刃物の切れ味というのはいろんな要素が
相乗して決定づけられる。
日本刀の場合などは断面形状が切れ味に
関する大きなファクターとなる。
しかし、一般的にどんな要素の中でも、
切れ味に関して中核を占める絶対条件が
ある。
それは、「刃が高硬度である」という事
だ。
手持ちの野外ナイフのごく一部で、小さめ
の割り木で焚き付け用のフェザーを作って
みて使い勝手の比較をしてみた。
繊細な削りではなく、野外での方法のよう
にザッザッとスピーディーに削った。
カンナ削りのような薄い点火用部分から、
焚き付け初期の着火延焼部分用の少し
だけ厚めで長いカールフェザーまで任意
に自由自在に削れたナイフが一つだけあった。
フェザースティックを作りやすかった順。
下に行く程、フェザーは簡単に作れる。
道具なので、明らかに差異が現出した。
薪割りではなく、あくまで小割り棒の削り
シーンでの比較だ。
このマルティーニが笑える程に突き抜けた
このマルティーニが笑える程に突き抜けた
能力を示した。
無抵抗のように木片に吸い込まれて行く。
切り方は自由自在だ。
スカンジグラインドの使い勝手の良さも
スカンジグラインドの使い勝手の良さも
あるにはあるが、そのような要因を凌駕
する理由を知っている。
このナイフ、ロックウェルが67なのだ。
超高硬度になる。而して単に硬いだけで
脆い鋼ではなく、粘る特殊合金の鋼だ。
錆にはやや弱い。
ロックウェル67で、かつ硬いだけではなく
粘るというのは、日本刀の斬鉄剣小林康宏
の鍛えた鋼の質性と合致する。
いわゆる「無茶苦茶切れる」というナイ
フだ。切ると、本当に笑みしか出て来な
い。あまりにも切れすぎるので。
プーッコのセミステンレスナイフ。メイド
インフィンランド。マルティーニ・シル
バーアウトドア。カーヴィノックスT508。
今更ながらだが、その切れ味にかなり
驚いている。
使うと異次元なので笑いますよ。
「何これ?」と。