冷になる。まじで。
ことしの3月は寒い春で、ベ
スパを神戸から広島まで陸送
する時にこの軍用長靴を履い
た。3月なのに雪が降る峠越
えで他の身体部分は防寒対策
バッチリで何ともなかったが、
爪先だけは凍傷になるのでは
という程に冷たくかじかんだ。
この軍用レザーブーツはWW2
のドイツ軍と同じ物の北欧軍
実物だが、往時の寒冷地の戦
地では兵たちは何かインナー
の工夫をしていたのだろう。
でないと、ぜってー兵士たち
戦闘以前に凍傷でやられちゃ
うよ。
表示サイズよりもブカブカな
のは、ドイツ軍やソ連軍や北
欧諸国軍はブーツの中にいろ
んなグルグル巻きの防寒をす
る事を前提としていたのでは
なかろうか。
私は軍事戦局研究はしていて
も、詳細備品に及ぶまでの軍
事研究家でも何でもないので、
そこらの細かいところには詳
しくはない。
ただ、普通に革パンの下にヒ
ートテックアンダーウエアを
着て、普通の厚手の綿ソック
スを履いていただけだと、極
寒時の二輪走行でこの軍用革
ブーツは爪先を流氷の海に浸
けたように凍える。流氷の海
に浸けた事はないが。
これね、正直な話、強靭な爪
先防護パットが仕込まれた安
全靴を履いていたほうが防寒
にも役立つのではと思える。
いや、ほんとに。
それと、今ではツーリングブ
ーツとされる1980年代のレー
シングブーツは、爪先が厚手
の皮革で防護のために十二分
に覆われていて、その80sレー
シングブーツでは極寒の中を
走破しても冷たさは感じない。
今のレーシングブーツはまる
でスキーのビンディングシュ
ーズのような造りなのでなお
さら寒さにさえも強いのでは
なかろうか。
スキーやスノボの靴が寒いと
感じる事は皆無だ。
また、スケートの靴も本革だ
が非常に厚く、50年以上前か
ら冷たさは一切感じさせない
造り込みになっている。
北欧の軍用ブーツ、ドイツ、
ソ連の第二次大戦時のブーツ
は、ただの革靴だ。そら冷た
い。
サイズ表示よりもブカブカ仕
様であるのは、ソックスの上
にゲートル類をぐるぐる巻き
で足を包んだとか、何かそう
した仕様になっていたのでは
なかろうか。
ま、とりあえず、北欧軍ブー
ツ、ドイツ軍兵式ブーツ(よく
ドイツ軍装代用品としてサバ
ゲやコスプレで代用される北
欧軍の旧式軍用ブーツ実物)
は、爪先がつめてえぇえ~!
これ、ホント。
何か対策しないと、凍傷にな
るで、ほんま。
大昔の対策としては、唐辛子
でも入れとけ、てやつなんだ
けど、それ、血流活性化とし
ては結構合ってたりする(笑
今は、いろいろ良い爪先防寒
製品が出ているので、対策で
きる。
というか、極寒時には旧式革
ブーツではなく、爪先バッチ
リのブーツがおすすめ。
廉価シリーズとしては安全靴
がいいのではなかろうか。
靴の中の足の指上あたりにサ
ーモシートを貼って。