に登場
するはるか以前に私が考案した
ブレイク専用タップ&先角。
考えた今世紀初頭当時は、樹脂
タップは先角一体型の形状の物
しかメーカー品では存在しなか
った。それがなんとも見た目が
野暮ったい。
見た目だけでもノーマルにさせ
たいというところから、構造が
ハタと浮かんだ。
突き通し一体型、外見はノーマル
に見える構造にあえてしてある。
2004年構想開発。2005年完成。
テスト期間をクリアしてからは、
撞球会メンバーはほぼ全員が各人
のブレイクキューをこの新案パー
ツに交換した。
キュー キュー メッヅ MSP2-C
pool cue Mezz MSP2-C
ココボロの美しさ。
これは撮影用の特別良い色合いと
杢目のココボロ個体製品だろう。
赤みが注した深いワイン色の杢
を見せるココボロはめったに無い。
この同社同型番製品でも、多くは
パーフェロー(モラド/ボリビア
ン・ローズウッド←ローズウッド
ではない別種だが商品名でローズ
の名称が使われている)と同じ
ように茶色が強くなっている。
既に引退したティム・スクラグス
が作ったココボロの四剣。
最高素材のココボロを使用して
いる。一般的な並クラスのココボ
ロは焦げ茶色である。この赤色は
染めてない。
ココボロは学名ダルベルギア・
レトゥサという銘木。別名サザン・
アメリカン・ローズウッド。
メキシコやコスタリカ、コロン
ビア等に生息している。
武具の柄や家具、楽器、ビリヤー
ドのキューなどに使われる。
ブラジリアン・ローズウッドの
規制以降、ココボロは大量に伐採
利用された。そして、2017年から
SITESの条項2指定となり、ワシン
トン条約により国際取引が終了
した。もう新品のココボロ材は
事実上手に入らない。生産国と
輸入国の政府の公式許可証を有
する研究機関の研究材料等を除
いては。
ココボロは溢れかえっていた。
ナイフのハンドルでも多用され
ていた。
しかし、あまりにも代用ハカラ
ンダとして多く出回る=大量伐
採という現状を見て私は10数年
前に危惧していたし、この日記
でも書いていた。
案の定、ワシントン条約指定種
となり、伐採禁止、国際取引禁止
措置となった。
輸入する場合は、日本側として
は経済産業省の許諾が必要であ
り、また産出国側も合法伐採証
明等々政府の正式な書類が必要
であり、事実上もう輸入はでき
ない。象牙と同じ。
私の予想では、次はボリビアの
パーフェロー=モラド=ボリビ
アン・ローズウッドあたりが
ワシントン条約規制の対象に
なりそうな気がする。
パーフェロー/モラドで作られた
ボリビア製のケーナッチョ。
ボリビアのプロミュージシャン用
の特別注文製作品。
多分だが、予想としてはこの木材
も近い将来伐採禁止になるのでは。
1961年。伝説の勝負師ミネソタ・
ファッツとの対決で、36時間勝負
したカリフォルニアから来た若き
撞球師エディ・フェルソン。
25時間以上対戦した時点で$18,000
勝っていた。
当時の日本円で648万円。
1961年当時の日本のその額面価値を
現在価値に換算すると約6,500万円。
だが、エディは慢心のあまりバー
ボンを飲み過ぎて、疲れも溜まり、
そこらあたりから奈落の底までまっ
しぐらのように負け始める。全負け。
そして、やがて、すってんてんの
オケラになるまで一方的に負け続け
てしまう。
勝負の種目はストレート・プール
125点先取りだ。
二人の勝負は、大抵は一方のノー
ミス撞き切りで決まる。ごくたま
にミスをして撞き番が交代する
程度だ。
勝負の中では困難な配置では数々の
スーパーショットが展開されもする。
だが、酔って眠っていては勝てる
要素がない。
エディが負け続け始めた頃、エディ
は酔ってしまい、睡魔に襲われて
ファッツが撞いている間は椅子で
眠ってしまう。
エディは相棒のチャーリーに
「起きろよ、おい。また負けだ」
と言われて、なんとか目を覚ます。
何か気づきませんか?
一瞬チャーリーが写ってまたすぐに
眠っていたエディにカメラが戻る
のですが、バーボンJ.T.S.ブラウン
のボトルの角度が変わっています。
撮影は別テイクという事。
エディは正体不明で眠ってますし、
時間の流れはほんの1秒程なので
ウイスキーの瓶が勝手に向きを
替える事は物理的にあり得ない。
これはミスのテイクです。ミス
テイクというよりミス・テイク。
撮影ミス。
ポラロイドカメラの普及やデジカメ
が無い時代、こうした間違いは映画
ではとても多かったのです。
尤も、現在でもポカミスはとても
多いのですが。スタッフが映り込ん
でいたり等々。
それは洋画邦画問わず。
完全に監督とスクリプターのミス
です。
邦画では、大林宣彦監督の『彼の
オートバイ.彼女の島』では、バ
イクに乗れない俳優がバイクに
跨って少し進むシーンで、スタッ
フがバイクを支えて後ろから押し
ているのが映り込んでしまったり
とかもありました。
『たそがれ清兵衛』では敵役の
武士の大杉蓮さんが大きな指輪
をしたまま決闘してテイクOK
出しちゃったりとか。
黒澤明も『七人の侍』でパッと
映像が切り替わった瞬間、百姓
を軍事訓練視察する久蔵の刀が
別物になってしまっていたりとか。
『柳生一族の陰謀』では、屋外
でばっちりと高圧鉄塔が映って
いたりとか。
洋画も数知れない。
『プレデター』では、ジャングル
で踏みつぶしたサソリが、靴を
上げたら上下逆になっていたり。
ほぼノーミスショットの映画とい
うのは存在しないのではなかろう
か。『ローマの休日』も有名。
でも、映画はビリヤードの勝負
ではないので、ノーミスだろうが
ミスショットだろうが、勝ち負け
とは無縁の世界の芸術です。