昨年から待ちに待ち、いよいよ本日、行って参りましたよ、キース・ジャレット・トリオ2007。
うん、もうね、あんな演奏を聴かされてしまっては・・・飲むしかないなー(笑)。
でも、こんなライブを体験できるなんて、彼らと同時代に生きる者の特権ですよね。まさに、至福のライブでした。
さてさて、とにかく、ぶわっ。
---追記。---
キースどドラムスのジャック・ディジョネットが共に六十代、ベースのゲイリー・ピーコックに至っては七十歳を超えています。ジャズの歴史の、まさに生き証人達。
ある意味、ゆったりと公園でゲートボールに興じていてもおかしくないご年齢ですらありますが、なんの、プライベートジェットを駆って世界中を飛び周り、毎夜とんでもなく素晴らしく、影響力のある演奏を繰り広げているという、この現実。
彼らが、「100mを10秒で走ってしまう蟻」のような、この人類の中でも、ほんの一握り(というか、まさにほんの数人)の音楽の天才だとは解っていても、彼らもやはり僕らと同じ、人間であるという、この現実。
永遠に聴かせ続けて欲しくても、それは適わないのですよね。
2005年の暮れに、初めてキースのソロ・コンサートを観た時。歓迎の拍手がスウッと鳴り止み、シーンと静まった会場の中にキースが始めの一音を放った瞬間に、僕の頬にはツツー。
今回はトリオだから、もっと気楽な感じだろう、と思っていたのに、やはり最初にキースがソロで弾きだしたイントロの和音に、ツツー。
・・・まったく、あの極上の美しさには、心底参っちゃいます。また今夜も、素晴らしい音楽体験をさせてもらいました。
でも、ソロの時の、ナイフで身を削り出しながら紡ぐような音とは違って、やっぱり今夜のトリオでは、随分とリラックスしたピアノが聴けました。やっぱり気の合う仲間が一緒だと、違うんですね。お尻フリフリ、ウンウン唸りながら楽しそうにピアノを弾くキースの姿を思い出しながら、さて、今夜はもう一杯。
えっと、・・・二杯、三杯(笑)。
ではー。