昔、バイクに乗っていた頃、ツーリングに行ったことがあります。
あれは確か、能登半島を周っての帰り道、八ヶ岳あたりの山道だったと思います。季節は春、そして今日みたいに、とても天気が良い日でした。
工事の影響か何かで、片側一車線の道が、渋滞していたんです。そして僕の前にはどこかの運送会社のでしょうか、後ろが大きなアルミの箱のトラックが、ノロノロと動いておりました。止まるでもなく、走るでもなく、ノロノロ、と。
あまりに道幅が狭くて、バイクと言えども、すり抜け、追い抜き等出来ない状況で、ヘルメットの中からの狭い視界を覆うは、一面、銀色のアルミの「壁」。渋滞はいつまで続くのか、この先の道は真っ直ぐなのか、曲がっているのか、信号はあるのか、いつ変わるのか・・・全てがトラックの壁に阻まれて、何も分からない状態で、かなりの時間、ひたすらノロノロ。
ツーリングの帰り道で疲れている。渋滞で、スピードも出せない。喋って気を紛らわせる相手もいない。ポカポカと暖かい。目の前は、ずっと変わらない大きな壁。これ、
・・・眠くなるんです。
ウトウトしちゃいそうになって、本当に落ちそうになってハンドルがブレて、ハッとするんですね。いやー、危ないですよ。さすがに寝たら、バイクに乗っていられません。事故になります(当たり前)。下手すりゃ死にます。デッド・オア・アラーイブ。でもね、実際に、何度も「・・・うん、死んでもいいや、それよりも眠い。寝たい、もう寝ちゃおう」って思ったんですよ。勿論、ぎりぎりのところでハッとして(ハンドルがブレるところまで行って、「うわっ!」って)、我に返るんですけど。もしあのまま寝ていたら、今日ブログは書いてないですよ、きっと。
程なく、道の脇に、ちょっとした空き地を見つけて停車。バイクを降りて、「う~ん」と背伸びをして。5分程して出発しましたけど、今度は前が普通の乗用車だったので、いたって視界良好。休憩のおかげもあって、もう眠くはなりませんでした。
この時の教訓は忘れません。人間、眠気には勝てないんですね。だからきっと「睡魔」なんていう言葉があるんですよね。
たくさんの欲求の中でも「睡眠欲」が、我慢の効かない、一番強い欲求なんだそうですね。
クルマやバイクを運転される方、前の状況を隠すような大きなトラックの後ろを走るのは、できるだけ避けましょうね。これは、「トラックストレス」と言って、眠くなったり、ただでさえ渋滞でアレなのに、さらに情報の無さにイライラしたりして、危ないんだそうですよー。
昨夜も、読んでいた本を何度も落としてしまいました。あぁ、読みたいのに、どうしても目が開けていられない・・・。「ああ、もうダメだ。睡魔が・・・。もう、いいや、寝てしまおう。」
・・・寝ればいいじゃん(笑)。今度はベッドの上なんだから電気消して寝ればいいじゃん。って話なんですけどね。これは、ノーストレスだろう、と(笑)。
今日も、やけにウトウトモード。眠いなー(←顔文字の使い方が間違ってる)。
ではー。